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清楚の皮を被った自己中メンヘラ美少女JKの冬柳さんと僕は上手く付き合って行けるのだろうか?  作者: ムラタカ


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第30話  母親襲来

「遅かったわね、何処をほっつき歩いてたの?」


「お…お母さん…」


玄関にあらわれたのは黒髪の綺麗な美人の女性。

冬柳さんの母親だった。


冬柳さんの母親。

そう思えば目の前の女性への美貌にも納得出来てしまう。

そんな圧倒的美の権化だった。


「な…何の用なの?」


「何の用とはまた随分な物言いね?親が子供に会いに来てはならないのかしら?…まぁいいわ、それで?そこの彼は何かしら?」


「私の彼氏よ」


冬柳さんは母親から目を逸らし僕の紹介を軽く済ます。


「その子が?ふふ、冗談は止めて頂戴」


「は?冗談…?」


「貴方は冬柳の名をなんだと思っているのかしら?そんな何処の馬の骨とも知れない子に務まるとは思えないわよ?」


「家は関係無いでしょ!?」


「関係無い?良くもまぁそんな事が言えたわね?」



親と子の言い合い。

冬柳さんが親の事を話したがらないのは何となく察してはいたが…成る程…これは言いたく無くなるわな。

親と子の仲は一目で悪いとわかる。

赤の他人の僕でもそれを察する事が出来るレベルだ。

そして彼女の実家がどんなのか僕にはわからないが母親側の発言的に古式ゆかしい厳格な家柄、悪く言えば古い因習に囚われた時代錯誤な老害が征してそうな家って印象だ。


「冬柳家は歴史ある名家なのよ?その名を持つ貴方がそんな事でどうするの?そんな事ではお父さんやお祖父様に顔立て出来ないでしょうが!」


「はぁ…何度も言わせないでほしいわ…私は冬柳の家なんて興味もないし事情も知った事ではないわ」


「それこそ貴方の事情なんて知った事ではないわ、いい?子供は親の言う事を聞くのが勤めなの!今日ここに来たのはその子供である貴方に大事な話があったからよ?」


「大事な話?ふん、どうせお見合いとか言うのでしょう?私そんなモノを受けるつもりは無いわよ?」


「はあ…貴方に拒否権なんてないわ、今回のお見合いは何としても受けて貰うわよ?拒否権なんてないからしっかりと自覚しておきなさい」



中々の毒親っぷりだ。

まるで自分の子供を自分達大人の道具としか見てないかの様だ。

しかしこんなやり取り…今日日昼ドラでも中々見ないぞ?

時代錯誤も甚だしい。


「……お母さんは変わらないわね…男共の言いなり…男共の道具…、私そんな風にはなりたくないわね…」


「貴方何を言ってるの?女は男にかしずき支えるのが本懐、それの何が不満なの?」


「………はぁ……お母さん…知ってる?今は令和よ?2025年よ?そんな昭和や大正の価値観を現代人に持ち出さないでくれる?」


「私だって平成生まれよ!人を老人扱いしないでほしいわね!」


「ならそんな時代錯誤な価値観を振り回さないでほしいわ、私は性格どころか顔もろくに知らない男の元に嫁ぐつもりもこうべを垂れるつもりも無い!私は私の選んだ男の女になる、貴方みたいにはならないわ」


「ぐぅっ!雫っ!母親に向かってなんなのその態度は!!」


冬柳さんのお母さんは自分の子供である冬柳雫の頬を打とうと手を挙げる。

流石に見過ごせないと思い、僕は2人の間に割って入る。


「何?貴方…?邪魔よ、退きなさい」


「貴方が手を下ろしたら僕もどきますよ」


「これは家族の問題よ?赤の他人な貴方の出る幕じゃないの、わからない?」


「これでも僕は冬柳さんの彼氏なんで一応彼女を守る義務があるんですよ」


「そんな義務は貴方にはないし関係無いのよ?良いから退きなさい!」



大人のしかも美人の睨み顔はやっぱり怖い。

冬柳さんと瓜二つ、彼女をそのまま大人にした様な美貌に睨まれすくみ足になりそうだが我慢だ。


親が子供に暴力なんて…そんな事あってはならない。

この2人にとってはそれが当たり前で普段は親に冬柳さんが打たれてるのだとしてもせめて僕の目の前ではそんな事にはなって欲しくない。


だからどくわけにはいかない。


「はぁ…付き合ってられないわ…良い雫?婚約の話はちゃんと伝えたわよ?貴方に拒否権は無い、それだけはしっかりと理解しておきなさい?」


それだけ言い残して母親は僕達を押し退けていえかろ出て行った。



「やっと帰ったわね、はぁ…面倒くさい」


「何ていうか…その…大変だね…色々」


「…………。」


「……?」


冬柳さんがじっと僕の顔を見てくる。

なんだなんだ?

そんなに見つめられると怖いのだが?


「意外だったわ」


「へ?意外?」


「まさかタクちゃんが割って入ってお母さんに意見するなんて思わなかったわ」


「え…?あぁ…まぁ…そうかも?」


「タクちゃんのキャラ的に放置か知らん顔しそうなんだもん」


「僕は一応冬柳さんの彼氏だし…守るのは当たり前では?そもそも親が子供に手を上げるとかあり得ないし」


「意外と熱い所もあるのね…本当に意外。」


「あはは…」


「本当…タクちゃんは面白いわ…私を飽きさせない。」


一波乱あったけどようやく僕達はようやく落ち着いて彼女の家のリビングへと向かう事が出来るみたいだ。



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