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清楚の皮を被った自己中メンヘラ美少女JKの冬柳さんと僕は上手く付き合って行けるのだろうか?  作者: ムラタカ


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第24話  決着

犯人は柏木達女子3人だよ。夏芽さんじゃない」


「はあ!?」


「え…?」


「なぁ!?」



声をだしたのは意外にも俺の数少ない友人…

この件に関わるのは消極的だった筈の加藤進だった。


「か…加藤…?」


チラッと俺の方を見た加藤は直ぐに教卓の前の教師の方に視線を戻した。


「はぁ!?おい陰キャお前!!何を根拠にそんな事言ってるわけえ!?」


「適当言わないでくれる!?しょーじき滅茶苦茶不愉快なんですけどぉ〜?」


「そ~よそーよ!!」


いきなり自分達の名前を出され女子生徒達は怒り心頭だ。

その怒りは怒髪天を衝く勢いとでも言えば良いのかな、女がしてはいけないような醜悪な表情で加藤を睨み付ける柏木達女子3人。


若干それに怯みながらも加藤は尚も言葉を続ける。


「お前等皆、佐渡に相手にされなくて佐渡の彼女になった桜田さんに嫉妬して逆恨みしてるだろ!だから嫌がらせをした!でも気分が乗ってきてイジメ行為がエスカレートしてヒートアップして行って後戻り出来なくなった…それを委員長の夏芽さんに擦り付けようとしたんだ!彼女の事も気に食わないから貶めようとしてるんだ!!」


相手に割り込まれない様に加藤は一気に捲し立てる。

確かに柏木達3人は佐渡に片思いしていたらしい話を冬柳さんから聞いている。

当時、まだ表面的には佐渡の彼女をやっていた冬柳さんの事をズッ友と表向きには言っていた柏木達3人。

しかし裏では猫被りのぶりっ子女が!佐渡君に色目使ってまじムカつく等と陰口を言っていたと冬柳さんは俺に愚痴をこぼしていた。


それ程までに彼女を嫌っておきながら何故冬柳さんを今回の様にイジメなかったんだろうかとふと疑問に思う。

多分だけど冬柳さんの影響力を危惧していたんじゃないかと何となく察する事が出来る。


あの時の冬柳さんは正にクラスの中心、良くわからないカリスマオーラを撒き散らしていた。

そんな彼女にイジメ行為なんてしてしまえばバレた時に取り返しが付かなくなるのは容易に想像出来る。

精々裏で彼女の愚痴をこぼすのがやっとだったんだろう。

でもその冬柳さんがやっと佐渡と別れたと思ったら今度は桜田さんと付き合い出した。

冬柳さんと比べいくらかランクの下がる桜田さんなら大丈夫だろうと言うのと嫉妬心が爆発してしまったとかそんな所なんだろうな…。


そしてその罪を全部夏芽さんに押し付けようとしたって事なのか?


「はぁ!!?何処の誰が嫉妬してるってぇ!!?えぇ!!?」


「つかペラペラ語ってんじゃね〜ぞ陰キャが!!」


「そ~よ!何処に証拠があんのよ!!何も根拠ないくせにしゃしゃり出てくんなよ!ほら!言ってみなさいよタコ!」


キレ散らかす柏木達3人。

やや引き気味の加藤。

 

「落ち着けお前等、だが柏木達の言ってる事は最もだ、加藤、柏木達が犯人だって証拠はあるのか?無いならお前は何の罪もない柏木達を犯人に仕立て上げようとしてるんだぞ?分かってるのか?その意味が?」


「つっ………。」


「…加藤君…気持ちはとてもありがたいわ…でも無理しないで…、こんな事に貴方を巻き込むつもりは無いわ。」


教師にそう言われ、加藤は若干怯む。 

その加藤に夏芽は無理をするなとたしなめる。

いつもの冷静で冷たい語調の夏芽の声。

しかしその声は明らかに震えていた。


「……大丈夫………ふぅ〜…証拠なら…ある!!」


「はぁ…!?」


「証拠ぉ!?」


「何処に…そんなの何処にあるのよ!!言って見なさいよぉことタコ!!」

 

「落ち着けお前等!……加藤…証拠があるってのは本当なのか!?」


「ありますよ…ここに。」


そう言って加藤は自分のスマホを取り出す。

クラスメイト全員に見えるようにそれを眼前にかざす。

 

「はあ?」


「……ちょ…まじ…?」


「この中に証拠がある。」


近年においては常識だがスマホには録音や録画機能が備わっている。  


昭和や平成初期なら考えられない話だが今や誰もが写真やカメラを持ち歩く時代だ。

ゆえに加藤がスマホをかざし、証拠があるといったならそこに動かぬ証拠が収められていると誰もが察する事が出来るだろう。


「この中にそこの3人が犯人だって証拠があります…」


「嘘ー!嘘嘘嘘ぉ〜!!嘘言ってんじゃねーし!」


「私等何もやってね〜からはいロンパー!!」

 

柏木達は証拠があると言っている加藤に対してまだ謎の反論をしている。

まだ何も論破して無いのだが何をおいて論破なのだろうか?

そんな柏木達を無視して加藤はスマホを操作し始める。

流石にヤバいと思ったのか柏木達は

「辞めろゴラぁ!!」

と罵声を飛ばす。

立ち上がって加藤からスマホを取り上げようとするがその前に佐渡が割って入る。


「やめろ!!」


「うぐっ…佐渡君」


「ど…どいてよ!!佐渡君!」


「そうよ!どいてよ!」


「酷いよこんなの!!皆寄ってたかって私達の事犯人扱いとか!こんなの酷すぎるよ!」


お前が言うなレベルの特大ブーメランを放つが如く柏木達は捲し立てる。 

流石の剣幕に佐渡は後退りして怯む。

夏芽も「貴方達が言えた事なの!?」

と反論するも柏木達の「うるせーよ!!そもそもお前が認めないからこんな事になってんでしょ」

と逆ギレされてしまう。


教室の中は阿鼻叫喚の地獄絵図とかす。

その時だ…鈴を鳴らすが如く清涼感のある声が舞台を支配した。


「五月蝿い…いいから加藤君の動画を見なさい」



冬柳雫…冬柳さんの声だ。

彼女の声は一気に場を支配してあれだけ騒がしかった教室の中に静寂をもたらした。


「何してるの加藤君…早くして」


「あ…おう!」


そうして加藤はスマホを操作し、とある音声が流れ出した。


『本当夏芽の奴ウゼー、早く認めたら良いのにねぇ〜』

『お高く止まってムカつくよね〜アイツ〜』

『ケケケ!凪沙もムカつく〜私達の佐渡君寝取っといてこんなんで済ましてる私等ちょ~天使じゃなあ〜い?』

『本当このクラスヤバいクソ女多すぎ〜雫も凪沙も夏芽も皆死ねばいいのにねぇ〜ぎゃはハハハ!!』

『まじそれなぁ〜!』

『ゲラゲラゲラ!!』

醜悪を極めた少女達はそれこそ餓鬼の様に机に落書きしたり体操着をハサミで斬ったりしている映像がスマホの小さな画面に映し出されている。


それを見た件の3人はワナワナと顔を真っ赤にしている。

女子3人グループの中心にいる柏木は辞めろ辞めろ〜っと加藤のスマホを奪おうとする。

僕も立ち上がり加藤を庇う様に彼女の前に出る。

佐渡も一緒に前に出てくれる。

他の男子も柏木を抑え彼女は身動きが取れなくなっていた。

彼女はあぁ~ああ!!違う違う違うのぉ!!


と、この期に及んでもまだ言い訳を叫んでいた。

教室中の生徒達の彼女達を見る視線が冷たく厳しい物へと変わっていく。


既に誰が事の発端かは誰の目にも明らかだった。

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