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清楚の皮を被った自己中メンヘラ美少女JKの冬柳さんと僕は上手く付き合って行けるのだろうか?  作者: ムラタカ


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第22話  犯人は…?

桜田さんの私物が突然消えていく様になり、思いも寄らない所からそれ等が見つかるという事態は暫く続いた。

しかしそれは案外呆気なく終わった…最悪の形で。


まぁ終わったと言うよりかはより最悪な形に進化してしまったと言った方がより正確なのだか。


桜田さんの私物…例えば体操着や靴や鞄等がビリビリに破かれたり破壊されて見つかったり机に落書きがされていたりする事が増えて来たのだ。


落書きには簡潔に死ねとかブスといった罵詈雑言の他、佐渡と別れろと言った嫉妬交じりの物も多く書かれていた。


ここから単純に推測出来る事として加害者は誘導の可能性もあるかもだけど女生徒で桜田さんへの嫉妬心からこんな行動に出ているんじゃないかと何となく察する事が出来た。


「またこんな…くそっ!」


「もう…ヤダぁ…」


しかしそんな事が分かったとしても何の慰めにもならない、イジメの只中にある桜田さんは毎日誰からか分からない者からの悪戯に心身共に追い込まれていた。

そしてそんな彼女に何もしてやれない自分の無力に佐渡はただ打ちのめされていた。


「俺達…別れた方が良いのかな…」


「はぁ?どうして?どうしてそんな事言うの!!私やだよ!佐渡君と別れたくなんてない!!」


「でも…俺のせいで…」


「そんなの関係ない!!関係ないよぉ!!だからそんな事…いわないでよぉ…」


「ごめん…ごめんよ…」


2人の心も限界が近づいていた。

桜田さんもおそらくは佐渡と別れてしまえばこの正体不明の加害者からのイジメ行為も止まる事はぼんやりとだが分かっているのだろう…しかしそれで別れてしまっては相手の思う壺…。

イジメられて…心が疲弊したから佐渡と別れる。

それで解決なんてあんまりだ。

相手の思うままに誘導されて別れさせられて…そんなの単純に癪だしなによりムカつく。


桜田は意地でも佐渡と別れてなんてやるものかと逆に覚悟を決めた。


俺はこの事態の解決に友人である加藤進に助けを求めた。

彼女である冬柳さんは当てに出来ない。

しかし協力者も無しにこの事態を1人でも解決に導けるとは流石に思えないしそんな自惚れていないのだ。

しかし…。


「悪いけど俺が力になってやれる事はねーな〜」


「そ…そんな…」


「いやだってそうだろ?目星の一つも付いてるならまだマシだけど犯人が誰かなんて全く分かって無いのに適当にコイツ怪しいとかで尾行とかして付け回してたら俺等がストーカーだ〜とか言われて逆に吊るし上げられるって」


「そ…そうかもだけど俺は!」


「悪いけど俺は佐渡や桜田の為にそこまでする程アイツ等と仲良くないんだわ、すまんな」


そう言ってひらひらと手をふり加藤は去っていった。


加藤を責める事は出来ない。

誰だってリスクを犯してまで他人を救いたいなんて言わないだろう。

冬柳さんも加藤も間違っていない。


これは俺の独り善がりなんだから…。


俺がそうして何も出来ない無力感に苛まれている間も桜田さんへの歪な嫌がらせは続いている。


桜田さんは相手の嫌がらせに屈して佐渡と別れる事なんて絶対に嫌だと意地を張り、絶対に別れてなんてやるものかと逆にその思いを強固な物へと変えていく。

そんな覚悟にも似た決意を桜田さんが密かに決めた正にその日、事態は動き始めた。


「アンタがやってんじゃないのぉねえ?」


「そうよそうよ!この偽善女っ!!」


数人の女子生徒に詰め寄られているのは夏芽華乃、僕等が所属するクラスの委員長だ。

彼女は戸惑いつつも毅然とした態度で言い返す。


「バカバカしい、どうして私がそんな事をしなければならないの?」


「はあ!?何開き直ってるわけ?犯人の分際で!」


「そーよそーよ!」



なんだ?

何を言い合っているんだ?



「アンタが桜田さんの体操着隠してるの私見たんだから!!」


「私そんな事してない!何を根拠にそんなデタラメいってるの!?そこまで言うなら証拠を見せなさいよ!!」


「証拠ぉ?あーやだやだ!!アンタみたいな嘘つきの偽善女はいつも証拠証拠って馬鹿の一つ覚えみたいに言いうよねえ〜!!」


「証拠ってんならここにいる3人全員見てるんだから!!証言多数であたし等のが正しいの!!」


「そ〜よ!そ〜よ!アンタが桜田さんに嫉妬してこんな事したんでしょ!!佐渡君取られるのが悔しくって桜田さんに嫌がらせしてるんでしょ!」


「……話にならないわ…」


どうやら女子達は桜田さんの持ち物を隠したり破損させている犯人を見つけたみたいだ。

その犯人が我がクラスの委員長。

夏芽華乃と言う事らしい。


果たして本当なのだろうか?

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