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清楚の皮を被った自己中メンヘラ美少女JKの冬柳さんと僕は上手く付き合って行けるのだろうか?  作者: ムラタカ


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第19話  開き直った後も続く日常

とうとう学校での1日が始まった。


これ迄は冬柳さんを中心としたグループは彼女か登校して来たら直ぐに形成され、教室全体を賑わすコミュニティとして機能していた。

しかし今は誰も彼女の近くには寄り付かない。

皆距離を取り、ヒソヒソと小声で何やら言いあっていた。


しかしそのいびつに歪んだ表情から彼等彼女等が何を話しているのかは明白だった。



よく来れるよね?あんな事しておいて…

ホントのホント!佐渡君が許したって私は許せないよ!

マジでそれな!美人だからって調子乗りすぎ!

私あの子の事前から気に食わなかったんだよね!

ホント何様!

てか本当に付き合ってるのかな?

100パー釣り合って無くて笑えるわ




丸聞こえだ。

陰口なんだろうけど既に陰口としての体裁が保てていない。

バリバリ聞こえている。


しかし彼女はニコニコ笑顔で俺の隣の席に座っていた。


「ふふ、最初からこうすれば何も問題無かったのよね?」


「いやぁ……それはどうなんだろう?僕にはわかんないや……」



彼女はいっそ清々しそうですらあった。

体裁を捨て、外面と言う仮面を脱ぎさった彼女はまさしく無敵の人と言うヤツだ。


「はぁ…それにしても皆勝手なものね…私に勝手な理想を重ねて少しでもそこから逸脱したら手の平返して糾弾してくるのだから…本当…笑えるわ…」


「冬柳さん…」


ポツンと……それこそここだけ大きな溝があるかの様に誰も近寄って来ない。

まるで僕等の一角だけ見えない壁が出来てるみたいに。

しかしそんな所に無謀にも近づいてくる勇気ある者、あるいは無謀な奴が現れた。


「おっす、いやぁまさに時の人だな!冬柳さんもおはよう!」


「お…おはよう……てか加藤……お前……凄いな…」


「……?貴方誰かしら?」


「ちょっ!?マジで?」


「冗談よ…加藤君」


「良かった…冬柳さんにミジンコ以下の存在感しかお前には無いと暗に言われてるのかと邪推しちまったよ…」


「あら?そんな事は無いわよ?私が取り巻き共のあいてをしている時いつも私の大事な大事なタクちゃんを独り占めしてたクソムカつく奴の事を認知して無い訳ないじゃない?ねえ?」


「うわぁ~おっ!俺の中の冬柳さん像か音を立てて崩れ落ちるどころか爆発四散しちまったよ…それはそうと俺冬柳さんに名前認知されてたぞ!凄くない俺?」


「仮に凄い所をピックアップするなら加藤じゃなくて僕が!……なんじゃない?」


「確かに!冬柳さんの彼氏とかそんな豪運とか何回ガチャ回したら当たるんだよ!」


「あはは…」


「…………………。はぁ…馬鹿なんじゃないの?貴方」


「ほへ!?」



ヤバイ…流石に言い過ぎか?

ガチャに例えるとか冬柳さん自身を軽視した発言だ。

なんだかんだプライドの高い冬柳さんはこんな物言いをされたら不快だろう。

怒るのも当然か?



「タクちゃんはガチャなんかで出て来る程安っぽい存在ではないの…何通りの奇跡の後、巡り会えた運命なの!」


「……………はい?」


僕と加藤は冬柳さんが恋人に出来る未来なんてどんだけの幸運があれば叶うんだって話をしていた。

しかし冬柳さん視点ではどうやら逆でこの僕…真島拓真が恋人に出来るのか?と言う話にすり替わっているみたいだ。


「私はね…男なんて一切の例外なくつまらないモノだと思っていたわ…。

どれだけの数がいても所詮は烏合の集まり。私の見た目…例えば顔…胸、スタイル…後は影響力…そんな物を求めて集まる烏合の集まりだと思っていたわ…なのに彼は私を一切求めない。いっそ面倒くさそうに扱うのよ?この私を…。そんな風に扱われた事私には無かった…。

うふふ…どう?素敵だと思わない?……彼はね私に価値をもとめないの!!どう!!?凄いと思わない?ね?ねえ?凄いわよねぇ!?」


「お……おぉう…………い…いやぁ…愛されてるなぁ!真島ぁ!!」


「めっちゃ引いてるやん…」


「なんで関西弁やねん……いや、もう疑う余地もねえな……お前等の関係」


「加藤……」



コイツもしかして…と冬柳さんの関係をクラスメイト達に認知させるためにこんな派手に立ち回ったのかな?

僕考え過ぎかもしれないけど本当に加藤には頭が上がらないな…。



と!そんな感じでワチャワチャと話してたら僕等とは別に新たに二人組が話しかけて来た。



「おはよ、冬柳さんと真島に加藤」


「はよぉ〜雫!それと真島君に加藤君」


それは佐渡と桜田さんのクラスカーストトップ同士のベストカップルだった。



「おはよう佐渡と桜田さん」


「ど…ども…」


僕と加藤が挨拶を返す。

加藤はいきなり陽キャカップルに挨拶されて少しキョドっている。



「……おはよう…佐渡君と桜田さん」


冬柳さんが2人に挨拶を返す。

しかし僕や加藤とは違い声のトーンがいくらか低い。

最初は遠慮してるのかとも思ったけど目付きが鋭い。これは牽制してるのか?


「貴方達が私に話し掛けて来るなんて思わなかったわ、私は貴方達に嫌われていると思ってたからね、それとも何かしらの意趣返しかしら?」


「そんなつもりは無いよ、冬柳さん…俺達、確かに色々あったけどこれからは友達としてまたやって行きたいんだ」


「そそ!あたし等話あってさ?別に雫の事が嫌いになったとかじゃないんだしならさっ、また友達としてやってけると思うんだよ!」


「貴方も大概物好きな人ね、私は貴方の好きなそこの佐渡君を利用してたのよ?そんな私を許せるの?」


「まぁそこはしょーじきムカつくけどそれも含めて彼ピの意思だし、私はその彼ピの意思を尊重したいのよね、それにあたし今とっても幸せだし、昔の事あーだこーだー言ってても仕方なくない?」


「桜田さんのその底抜けに前向きな所は素直に尊敬するわ」


「あたしも雫がこんな毒成分強めの子だと思ってなかったわ、いや~騙された!」


「それはそうと貴方本当に私のタクちゃんを狙って無いでしょうね?彼に手をだしたら……私貴方に何するか分からないわよ?」


「え〜こわっ!何回も言ってるけどあたし、健吾君一筋だからマジであり得ないって」


「ならいいわ…一応信じであげる」




………まだ言ってたのかよ…

冬柳さんの意固地さもだんだんと拍車がかかって来てるな…。

まぁそれはそうとこの2人のお陰でで少しは冬柳さん)俺への風当たりがマシになればいいなとそんな楽観的な事を考えてしまう。

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