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2014.9.12

『イワンの馬鹿』トルストイ著


 いわずとしれた文豪トルストイっすよ。それも、晩年期の短編集。

 この人は後年には、童話に題材取った作品しか残していないんだそうで、なんというか読んでみた感じで受けた印象じゃ、その理由はリアルの人間をモデルにした場合には自身が言いたいような理想は絶対に描けない事を悟ったからだ、という気がしました。トルストイは完全にリアル題材での表現を放棄したと考えると、例えばヘミングウェイが目指したトコも同じトコの気がしたんで、こっちは自殺=断筆を取った? そんな気がする。

 なんにせよ、西洋の人は基本にキリストの一神教が染みついているから大変だな、という感想。トルストイも作品の中で宗教の否定に傾いているのに捨てきれなかったという軌跡が見えるような気がした。棄てたくてたまらなかったようなのに。根深いなぁ、西洋史。


『きれいなお城の怖い話』

『きれいなお城の恐ろしい話』桐生操著


 こっちは実録の歴史的に有名な常軌を逸した人々の紹介書。エッセイ風の文章で読みやすかったし、ネタとしても面白そうな人物が満載。こういうのを読むと人の世に定められた常識だのモラルだのが、本当に「作られたものに過ぎない」てのを実感できる。

 人間の本性は善か悪か? こういう実録を読むとどっちでもいいじゃん、という気になる。それは本性を「悪」のほうへ明確に位置付けてしまった上で、善のなにが正統であるのか、善という概念そのものへの不信が強く残るからだ。いつか小説の題材に取り上げたいと思う魅力的な奇人変人たちだった。



 文章としての観点での感想。


 桐生氏の二冊はまぁエッセイに近いので置いといて。

 そういえば、今朝のニュースでゆーみんのインタビューを観たんだが、この時に思わぬヒントを貰えた。


 ゆーみん曰く、彼女は自身の作詞の中で「愛してる」という歌詞は直接書かないのだそうだ。それを遠まわしに他の描写をしながら「あいしてる」を表現するという。それは奇しくも先日からずっと言っていた小説技法の正統であって、歌の世界では当たり前に今でも続いているという事実に驚かされた。

 歌でやってる技法ということは、それを小説でやったからといって、慣れないから受け入れられないという事はないわけだ、歌で聞き慣れているはずだから!

 では、歌と小説では何が違うのか?

 同じ技法を使っているにも関わらず、なぜ片方では自然と受け入れられ、片方では廃れようとしているのか?

 今後の研究課題が残る。



 ピクシブの絵のグループに入った。

 いや、せっかく描ける人なんだから挿絵くらい自給自足したらいいんじゃね?とか思っただけなんだけど。

 カルロの肖像画を描きたいなと思って。(あと今執筆中の作品の表紙も)


 思いがけず、そのグループのスレにある記事の多くが小説技法にも通じる話だったんで、二倍お得な気分。

 絵を描く時に大事なのは、その対象の設定だそうだ。何を描こうとしているか、という点が明確であること。


 カルロは完全に頭の中にイメージがあるんだけど、描く技術が追いつかない。

 ギャング時代の羽振りが良かった頃のポートレートが描きたいんだけどなー。リアル系の絵にシフトさせて、パステル風の色合いで。デッサンと写真からの人物模写が主体の練習でちょっとリハビリが必要だろう。アニメ絵からまるきり違う方向への舵取りだから、大変だ。

 思うに、ラノベと一般文芸の違いって、使われる挿絵や表紙にモロに表出しているような気がしてきた。

 自身で、「一握りの善良」はリアル系でないと駄目だと思うけど、執筆中のはアニメ絵でないと駄目で、しかも可愛い系のイラストでは駄目だと感じている。これはつまりカルロの話は一般エンタメ寄りギリギリラノベに引っかけて大丈夫かどうかって位置付けで、執筆中のはラノベに入るけど一般エンタメ寄りになるって事だろう。ラノベラノベした可愛いイラスト(例えるなら開催中のミライショウセツ大賞の玄関イラスト)では絶対に表紙詐欺になる。(笑


 表紙イラストの醸す雰囲気と小説本体との相関関係ってのは、なかなか興味深いな。


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