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キャラ紹介・設定・番外編 等  作者: 安井優
キャラクター紹介(ネタバレ含む)
6/88

キャラクター裏設定 3

毒にも薬にもならない、キャラクターの裏話をこちらでご紹介します。

(3では、調香師との出会い編から西の国編に出てくるキャラクターを紹介します)


※ネタバレを一部含みます。

ネタバレが大丈夫だよ! という方、すでに完結まで読んだよ! という方はこちらを読むと、よりお話が楽しめるかな、と思います。


*パーキン

 名前の由来。

 イギリスの化学者、ウィリアム・ヘンリー・パーキンからいただいています。

 調香師であり、化学者、そして経営者、という、調香というお仕事のこれからを少し示すようなキャラクターにしたい、と考えたとき、化学者であり、経営者であるパーキンさんのお名前がぴったりだろう、と考えました。

 実は、「クマリン」という香料を発見された方で、桜の香りに含まれる代表的な成分でもあります。パーキンは、「作業的に」チェリーブロッサムの香りを作りますが、それこそがまさしく、我々がよく知っている「桜の香り」にほかなりません。


 家族構成と生い立ち。

 現在は、奥さんと二人で「キングスコロン」を経営している敏腕社長です。ヘビースモーカーだった両親が、タバコの匂い消しに使っていた香水に興味を持ち、調香に興味を持つようになります。工学の知識を持っていたため、化学で安い香りを作れば、多くの人に届けられる、と工場経営を始めました。


 好きなもの。

 タバコとコーヒー。

 科学実験や分析が好きです。数字の流れを追いかけるのが生きがい。


 その他。

 最初は、今までにいない外見の男性にしよう、とブルーブラックの長髪(後ろで一つくくり)に眼鏡、というキャラでしたが……書き始めると長髪の似合わなさに気づき、途中でバッサリと髪を切って、オールバックにしていただきました。あとにも先にも、髪を切ったのは彼一人だけです。



*カントス

 名前の由来。

 スウェーデンの言葉で芸術を表す「Konst」から、アナグラムにしてお名前を付けました。北の町に住むマイペースな芸術家にしよう、とは思っていたのですが、名前を付けた時点ではあまり深くキャラ設定が決まっていなかった人です。まさかこんなはちゃめちゃになるとは。

 念のため補足ですが、カントスの名前の綴りはCから始まります。(後々、お話の中で三人の調香師の名前の頭文字をとって、という場面が出てくるのですが、そこは誤記ではありません)


 家族構成と生い立ち。

 北の教会に捨てられていた孤児で、教会のシスターに拾われて生きてきました。同世代の子供たちと育ってきていないため、世間からずれた、自由奔放に育った青年です。教会の美しいステンドグラスを眺めるのが好きで、芸術家としての才を発揮しました。調香は、彼女を笑顔にするために始めました。彼女のためなら、絵画でも彫刻でも、調香でもなんでもやった、というのが今のカントスを形作っています。

 調香師としては、芸術家肌で頑固、とも言われますが、北の町では手に入らない材料も多く、実は結構な苦労をしたりしているところもあって、カントスの、街の広場での自由奔放さや、香りに芸術性という付加価値をつける工夫はそこから来ているとも言えます。


 好きなもの。

 食べ物はなんでも好きですが、パスタが特に好きです。

 楽しいことが好きで、いろんなことにチャレンジするのが好きです。


 その他。

 まさか、こんなはちゃめちゃになるとは。(二回目)

 私自身、彼には大変振り回されまして、書くのがとにかく大変だった記憶があります。カントスにはカントスなりの考えがいろいろとあるのですが、意外と照れ屋さんなのか、それを悟らせまいとするので、そこがまた、私にとっては悩ましいところなのです。(笑)



*クリスティ

 名前の由来。

 あの有名な! アガサ・クリスティから頂いています!

 ミステリ作家として有名ですが、実は、薬剤師さんでもありましたので、薬師兼調香師の女性キャラにはぴったりな名前だな、と思い、いただきました。

 また、アガサ・クリスティは幼少期、まともな教育を受けられなかったとのお話もありますが、このお話ではそんなアガサ・クリスティをカントスに重ねて、名前をいただいた本人、クリスティはカントスの生涯の師として教育者のキャラになっています。


 家族構成と生い立ち。

 学校の先生として、シャルルやカントスに植物学、薬学を教えていましたが、現在は教育の道を引退し、レンガ造りの町で、薬や調香を営んでいる、自由気ままな老人の一人暮らしです。東都に妹が一人います。


 好きなもの。

 とにかく植物が好きです。薬学と調香の知識を持つので、植物収集に余念がありません。


 その他。

 もともとは薬学を学んでいましたが、マリアの祖母、リラに憧れて調香師を目指しました。自由に調香していたカントスに、調香の基礎を教えたのはクリスティです。正直、寿命の決まっているキャラクターだったので、書くのもつらい、みたいな感じでしたが……カントスやマリア、そして私自身にたくさんの勇気をくれたキャラクターです。



*ジャンヌ

 名前の由来。

 ケイの妹、ということで、アルファベットの次の文字、Jから始まる名前にしたかった、ということもあり、そこからお名前を考えました。

 騎士の妹、ということで、強い女性のお名前を、と思い、ジャンヌダルクから、お名前をいただいています。


 家族構成と生い立ち。

 ケイの妹であり、現在も小さな村で結婚して幸せに暮らしています。村育ちですが、おしゃれが大好きで、ケイとは対照的に明るく社交的な女性です。村では、村に一つしかない学校の先生としてお仕事にいそしんでいます。シャルル騎士団長は、やはり憧れです。


 好きなもの。

 おしゃれなもの。お洋服に、カバン、靴、食べ物まで……とにかく中心部ではやっているおしゃれなものが大好きです。


 その他。

 もともとあまり出す予定がなかったキャラなので、ある意味、一番の大番狂わせとも言えます。(笑)収穫祭編では、カントスとリンネに続く明るいキャラですが、マリアとケイの仲をさらに一歩、前進させてくれました。



裏設定4では、思い出の香り編からそれから編(最終章)までをお届けします!

お楽しみに!

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