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キャラ紹介・設定・番外編 等  作者: 安井優
本編裏話・伏線解説(ネタバレ含む)
54/88

第一章 はじまり編 裏話1

毒にも薬にもならない、お話の裏話や伏線解説です。

はじまり編の第一話「マリアとカモミール」~第六話「カフェ」までをここでは少し裏話を踏まえつつ、お話します。


※ネタバレを含みます。

ネタバレが大丈夫だよ! という方、すでに完結まで読んだよ! という方はこちらを読むと、よりお話が楽しめるかな、と思います。

*第一話 マリアとカモミール

 今読み返すと、こんな導入でいいのか、みたいなお話ですね。(苦笑)

 マリアが森の奥で一人暮らしており、香りを売っていることや植物が好きな女の子である、ということだけを伝えるためのお話になっています。


 ここで登場するカモミールは、香水などでよく使われる「ローマンカモミール」ではなく、「ジャーマンカモミール」と呼ばれるハーブティーに使うタイプのものです。

 開花祭編でケイに渡す香りに使うのも、このジャーマンカモミールになります。

 最初は、ハーブティーとして通常の使い方をしているのが、最後は「香り」として使うようになり、マリアの調香師としての成長を感じていただければ、と思います。



*第二話 新しい客人

 ケイ登場回です!

 少女漫画では「最初に出会った異性と恋をする」というのが、ある種王道として使われていたりするようなのですが、それを踏襲していたりします。


 マリアのお店、パルフ・メリエは、香水(または、香水を売る場所)を意味するフランス語『Parfumerie』をそのままカタカナ読みしています。(安直ですね)


 実はこの回で、王妃様の商品リストにローズのアロマキャンドルがあるのですが、後々王女ディアーナのところでもローズが結構大事な役目を果たしていたりするので、親子の繋がりを香りから感じていただければ幸いです。(細かすぎますね)


 ケイとの出会いを彩ったカモミールですが、実は、カモミールの花言葉の一つに「あなたを癒す」というものがあります。

 マリアの調香師としての側面と、最終的にケイを隣で支える人という側面を持つ花言葉で、カモミールはかなり重要なお花でした。


 最後の一文は、それから編の一話目(第二百二十五話)「旅立ち」の最後とリンクしていますので、良ければぜひ読み比べてみてください!



*第三話 洋裁店

 マリアの両親と、そして幼馴染み(?)であるミュシャの登場回です!

 ここで、マリアの両親が洋裁店を営んでいることだったり、ミュシャがデザイナーをしていたり、とお洋服関係のお話が出てきます。


 ここの回だけでも、ミュシャのマリアへの気持ちが透けて見えたぞ! という方もいらっしゃるかもしれませんね。ミュシャに関しては、かなりわかりやすく描写していたりするので、全部終わったうえで読み返していただくと、ミュシャの健気さが伝わるかな? と思ったりします。(笑)


 マリアのカモミールティーにアップルパイが出てきますが、カモミールがリンゴの香り、と言われたりすることが多いので、それにちなんでいます。(というどうでもいい余談でした)



*第四話 再会

 洋裁店からの帰り道にケイと再会する回で、個人的には結構印象深い回でもあります。

 ここで、二人に運命的なものを感じていただければ、と思って書いたお話でした。


 ケイが足元のカモミールの香りに、マリアをふと思い出す場面では、このお話のキーとなる「香りは記憶と密接に結びついている」ということを表現してみました。

 ここではまだ具体的に説明はしていませんが、畳の香りがすると祖母の家を思い出すよなぁ、くらいに感じていただければ嬉しいな、と思って書いたりしていた記憶があります。


 最後の最後で、ケイがにやにやしているあたり、ケイはもうマリアのことが気になりまくっていますね。(笑)



*第五話 律儀な客人

 マリアのもとへケイが会いにいくお話。


 ここでケイが持ってきてくれたパンは、後々、ミュシャの独立編の十話目(第百九十一話)「ミュシャとケイ」で、ミュシャが待ち合わせに指定し、続く、「雪が包む思い」で二人が話をすることになるベーカリーカフェのパンです。

 ミュシャのお気に入りであり、マリアもよく一緒に買いに行くので、ここでは「大好きなんです」というセリフが出てきます。


 この回は、ケイが妹と母親に香水を買ってあげる回でもありますが、こちらについては収穫祭編の十話目(第百六話)「ジャンヌ」、続く「恋の攻防戦」にて、少し触れています。



*第六話 カフェ

 マリアとミュシャのお茶会、ならぬカフェ回です。

 ミュシャの淡い恋心が皆様に伝わってくれ! という思いで書きました。(笑)


 そして、この回は、シャルルさん初登場回でもあります。

 ここのシャルルは、ミュシャがマリアに抱いている思いを一瞬で見抜いておりますね。

 ちなみに、またお店に行くよ、というシャルルのセリフが、この次のお話「ライラック」でシャルルがお店に現れる伏線(?)みたいなものになっています。

こちらの裏話は、不定期更新になります。ご了承ください。

次回は続きの はじまり編 第七話「ライラック」~第十二話「しばしの別れ」までお届けします!

ぜひぜひお楽しみに♪

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