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キャラ紹介・設定・番外編 等  作者: 安井優
キャラクター紹介(ネタバレ含む)
4/88

キャラクター裏設定 1

毒にも薬にもならない、キャラクターの裏話をこちらでご紹介します。

(1では、はじまり編に出てくるキャラクターを紹介します)


※ネタバレを一部含みます。

 ネタバレが大丈夫だよ! という方、すでに完結まで読んだよ! という方はこちらを読むと、よりお話が楽しめるかな、と思います。


*マリア

 名前の由来。

 聖母マリアからいただきました。ちょっと大げさですが……宗教的な意味はありません。お話の主人公なので、世界を作る人、という意味を込めて、マリア、とつけました。

(マリアは、主人公なのですが……とにかくふわっとお名前が降りてきたので、ほとんど由来がありません。(苦笑))


 家族構成と生い立ち。

 一人っ子で、両親の愛を存分に受けて育っています。両親は街の広場で洋裁店を営んでいます。祖母は国で一番の調香師。マリアは、そんな祖母の影響で調香師になるくらい、小さな時からおばあちゃん子でした。


 好きなもの。

 お花やお洋服、甘いものと……とにかく「女の子らしい」ものが好きな女の子です。

 作中には出てきませんが、宝石やガラス玉、キラキラしたものも収集しています。

 お花は特に、ライラックが好き。いつからかカモミールもそこに加わっています。


 その他。

 マリアは、読んでくださる皆様にとって、一番かわいくて素敵な女の子であってほしい、と思い、あえて外見情報を一つも出しておりません。

 小説ならではの、想像する楽しみを存分に味わっていただければ! と思います。

 ※連載当初、まさかイラストをいただけるとは思ってもおらず、素敵なイラストをくださいました皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。すみません。今後も、私のことは気にせず、皆様が思い描くマリアを楽しんでいただければ幸いです!



*ケイ

 名前の由来。

 騎士の英訳、Knight(ナイト)から頭文字(ケー)をとってきました。

 騎士団に所属している、ということもありますが、いずれはマリアを守る男の人になるので、そういう意味を込めています。(ロマンチックすぎました)

 かなりわかりづらいですが、マリアとケイをつなぐカモミールも、アクセント記号の始まりがKなので、運命を感じた記憶があります。


 家族構成と生い立ち。

 妹と二人兄妹。昔は、両親と妹の四人で暮らしていました。村が大火事になり、そのことがきっかけで、ケイは騎士団にスカウトされます。その後、もともとの身体能力と性格のせいか、第三部隊隊長に抜擢され、異例の出世を遂げました。現在は騎士団本拠地の近くで一人暮らしをしています。


 好きなもの。

 食べ物に好き嫌いはありません。甘いものも普通に食べます。強いて言えばお肉。

 お花には興味がありませんでしたが、カモミールは好きだな、と思っています。


 その他。

 女の人は、妹の影響か、かなり苦手なようです。

 外見情報は少ないですが……黙っていると少し怖いな、という雰囲気のある、無骨でしっかりとした男の人です。



*ミュシャ

 名前の由来。

 芸術家、アルフォンス・ミュシャからお名前をいただきました。

 マリアの幼馴染みで、デザイナーにしよう、ということは決まっていました。女性を美しく表現し、今見てもモダンな雰囲気のある普遍的なセンス感を持つアルフォンス・ミュシャのイメージはぴったりだな、と思ってお名前を頂戴した経緯があります。


 家族構成と生い立ち。

 マリア同様一人っ子ですが、早くに母親を亡くし、靴職人の父親と二人で階段街に住んでいました。父の仕事を間近で見て育ったせいか、服飾に興味を持ち、デザイナーになることを決意して、高等部から国の中心部にある学校へ転入します。

 そこでマリアと出会い、マリアに恋をします。

 マリアの両親の洋裁店で働くことになりますが、自らのデザインした服を着て幸せそうなマリアを見るたび、もっといいデザイナーにならなければ、と思う日々です。


 好きなもの。

 甘いものとお洋服が好きです。からいものは苦手。

 流行を追いかけることがとにかく生きがいです。


 その他。

 グレーがかった髪、オリーブ色の瞳、中性的な容姿と華奢な体付きと、女の子に見間違えられることもありますが、れっきとした男の子です。

 実は、剣技(剣さばきの美しさを競う王国独自の競技)ではトップの成績をとったりしたことがあります。父へのあこがれもあり、本人は、男らしさ、みたいなものに憧れがあるのです。



*シャルル

 名前の由来。

 ヨーロッパ建国の父、と呼ばれる騎士カール大帝からいただきました。

 また、私が好きなバラのお名前に「シャルル・マルラン」と呼ばれる品種がありまして、華やかなイメージのキャラクターにしたかったので、そこからも拝借しました。


 家族構成と生い立ち。

 兄と姉を持つ三人兄弟の末っ子です。現在は、姉が嫁いで、母と兄の三人で貴族街に暮らしています。父は有名な建築家でしたが、数年前に亡くなってしまいました。

 幼いころから非常に優秀で、文武両道、容姿端麗とすべてを兼ねそろえる存在でしたが、それにかまけることなく、常に努力を惜しまない人です。

 騎士団の入団試験の際から、当時の騎士団長に目をつけられており、その後も武勲を立てることで、騎士団団長に就任。異例の大出世です。


 好きなもの。

 頭を使うせいか、実は甘いものを食べがち。

 ボードゲームやテーブルゲームなんかも好きです。


 その他。

 金の髪、ブルーの瞳、美しいお顔立ち、とまさしく王子様のような外見です。(私の精一杯)

 国への忠誠を誓っていて、穏やかな普段とは裏腹に、時に手段を選ばない冷酷さを秘めていたりします。

 割と早い段階で、マリアとケイとの三角関係にしたい! という思いがあり、そのため、ケイとは正反対なキャラになっています。



*リラ

 名前の由来。

 ライラックの花からそのままいただきました。(安直)


 家族構成と生い立ち。

 小さな海辺の町に生まれ、夫(祖父)とお見合い結婚。息子(マリアの父)を授かりますが、すぐに夫を失います。息子が独り立ちした後、リラは調香師としての仕事が軌道にのってきたこともあり、国のはずれの森の奥に引っ越ししました。

 王妃様の専属調香師でした。


 好きなもの。

 ライラックのお花。調香。海辺出身なので、魚釣りとかも好きだったようです。


 その他。

 お話の構成を最初に考えた際、最初に人物像を完成させた記憶があります。(リラがすごい調香師でないと、お話が成り立ちませんでした)

 ある意味、このお話の一番大切な人かもしれませんね。



*アイラ

 名前の由来。

 マリアに「恋愛」を教えてくれるお姉さんが欲しい、と思い「愛」からお姉さんっぽいお名前を考えたときに浮かんだお名前です。(最初はラヴィでしたが、ちょっと子供っぽいかも、と思い没になりました)

 結果的に、直接マリアに教えることはなかったですが、シャルルとの恋の話もあり、開花祭編で素敵な「恋愛模様」を彩ってくれた人物になりました。


 家族構成と生い立ち。

 一人っ子で、両親の営む商店に住んでいます。両親は商人ですが、父の変なものを集める癖のせいか、いろんな物事に興味関心を持つうちに、本を読んだりして知識を得ることが好きになり、図書館司書の道を選びました。


 その他。

 書き始めた当初は、ミュシャと最終的にうまくいってほしいな、と思っていました。(そのため、お話の序盤で、おしゃれに無頓着で……というミュシャと正反対な描写が出てきます)実際、物語が動き始めると、アイラはアイラなりに自分の道を選んで生きていきましたが……。

 黒髪を後ろで一つにくくっていて、シャツを首元まできっちり締めて、というまさに大人のお姉さん、というイメージの人です。



 裏設定2は、ガーデン・パレスから王城編までのキャラクター紹介になります!

 お楽しみに。


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