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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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???話partD15

 新たなに現れた首はあの世界を目指すのではなく、明らかに界域の中でこっちを……野々野足軽を見てる。今まで野々野足軽が見たことある岩の蛇の顔は外側をおおってる岩がゴツゴツしてるだけで、なにか特徴的ななにか……が生えてる事はなかった。ゴツゴツではあったが、蛇の顔だった。

 でも今現れた岩の蛇の顔は突起がある。まるでライオンの様に大きく広がる岩の鬣。それが他とは違うんだぞ……と主張してるかのよう。

 それになんかこいつには目が八つある。前後に二つの目が並んでる。他の岩の蛇の目は普通に二つだった筈だ。色々とアップグレードしてる? 


 野々野足軽と岩の蛇の視線が交差する。野々野足軽は一切も引かずに、その視線を受け止めて、弾き飛ばす。それからすぐだった。野々野足軽の姿が消えた。そして岩の蛇はその大きな体を俊敏に動かす。その日、その時、その時間、界域に大きな大きな衝撃が走った。


 野々野足軽と岩の蛇、二人の力がぶつかり合って、界域に響き、そして様々な世界に通じてる界域を通じて、その力の衝撃が伝わっていく。

 それがどんな影響を与えるのか……それは今は関係ない事だろう。野々野足軽だってそれを考えてる余裕はない。


 ドカドカドカ――バンバンバン!!


 力と力のぶつかり合い。岩の蛇は岩を召喚して、それをいくつもいくつも向けて放つ。それと同時に自身の圧倒的な質量を押し付けて野々野足軽を摺りつぶそうとしてくる。

 でもそれを野々野足軽は悉くはじき、回避し、そして押し返した。


 それは今までの野々野足軽では無理だっただろう。今までの力しかなかった野々野足軽には厳しかった。この特別な岩の蛇の首が放ってくる岩はそれだけで数十トン、数百トンaはある巨大な岩ばかりだった。

 そしてそれの勢いを殺して止める。それか力をぶつけて粉砕する……それは中途半端な力ではできない。実際この場所、海域に重力はなく抵抗もないだろう。まるで宇宙空間だ。空気だって実は……ない。


 そもそもがだ、この界域という世界と世界の間の空間・場所はなんなのか? そもそもがこの界域がつなぐ『世界』とはなんなのか? それだってよくわかってない。

 地球は宇宙の一部にあって、そして宇宙は途方もなく広い。だからこの界域はもしかしたらその途方もない宇宙に実はある世界を短縮する裏の道……なのかもしれない。

 なにせ宇宙を進むとなると、その距離は光の速度を超えたとしても途方もない時間がかかる。今の技術では絶対に宇宙間航行をしたとしても太陽系を出るだけで何年だってかかるだろう。どこかにある別の星の別の世界に行く……なんてのは現実的じゃない。一体どれだけ世紀を刻めばそれが出来るようになるのかも……野々野足軽にはわからない。


 けどだからって本当に野々野足軽がいた地球とあの鬼たちがいた世界もそうだけど、宇宙のどこかにある星なのかなんてのはわかんない。


 世界と世界の間にあるこの界域……そして星と星を包んでる宇宙……それは実は似たような場所の様な……そんな気も野々野足軽はしてた。

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