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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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???話PartD13

 野々野足軽は目が治ったと思った。左目はそもそもがどうなってるのかわからない。なにせ右手の方では触れないし、まるで透過してるというか、右目で見た感じでは曖昧な感じに見える。左目で右側を見たら、同じようにあいまいになってる。本当ならどっちも離れてしまってたら、見える事はないのかもしれない。

 けど、野々野足軽は一つの体で二つの力を内包してしまった。そのせいで? いや、そのおかげなのか、存在が変わったとしても曖昧だけど感じることが出来て、あいまいだけど見える。


「慎重に……しっかりと覚悟して」


 治った左目。けどそこには治す為にこの界域の力を集めた。あまり意識せずに瞬きしただけで、変な攻撃が出てしまったのだ。そしてそれによって岩の蛇の大量の体が分断された。それでもどうやらウネウネと動き続けてるが……もしもさっきの攻撃がどっかの世界に行ってしまってたらどうなるかわからない。

 そして今回の力は、さっきよりも明らかに大きく集まってる。そうなると、どうなるか? 野々野足軽がちょっと考えただけでもわかる。それはさっきよりも大きな何かが発射されるのではないか? という事だ。


「むむ……」


 どうにかして野々野足軽はこの力を拡散させようとした。けど……それは出来なかった。何故か? それは道……が既にできてしまったからだ。いままであの力は界域の一角にたまり続けるしかなかった。あれがどこにも流れなかったのはもしかしたらあの場所は界域の中でもへこんだ場所とかだったのかもしれない。だからずっとたまり続けてた。

 意思がなかったのもそうだけど、そこにとどまり続けというのはそれだけの条件がそろってないといけないだろう。だってそもそもが水が溜まる為には傾斜があるかどうかとか、たまるだけのスペースがあるかとか、そもそもそこに別の道があったら、そこから流れ出ていくことになる。

 色んな要素でたまり続ける事が出来ないのだ。けどたまってたという事は、その条件がそろってたという事。そんな所に野々野足軽という別の道が出来た。じゃあどうなる? そう、たまってた水は、新たな道に流れ出す。否応なしに。そういうわけで今の足軽には再現なく力が流れ込んでたのだ。

 だから拡散させる? いやいや無理無理……であった。ならばどうするか? 


「使いこなしてやるよ」


 そういう事になる。ゆっくとり開きだす左目。そこから色がついた力の余波? 残滓? それが流れ出てる。

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