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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第二章 きっと世界は変わってない
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???話partD

 界門からあられた八首の岩の蛇の様な存在。それらと足軽たちか戦いだして一体どれくらいの時間が経っただろうか? 周囲の侵食化……それによってラスボス戦に相応しいフィールドへとなった領域に囚われたから、時間の感覚が足軽たちにはあいまいだった。

 通信は途切れて、侵食によって混じった世界が、足軽や現地の人達の力を制限してくる。はっきり言ってかなりのピンチだった。足軽以外は既に皆が虫の息の状況になっている。


「お前様……私達はもう……」

「お願い……私達の事は……」

「ご、ごめんな……さい」


 倒れた仲間たちが息絶え絶えながらもなんとか言葉を発する。今の彼女たちは何とか野々野足軽の力で防壁を張って守ってる状態だ。なんとか野々野足軽のおかげでまだ生きてる……といってもいい。

 そしてそれによって野々野足軽は力のリソース食ってる。それが彼女たちには悔しいし、許しがたい事なのかもしれない。けど……そんな事は足軽は気にしてない。確かに厳しい戦いだ。

 このままだと負けも見えてくるかもしれない。でも、まだ負けてない。そもそもこんな場所で死ぬ気は足軽にはない。


 八首の蛇がタイミングをずらして向かってくる。闘ってる中で気づいたが、実は今は八首から九首になってた。元の……それこそ完璧な姿がどれだけの首を持ってるのか、それは足軽にはわからないが、どうやらまだまだ増えそうな気がしてる。

 侵食が進み、世界が侵略側に偏ることで、足軽たちは力を上手く使えなくなり、そして向こうはその力を十全に使えるようになっていく。つまりは時間を掛ければばかける程に、足軽たちは不利になっていく……ということだ。当然だけど、それは足軽たちだってわかってた。だから最初から様子見なんてしなく、全力でいってた。

 でも……倒しきれなかった。その結果がこれである。


「はあはあ……くっ! こんの!!」


 向かってくる岩の蛇の首の何本かが止まる。サイコキネシス……強力になったそれが、岩の蛇の首を拘束したんだ。でも、それでも全ては無理で……更に拘束した首も完全には拘束出来てなくて震えてた。


 向かってくる拘束できない首たち。それらをよけるけど、なんと奴らは自身たちの肌にくっついている岩をパージして飛ばしてくる。それは当然だけど狙いすまして……なんてものじゃなく無軌道な代物だ。自分達にも当たるがそんなのは気にしてない。

 それらを回避するのは実質的に不可能で……足軽は何とか力で自身を守るも、その衝撃を複数受けて飛ばされる。更には拘束を解いた首たちが力を合わせて、四つが絡み合って回転しつつ迫ってくる。とてつもない威力を孕んだそれが、野々野足軽へと突き刺さる。


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