表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
59/871

58P

「えっと、くつろいでください。あっ、これを」


 そういって後座みたいなのを野々野足軽にくれる平賀式部。なんか普通の後座ではなくて、模様がちゃんと描かれてるようなおしゃれなゴザだった。てか平賀式部はどうやらソファーとかに座るタイプではなくて直座りするタイプらしい。


 見た目的には座ってそうなんだけどなと野々野足軽は思ってる。でもそうではないらしい。てかさっきから気になってることが野々野足軽にはあった。いや、実際気になる女の子の部屋で気にならない部分なんて皆無ではある。


 そもそもか妹の部屋以外で女子の部屋になんて入ったことがない野々野足軽である。だからもちろん気になるところしかここにはない。でももっと気になることがある。それは見たらすぐにわかる。


 いや今までは一緒にこの家に入ってきたから……と思ってたわけだが、既に夕飯まで済ませてしまったわけだ。要は数時間は既に経ってる。つまりはその機会は何度もあったと思うんだ。


 でも平賀式部はそのままで……だからこそ気になる。


(いや、別にそれを見たいってことじゃないんだけど……これは聞いていいのか? いやでも指摘したら自分がそれを見たいって思われそうだし……)


(何を葛藤してるんですか? 意味がわかりません。それよりもおやつを所望しましょう。ここならきっとお高いお菓子がでてくるはずです)


 野々野足軽たちは頭の中でそんな会話をしてた。悶々としてる野々野足軽に対してアースは食べ物のことしか考えてない。どうやらアースはかなりこの家の食事を気に入ったようだ。だからこそ、おやつだってレベルが高いものが出てくると期待してる。でも流石にさっき夕食を一緒に食べたばかりだ。


 流石に今、おやつは出てこないと思われる。なのでアースの期待は叶わないだろう。


「えっと、ありがとう。そのお邪魔してる身で言うのもなんだけど、平賀さんももっと普通にしてていいと思う。気を遣ってくれてるんだと思うけど……」


「え?」


「その、いつまでも制服のままだから」


 そう、平賀式部はいつまでも制服のままなのだ。流石に数時間経ってもそのままだとなんか気になる野々野足軽だ。制服だと自分の家なのにくつろげて無いのかなって……そしてそれが野々野足軽は自分のせいでは無いのか……って思ってるんだ。


「あ……えっと、野々野君に見せれるような私服がなくて……」


「えええ? そんな俺? え?」


 野々野足軽に見せられるような服がない−−という平賀式部に困惑しかない野々野足軽。なにせ彼女は美人だ。はっきり言って彼女なら何を着ても似合うだろう。それこそパッションな服からガーリー系までいけそうだ。


 いや、そんな拘らなくてもなんなら、Tシャツに下はジャージでもそれはそれで似合うだろう。まあそれをクラスメイトの男子に曝け出すかと言われれば出さないだろうが。


「えっと……見たい……の?」


 そんなことを上目遣いで言ってくる平賀式部。それはずるい……と野々野足軽は思った。それに彼女の私服を見たくないなんていう男子はあの学校にはいないだろう。100%の一致で皆が皆「見たい!!」と叫ぶはずだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 32Pで思いっきり部屋着で登場しとったけど、いつ制服に? こんな姿見たの俺だけだろな、的なことまで書いてたのに……。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ