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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
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378P

 一層じゃなくもう一つあったことでなんとか次の手を打つ時間があった。実際さっきから視線を使ってドラゴンへと念力を送ってる野々野足軽である。最近はそれこそビル位も持ち上げられそうな力へとなってる。最初はそれこそ小石さえ持ち上げるのが大変だった。けど今は小石ならいくらでも持ち上げることが出来る。それくらい成長してるんだ。

 けど……どうやらドラゴンには野々野足軽の力が効きにくいみたいだ。さっきからずっと野々野足軽はドラゴンの動きを阻害しようと力を送ってる。けど……ドラゴンの体には触れた瞬間に霧散するような……そんな感覚だった。


(抵抗されてる?)


 バリバリとこの空間にドラゴンの牙と野々野足軽の力の結界の鍔迫り合いが続く。けどこのままだと負ける。なにせ一層目は破られたんだ。今ドラゴンの牙を防いでるのは保険だ。そもそもが既にかなり消耗してる野々野足軽にはこれ以上の力を籠めることが出来なかった。だから完全に破壊される前にどうにかしてこのドラゴンの攻撃をやめさせたい。


「念力なら効率よかったんだけど……」


 手を突っ込んでまずにやった攻撃。力を圧縮して光線のようにして出すって奴は確かにかなり強力だっただろう。なんかあんまり力が通りづらいドラゴンを吹き飛ばしたのは事実なんだ。でもそれだけの力を込めて……そして一回放ったらその力はそれで使い切ってしまうことになる。けど念力はとても力の効率がいいのだ。


 確かに大きく重いものを持ち上げたり移動させたりするとゴリゴリと減っていくが、それはいうなればどれだけを持ち上げることが出来るようになったかで変わる感じだ。持ち上げられて移動できるぎりぎりの物を念力で移動させようとするととても力は消費する。けど今の野々野足軽の念力で結構余裕で持ち上げられるものなら、そんなに消費はしないのだ。

 もちろん野々野足軽はその身では車とか持ち上げることはできない。まあ力を体に纏って……とかやったらできそうだが、念力なら車位ならギリギリじゃないからかなり少ない力で動かせるのだ。

 じゃああのドラゴンは? きっと車よりは重そうである。けどビルよりは重くないだろう。そもそもが重さがあるのか? という感じでもある。なにせあれはもとは風の少女だ。風という存在に重さはない。そこらへんもわかってない。なぜなら、さっきも言った通り、念力が霧散してるからだ。つまりはかなりの高圧縮した力じゃないとどうやらドラゴンには力が届かないのかもしれない。


「やっぱりあの鱗とかが悪さしてるのか?」


 なにせドラゴンはそれこそ全部が宝みたいな……そんな物語をよく見る。肉体のすべてを活用できるというか……鱗なんて魔法を反射したりそれこそ勇者の剣とかじゃないと傷つけることすらできない……とかだ。


「外部から念力でどうにかするってのは厳しいか――ならプランBだ」


 野々野足軽は新しいアプローチを試すことにした。

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