表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
344/871

343P

(とりあえず、まずは何をするべきか……)


 それを野々野足軽は考える。天使と悪魔が出来たのは不可抗力というかなんというかだ。驚いたけど、悪かった……とかは思ってない。やっちまった……とは思うが、この変化はワクワクしてる。もしかしたらこいつらは成長したりするのか? とかね。

 そんなことが出来るのなら、自立できる力をもった存在になるだろうし、それはとても頼りになるだろう。今のところ野々野足軽の脅威となる存在はいない。いうなればそれはアースだろう。

 もしもアースが野々野足軽に牙をむいてきたら、流石に今の野々野足軽だって勝てる気はしない。それだけアースは遠い。でもアースほどではないにしても、この世界にも『悪魔』なる存在がいたわけだ。天然で。ならもっと強い悪魔がいるかもしれないし、悪魔の上の大悪魔とか、さらに上には『魔王』がいるかもしれない。

 そういう時の為に、力を持った存在を増やすのはいいことだと野々野足軽は思ってる。それに……この子達は絶対に野々野足軽を裏切らない。なにせ野々野足軽の力でこの子達は維持されてるのだ。元の悪魔の力と変な風に混ざり合って、変な反応をして、それによって生まれたこの子達は、最初から信愛度のパラメーターが100……いや振り切れてるといっていい。

 だからとても信用できる。いくつか野々野足軽はその力を分け与えてる。けど人間は完全に信用できることはないだろう。なにせ、それは人間だから。野々野足軽は比較的にお人好しの部類に入るだろう。けどそんな野々野足軽だって他人を完全に信用するなんてできない。


 面白がって力を与えたりしてるが、勿論だけど保険はかけてる。もしも悪用するようになったら……まあけど今のところ、それはない。でももしももっと力を与えていったらどうなるのか……もしも自分の力で犯罪が起こったり……最悪人が死ぬ……なんて思ったら野々野足軽は怖いと思う。

 それが嫌ならそれこそ、その人達を操る……とかしかないだろう。けど流石に野々野足軽はそんなことはしたくない。そんな事をしたら段々と歪が生まれていくだろうと考えてる。なにせ人を操るってそんな簡単なことじゃない。

 いや力がある野々野足軽には操るだけなら簡単だ。催眠術なんて目がないくらいには他人を操る事ができるだろう。それこそ意のままに……でもそれはその人の尊厳やらなんやらすべてを犯してるといっていい。


(まずは力を取り戻してる悪魔をまた弱体化しないと……きっと被害女性がでるよな)


 あの大本の悪魔に取り憑かれてる女性は本心であの仮面の男とやってるのかはわかんない。悪魔はあの仮面が好きなのかも知れない。

 よくわかんないが、とりあえずあの人以上に被害を拡大させるわけにはいかない。だって……だ。だってあの男。相当下半身がゆるい。 

 悪魔に操られた女性は拒否なんて出来ないだろう。その日の内に絶対に食われる。なにせ仮面の男は自分の顔に惹かれて女が寄ってきてる……と本気で思ってるんだ。なら食うのにためらないなんてないだろう。なにせ仮面の男はどっちもそれを求めてる……と本気で思ってるんだから。


 そんな毒牙にいたいけな女性をかけるわけにはいかない。けどだからって物理的に野々野足軽が邪魔なんてし続けることは現実的じゃない。

 ならどうするか……


(こんな時こそ、力――だよな)


 そう思って野々野足軽は肩に乗ってる天使と悪魔を見た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ