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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
343/871

342P

 野々野足軽は今は学校帰りだ。あれから何日か経ってるわけだけど、大本の悪魔はまだ動き出してない。遠距離からその力を計ってた野々野足軽は、悪魔がここ数日大人しかった理由になんとなくだけど検討をつけてた。

 それはあの仮面の男とせっせをしてたから……なんてアホな理由でなっとくなんてしてない。確かに二人とも四六時中家の中にいたが……それでも時々は食べ物を買いに二人は外に出てた。

 けどそれでも悪魔が動くことはなかった。美人が居なかったのか、それとも仮面の男に当てが得るような美人が居なかったのか……


(けど、あの男時々目移りしてたからな……)


 そうなのだ。あの仮面の男は自身が理想のイケメンになってると思い込んでるわけで、そうなると強気に女性に声をかけられるわけだ。そうやって声をかけた女性がいなかったわけじゃない。

 そして勿論だけど、他人にはあの男は仮面をかぶった変な男……いや不審者なわけだ。そうなると勿論だけど、あいつについていこうとする奴なんていない。てかあれに素の状態でついていく女性がいたらその時点で変な女確定だと思う。悪魔付きのあの美女は多分悪魔がついてるから……なのかは実際わかんないが、彼女以外にあの仮面に引かずに誘いに乗った女性はいない。

 当然だ。あんな変な仮面をつけた男に誰がついていくのか。だから勿論だけど、その時に声をかけた女性たちも仮面の男の毒牙から逃れてる。でも……だ。でも、悪魔がその気になれば、人を操ることが出来るのだからその時にその力を使ってないのはよくわかんない。


(まあ多分、弱体化してたからってのが一番しっくりくる理由だけど)


 この子達……野々野足軽は両肩に乗ってる天使と悪魔をみる。そうこの子達はもとは悪魔の力だった存在……というか二人の女性に取り付ていた悪魔の分割された力だったわけだ。

 あの悪魔は力自身というか、エネルギーそのものが悪魔を構成してるんだと思う。だから対象を操るために自身の力を分割して女性に送り込んでるわけで、それが回収できなかったとなれば、つまりは悪魔本体の力がへったという事。三分の二……とまでは流石にいかないと思うが、単純に考えればそれだけの力が減ったといえる。だからこそ悪魔はあの時の女性たちをスルーしたんではないだろろうか? と野々野足軽は考えてる。

 そしてそれはなにも根拠がないわけじゃない。だってこれまで遠隔から野々野足軽は悪魔の力を計ってた。それによると、今は計りだした時よりも悪魔の力は増えてる。けどきっとそうじゃないんだろうと野々野足軽は思ってた。


(多分これって、この二人の分が回復したんだよな)


 つまりはそういうことだ。そしてこれからさらに考えられることがある。それは……


(あの悪魔は同時に二人までしか操ることはできないのかもしれない)


 ――ってことだ。なにせもっと沢山の人を操れるのなら、この数日の間にだって女を増やすことはできた。けど、それは行われてない。それから考えると、そうなんじゃないか? って野々野足軽は思ってる。

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