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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
221/871

220P

「こんの!!」


「ちょちょ!! おおおお落ち着いて!!」


 見せられた画像に憤慨した十字傷の男は男性からスマホをひったくって腕をバッと振り上げた。それを見た瞬間、スマホを奪われた男性は何をされるのか悟ったようだ。なので十字傷の男の腕をつかんで止めてる。


 それに呼応するように、ほかの男性も加わって十字傷の男を落ち着けようとしてる。


「ふうふう……すまん……せっかく協力してくれてるのに」


 数分格闘してたが、なんとか十字傷の男は落ち着いたらしい。男性のスマホは無事だった。


「仕方ないですよ。大切な家族がこんな……」


 そういって男性は理解を示してくれる。なんていい人なんだろうか。彼のスマホに送られてきた画像はバウアーが両足を縛られてどこかに放置されてる画像だ。


 そして二人の男性がバウアーの周りにヤンキー座りしてる。それはやっぱりだけど、十字傷の男の取り巻きだった二人だった。


「あいつら……許さねえ」


 そういって歩き出した十字傷の男。もしかしたら彼にはこの写真の場所に心当たりがあるのかもしれない。


「場所がわかるのなら、警察に連絡をしましょう! それがいいです」


 男性がそう言ってくれる。けど十字傷の男はそれを拒否した。


「いや、あいつらはサツなんかにやられたってなんとも思わねえよ。あいつらはそういう奴だ。別にムショにぶち込まれることなんてなんとも思ってねえんだからな」


「それは……」


 男性は驚いてた。だって普通は警察が出てくる――となったらしり込みするだろう。けどどうやらこの二人組はそうではないらしい。


「俺がいって話つけてくる。それが一番だ」


 そういって十字傷の男は協力してくれた皆さんの方へと向いた。そしてガバッと頭を下げる。


「えっと……その助かった……いやありがとう!! 協力してくれて……今はなんもないが、あとでぜってぇ礼はするから!」


 そんな風にいうがその時その中の一人がこんな風にいった。


「お礼なんていりませんよ。ワンちゃんを助けてあげてください」


 その言葉に誰もが同意だったのか、それ以上何かを言う人はいなかった。ただみんなうなづいてる。それを見た十字傷の男はなんだか感極まってるようにみえるが、すぐに振り返って走り出した。


「ぜってー取り返す!!」


 とかいってた。

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