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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
163/871

162P

(おかしい……)


 そう桶狭間忠国はこの一週間考えてた。そして調査をしてた。行動するのは桶狭間忠国は得意だ。その鍛え上げられた……いや他者からは鍛えすぎたと言われる肉体は若さも相まって、いつだってその力を余らせてる状態だ。


 だからこそ、桶狭間忠国は行動にためらわない。だからこそ、たくさんの事をこの一週間で集めてた。そして今は、暗い部屋で桶狭間忠国は一人パソコンと向き合ってる。桶狭間忠国の見つめる画面は3つある。トリプルモニターだ。そしてその画面には全部写真が表示されてる。それは以前までは平賀式部だった。


 トリプルモニター全部、平賀式部の写真で埋め尽くされてた。ちょっと引いて桶狭間忠国の部屋を見ると、実はモニターだけじゃないことがわかる。彼の部屋はとてもシンプルだ。部屋の隅にたたまれた布団。そして座椅子と、背の低い大きな机。そこにはパソコンとモニターがある。あとは部屋の床を埋め尽くしてる筋トレ器具。そして壁や天井には平賀式部の写真で埋まってる。


 そんな部屋で桶狭間忠国はずっとパソコンに向かってる。それはこの一週間ずっとそうだった。実際はもちろん、いつものように行動はしてた。親とかに心配させるわけにはいかないし、疑われるわけにもいかないからだ。


 いつものように行動しながら、こうやって得た情報をパソコンにためていってた。そしてそれをどうするのか……桶狭間忠国はずっと考えてた。この一週間、彼は野乃野足軽に接触してない。そもそもが桶狭間忠国が野乃野足軽に接触したのは、彼が今一番平賀式部へと近づいていたからだ。


 そして昼休みに平賀式部と同じ様に消えてたからそれを疑っての探り……でも今や二人は彼氏彼女の関係になってしまった。もう疑うなんて余地はなく、誰もが認める……ことはしてないが、あの学校では誰もが知ってる関係になってる。


 だからこそ二人はもう堂々と、それこそ見せつけるかのように昼休みには机を合わせてラブラブに弁当を食べてた。もちろんだが、その写真もある。だが、その写真の……いや全ての写真の野乃野足軽の部分は黒く潰されてる。


「おかしい……おかしい……おかしい……こんなの……おかしい……なんで野乃野に……」


 そうつぶやきながら、桶狭間忠国はただモニターを見つめてる。そして更にその画面に動画が表示された。それは日中の校内の動画だ。どうやら桶狭間忠国は学校にカメラを仕掛けてるらしい。

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