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魔王様の街づくり!~最強のダンジョンは近代都市~  作者: 月夜 涙(るい)
最後の【四大属性《エレメンツ》】
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第七話:マルコの忠告と逆鱗

 久しぶりにマルコのダンジョンに来ていた。

 マルコの許可をもらって、彼女のダンジョンに転移陣を仕掛けていたので一瞬で到着する。


 引き連れているのは誓約の魔物であるクイナたち三人と、【転移】を使えるカラスの魔物だけ。

 マルコのダンジョン滞在期間は一年にも満たなかったが、懐かしく感じる。


 昔ここで暮らしていたこともあり、ワイトも連れてくるかを迷ったが、ワイトには俺の参謀として、不在時のアヴァロンの運営及び防衛を任せる必要があり、結局連れて来なかった。


 まずは、居住区にいるサキュバスに挨拶をしてマルコへの謁見の許可を求めた。


 しばらく、待っていてほしいと連絡を受けたので、以前、生活を送るために借りていた家を訪れる。


「変わってないな」

「出発したときのままなの!」


 クイナが元気よく声をあげる。

 家は、俺たちがここに住んでいたときのままだった。

 マルコに家具を捨てるべきか聞いたら、そのままにしておいてほしいと返事があったので、ほとんど置きっぱなしになっているのは予測できていた。


 驚いたのは、この家が放置されたわけではないこと。ほこりなども積もっていないのだ。

 誰かが掃除してくれているのだろう。


 マルコの気配りが少し垣間見えた。

 クイナとロロノは、それぞれ元自室に向かい、思い思いの行動をしていた。


「少し羨ましいですね。私は生まれてすぐにアヴァロンに引っ越したので、あまり思い入れがないです」


 アウラは二人を微笑ましそうに見つめながら口を開いた。

 確かに彼女を作ったのは、アヴァロンを作る直前だったことを思い出す。


「羨ましがる必要はないさ。アヴァロンでたくさんの思い出を作っていけばいい。これから、いやっていうほどたくさんの経験をすることになるよ」

「はい! ご主人様」


 アウラが微笑む。

 しばらく、くつろいでいるとサキュバスがやってきた。

 彼女はこの居住区の主で、【転移】持ちであることからマルコが重用している魔物だ。


「マルコシアス様の準備が整いました。前の方との謁見が長引いたみたいで、遅くなり申し訳ございません」

「気にしないでくれ。俺たちも待ち時間を有意義に過ごせた。それより、前の方?」


 俺の他に誰かとマルコが会っているというのがやけに気になった。


「……あっ、その、忘れてください。【転移】を行いますので、こちらに集まってください」


 サキュバスは露骨に話を変えようとする。

 きっと、口止めされているのだろう。無理に聞き出したら彼女が可哀そうだ。


「ああ、よろしく頼む」


 サキュバスから話を聞き出すことを諦め、俺たちはサキュバスの近くに集まっていく。

 彼女の力でマルコのいる部屋に転移するのだ。


「では、いきます。【転移】」


 そして、俺たちの意識は薄れた。


 ◇


 転移を終えた俺たちは周囲を見渡す。

 そこはマルコの部屋だ。


 派手さはないが、品が良い最上級の調度品が並び、ひときわ目立つ威圧感を与える玉座に白髪褐色の狼の耳と尻尾をもった美女がいた。

 ひどく不機嫌な顔をして考え事をしていたが、俺と顔を合わせるなり、表情が柔らかくなった。

 どうやら、俺の前の客はマルコにとって、好ましいものではなかったらしい。


「よく来てくれたね。プロケル。久しぶり」

「久しぶりだな。マルコ」

「よちよち、ちょっと見ない間に大きくなったねプロケルちゃん。お姉さん、もう感動だよ。プロケルぐらいの子は成長が早いね」

「俺は子供か!」


 思わず、突っ込んでしまう。そんな俺を見て、マルコがにやりと笑う。


「そうだね、私にとって君はまだまだ子供だよ。それは【親】だから言ってるんじゃない。君は魔王としてあまりにも幼い。多少は成長したみたいだけど、全然足りない」


 そういわれると返す言葉がない。

 俺はまだまだ、魔王として未熟だ。

 

「まったく、マルコが相手だと調子が狂う。まずは礼を言わてもらおう。今日は俺のために時間をとってくれてありがとう」

「それはいいよ。プロケルには会いたかったしね。君がいろいろやらかすの噂で聞いていて、いつもはらはらだったよ。無茶するとは思ってたけど、……初めての戦争が三対一。それも、ルール違反で変動Aランクの魔物を三体も貸し出されている連中が相手なんて。心臓が飛び出るかと思った」

「あれは俺も失敗したと思ってる。少し意地を張ってしまったんだ」


 勝算は十分あったから、あえて【鋼】の魔王の思惑に乗ってみた。

 だが、回避しようと思えば回避できたのは確かだ。

【鋼】陣営が用意した切り札である親の世代の魔物の存在。それはまったく考慮できていなかった。もし、その存在をはじめから予測出来ていれば、いかなる方法を用いてでも三対一の戦争は避けたのだろう。


 今回、勝てたのは俺の魔物たち全員が俺の想像以上の力を発揮してくれたからにすぎない。

 十分に反省して同じミスを起こさないようにする必要がある。


「君は見た目によらず意地っ張りだからね。親としては気が気ではないよ」

「すまないな。ダメな子で」

「まったくだね」


 俺とマルコは顔を見合わせて笑いあう。


「マルコ、本題に入らせてもらっていいか」

「うーん、その前に少しいいかな。プロケルの最大の欠点に気づいちゃった」

「俺の欠点だと?」

「魔王としては、致命的だね」


 その一言が与える衝撃は十分すぎるほどだった。もちろん、自身がまだ未熟だということは認めている。

 だが、致命的と言われてしまうほどの弱点には気付けていない。


「教えてくれ、マルコ」

「うん、いいよ。はっきりと言おう、君には魔王としての威厳が足りない!」


 ピシっとマルコは俺を指出して、そんなことをのたまう。

 思わず、はぁ!? っとかなり失礼な呟きをしてしまった。


「ああ、変な顔してる。これって大事だよ。魔王にはね、威厳とか、畏怖とか、なんかすごそうなオーラが必要なんだよね。それがないと、人間にも、配下の魔物にも舐められちゃう。というわけで、魔王オーラを出す練習だ。君でも、この椅子を使えば、なんか空気がでるから座って座って、形からやってみよう」


 マルコは、玉座から立ち上がり俺をそこに座らせる。

 マルコの玉座は大仰な見た目で、少し強くなった気がする。


「ちょっとニヒルに笑ってみて」

「こっ、こうか?」

「もっと、自信満々に! ……うんうん、そんな感じだね。ちょっとは雰囲気出てきた。ここから、先にいくには。よし、女の子を侍らせようか。天狐、エルダー・ドワーフ。君たちのご主人様に持たれかかってみて」


 クイナとロロノは、不思議そうな顔をする。

 そして、クイナが口を開いた。


「クイナはおとーさんの魔物。おとーさん以外の言うことは聞かない」


 ロロノのほうも、こくこくと頷いている。

 まったく、頼りになる子たちだ。


「まあ、そっか。プロケルから命令してよ。これは魔王として必要な教養を得るために必要なんだ」

「わかった、一度やってみよう」


 俺はいぶかし気に思いながらも、クイナたちに近づくように命令する。


「うーん、もっとこう、甘えてる感? そこはかとない信頼感を出して、そう。あっ、天狐はもっと色っぽく」


 マルコの演技指導のもと二人にポーズをとっていく。

 そして、ついにマルコは満足げに頷いた。


「どうだ、マルコ。威圧感は出たか?」


 俺は問いかける。しかしなかなか返事がない。

 マルコは俺たちを見て、ぷるぷると震えはじめ、そして笑い出した。


「あはは、これはひどい。威圧感も確かにあるけど、それ以上に……ぷっ、完全にロリケルだよ。これじゃ。あははは」


 マルコはひどく失礼なことをのたまう。

 微妙に傷つく。


「今日はもういいだろう。威圧感はおいおいつけていくとするよ」

「あはは、うん、そうして……と、まあ、ここまでは冗談として本当の君の弱点を教えてあげよう」


 俺と入れ替わりに玉座に座ったマルコは、もったいぶってから口を開く。

 俺は少し警戒する。またからかってこないだろうな。


「君の魔物たちは強いよ。とても強い。ありえないぐらいに。普通の魔王なら、君が経験した三対一なんて状況なら手も足も出ずに敗北しただろう。君の強さと成長速度には恐怖すら覚えるよ。……でもね、強いだけだ」


 その一言は、しっかりと俺の胸に突き刺さった。


「圧倒的に諜報能力がかけてるよね。君の魔物たちは脳筋と生産系の魔物しかいない。それに君自身にも政治力が極端に欠けてるね。一流の魔王というものはね、自分の耳となり、目となる魔物を各地に放っているし、魔王同士の連携を密にしてる。それは情報共有だけにとどまらない。……それだけじゃないよ。魔王によっては人間の国に入り込んで、国政を牛耳るものすらいる。私が一番嫌いなくそ野郎は、とある国で一番信者が多い宗教の神様として君臨してたりしてるしね」


 指摘された弱点。

 それを否定する言葉はもたない。完全に的を得ている。今は、【風】の魔王ストラスがくれた青い鳥と、【刻】の魔王がくれたカラスのおかげで、最低限の移動手段と連絡手段はあるが、俺が作り出してきた魔物の中に、そういった諜報能力をもった魔物は一体もいない。


 戦いにおいて、戦力以上に情報が重要になるケースは無数にある。目隠ししたまま戦えるわけがない。

 そこがおろそかになっているのは、致命的な欠陥だ。


「どれぐらい、それが致命的かを教えてあげるよ。私は君の街にとある魔物を忍ばせている。君の街で黄金のリンゴが収穫できることを知っていれば、君のエルダー・ドワーフがとてつもなく強力な武器を作っていること、そして、規格外のゴーレム量産計画を進めていることすら知っている。さらにいえば、君は秘密が漏れていることすら気付いていない。もし、私が敵対する魔王なら、どうなるか想像はできるよね」


 腹に鉛が沈んできたような、衝撃を受けた。

 まさか、そこまで知られてしまったのか。

 魔物の力を利用すれば丸裸にされてしまうのか。


 ……そして、マルコができたということは、おそらく【刻】の魔王でもできるだろうし、俺に興味を持っていた彼ならやっているだろう。

 カラスの魔物の動向には気を付けていたが、きっと無駄だ。


 ほかにも、どこかの魔王がすでに目と耳を張り付けているかもしれない。


「恐ろしいな。正直、甘く見ていた。クイナとアウラの気配察知能力を過信し過ぎていたかもしれない」

「君なら、その弱点に気付きさえすれば、その弱点を埋める魔物が作れるだろう? 【創造】で無数の可能性の中から選べばいい。そして、君は頭がいい。最高の運用をするだろうさ」


 マルコが若干、すねた様子で発言する。

 きっと、便利すぎる、俺の【創造】メダルを羨ましがっているのだろう。


「ああ、そうしよう。次の【創造】のメダルの使い道が決まった。感謝する」


 漠然と、戦力の増加を考えていたが、諜報能力のほうが優先だろう。【創造】の次のメダルはそのために使う。

 戦力のほうはアヴァロンリッターが担ってくれるはずだ。


「というわけで、マルコ先生の魔王講座は終了だ。お互い時間もないことだし、雑談はここまでにしておこうか。さて、プロケル。だいたいのことは手紙で読んだよ。人間に目をつけられたみたいだね」

「ああ、アクセラという街の領主から支配下に入るように通告が来ている。戦争になってしまいそうだ」


 包み隠さずにすべてを話す。

 マルコに知恵を借りる以上、余計な小細工はしない。


「プロケルが知りたいのは、戦争になったときの戦力だね」

「そうだ。アクセラの街の規模であればどれぐらいの兵を出してこれるかが知りたい」

「あの都市の人口は二〇万ちょいだったかな。普通なら英雄クラスの人間が一〇人ぐらい、超一流って呼べるのは百人ぐらい。あとはまとめて、三千人ぐらいかな。それが単独で無理なく集められる数。同盟を結んでいる街から増援を呼び始めると、もっと増えるね」

「なるほど、安心したよ。その程度なら負けはしない」


 英雄クラスを魔物に置き換えるとAランクになる。

 敵の最大戦力が、たったAランク十体なら、まったく問題がない。クイナ一人でも虐殺できる。

 残りの三千人ちょっとの雑魚は、軽くひねることができるだろう。


「今のが一つの街との戦争を想定した数だよ。万が一、国との戦争ってなればその十倍は来るかな」

「そうはならないようにやってみるよ」


 いろいろと手は打ってある。

 あくまで街との争いでなんとしても終わらせる。商人たちと手を組んで裏でいろいろと手を回していた。


「もう一点、忠告。英雄クラスがAランク相当っていうのはあくまで平均だからね。たまーに、とびぬけた化け物がいるから油断しないこと。……まだ、気になることがあるな。ちょっと、今回の戦争はおかしい。人間にしては動きが早すぎる気がする。人間はね、何かを決めて、軍隊を動かす。そこまでにすごく時間がかかるものなんだ。街の領主の独断専行だって考えれば、おかしくないけど。あの規模の街でそれができるとは思えないんだよね」


 そのことは俺も考えていた。

 戦力も通常の二倍程度を想定したほうが無難そうだ。

 そして、諜報用の魔物もすぐに作ろう。


「マルコのおかげで、これからの行動に目星がついたよ」

「それは良かった。さて、プロケル。私は君にこれだけの情報を与えた。君は私に何をしてくれる? ふふ、君は私の子だから優しくしてあげたいけど、もう私の手元から飛び出したよね? それに、君は私を振ったんだ。そんな君が私に甘えたりしないよね? まさか、親だから助けてくれて当然なんて思ってないよね?」


 マルコが人の悪そうな顔を浮かべて俺を見た。

 ちゃっかりしている。

 いや、あるいはこれも俺を鍛えるためにあえて言っているのかもしれない。


 だが、報酬を求めらた俺に動揺はない。

 初めからそのつもりで俺はやってきたのだ。


「今回のマルコの助言はすごく助かったよ。今回の件だけじゃない。今までのお礼に一つの提案をしたい」

「……ほう、面白そうだね。言ってみて」

「マルコは今年で寿命だが、寿命が尽きたあとも生きてみるつもりはないか?」


 魔王の寿命は三百年。そしてマルコは今最後の一年を迎えている。

 俺の差し出す報酬は、三百年経ったあとの人生。

 マルコの顔が険しくなる。


「それはどういう意味で言っているのかな」

「そのままの意味だ。俺は創造主に【新生】という力を与えられた。その力で、ワイトを強力な魔物に【新生】させたことがある。使ったときに理解した。この力は魔物だけに限定されない。どんな存在でも、相手の同意さえあればメダルに変えてしまえる。それが魔王であろうとだ。マルコを【新生】で一度メダルに代えてから【合成】すれば、マルコの寿命は延びる」


 俺はマルコを慕っている。親として、友として。

 そんなマルコを失いたくないと思った。

【新生】ならば、マルコを救える。

 そして、俺にも大きなメリットがある。彼女が俺の元に来てくれるのは戦力としても、ブレーンとしても心強い。

 だから、この提案をした。


「帰って」


 マルコが顔を伏せて、そういった。


「マルコ?」

「君は言ってはいけないことを言った」


 マルコが静かに、だが怒りを込めた口調で話を続ける。


「いったい、何をそんなに怒っているんだ」

「君の出した提案は、私に、いや、”あいつを除いた”全ての魔王に対する侮辱だ。見損なったよプロケル。限られた命の中で、己のすべてを賭して願いを叶え、存在を世界に刻み込む。やがて死した後は、魂となってまた巡る。それこそが魔王の王道だ。私はその矜恃を曲げるつもりはない。君が、あいつと同じことを言うなんて思わなかった。私は延命そんなものを望まない。私は自分の人生に悔いなんてない。そう思えるように生きてきた。その自負に君は泥を塗ったんだ」


 俺は、ひどく動揺する。

 マルコの言っていることがよくわからない。

 言葉に詰まっていると、そんな俺を見てマルコのほうは少し落ち着いたようで、息を整え、目元を手で押さえた。


「プロケル、ごめん。ちょっと、これ以上冷静に話せそうにない。……たぶん、八つ当たりだね。これ。君が来たタイミングも悪かった。頭ではわかってるけど、今は無理だ。苛立ちを抑えられそうにない」


 あまりの急激な変化に俺は戸惑う。

 何か、マルコの地雷を踏んでしまったようだ。

 これ以上の会話は無理だと判断する。

 マルコが立ち上がり、肩で息をしていた。


「マルコ、怒らせてしまってすまない。ただ、これだけは言わせてくれ。俺はマルコともっと一緒に居たい。たった一年で死別するなんて悲しいんだ。マルコに生きて欲しいからこの提案をした。マルコを侮る気持ちなんてどこにもない。……改めて忠告と情報をありがとう。これを受け取ってくれないか。俺の街の自慢のリンゴだ」


 マルコに黄金のリンゴを投げ渡す。

 始まりの木から獲れた最高のリンゴ。

 マルコに食べてほしくてもってきた。


 マルコの返事はない。だが、ちゃんと受け取ってはくれた。


「じゃあ、俺は行く。俺の街はいいぞ。飯がうまいし、温泉もある。賭場もにぎやかだ。うまい酒を飲ませてくれる酒場があるんだ。そこには最近じゃ吟遊詩人も来るようになった。いい弾き語りをしてくれる。今回の戦争が終わったらになるけど、俺を許してくれるなら遊びにきてくれ。……全力でマルコを歓迎するからさ」


 その言葉をいい終わると同時に、サキュバスに【転移】されてしまう。マルコの命令だ。

 転移される瞬間、小さく、本当に小さくだが、ごめんと聞こえた気がした。

【転移】された先で考える。確かにマルコの言う通り、魔王としての矜恃を傷つけたかもしれない。

 だが、あまりにも反応が過剰ではなかったが?

 マルコのことは気がかりだ。


 だが、目的は果たしてしまった。

 そいて、今は時間がない。全力で目の前の敵との対応に注力なければいけない。それが最優先だ。


 時間ができればマルコの様子を見に来よう。

 そう決意し、カラスの魔物にアヴァロンへの【転移】の指示を出した。


 

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 主人公ほんまに鈍いな 
[一言] マルコの地雷がそんなところにあったとは意外でした。魔王とは、そんな存在だったんですね。でも、例外の1人は誰なんでしょうか?
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