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首を狩るお話

明日から三日ほど実家に戻ります

実家はネット環境がない為、更新出来ませんので次回更新は火曜となります

ご了承下さい

 久しぶりに単独で森を駆け抜ける。

 すぐに、雄鶏の姿が見えた。

 こちらが接近すると即座に尻尾の蛇が反応を示す。


 (前と後ろに目があるってのは厄介だな)


 どう処理してるのかは分からないが、奴は頭部と尻尾、二ヶ所に目を持つ。


 (蛇だし、赤外線を見れる可能性も考えておくべきだろうな)

 

 そう思った瞬間、咄嗟に上空へと飛んだ!

 蛇の口から灰色のガスが……って!


 「前からも吐けるのかよ!!」


 回避したと思ったら、雄鶏の口の方からも発射してきた!

 せめて、どっちかにしてくれ!!

 などと思いつつ、空間魔法で足場を形成、それを蹴る事で回避し、更に接近する。


 「おっと!っと!?」


 横手からと思ったが、蛇がぐわっと牙を剥いて迫ってきた。

 これを回避したと思った瞬間、今度は雄鶏の嘴アタックだ。

 うわ、じゃまくせえ。

 二つの頭持ってる癖に、一体だから連携が凄い。けどまあ、こういう奴は……。


 「うお!?」


 脚を狙おうとしたら、即蹴りが飛んできた。

 ……いかん、最近連携で戦闘が多かったせいで、単独での戦闘が荒くなってる。

 それに気づいてからは昔の感覚を思い出すように戦った。

 単独での戦闘で気を付けないといけないのは複数ある。だが、最も気を付けないといけないのは助けてくれる奴は誰もいないという事だ。

 攻撃を喰らったら死ぬ。

 誰も注意なんかしてくれない。

 なんだろう、なぜか。

 楽しい。


 跳んで跳ねて、跳んで跳ねて……。

 

 周囲を回転するように動く。

 ただ、回転する動きじゃダメだ。奴は前後に頭がある。動かなくても視線が届く。だから、そこに上下の緩急をつける。

 一瞬見失い、慌てて、視線を動かし、また発見して見失う。

 狙われてる事を悟ったコカトリスはその場から動けずにいる。

 そうして、奴が見失い、俺を捕捉した瞬間、上へと跳ねあがり……かけて、即座に下へと飛ぶ。

 これまで、俺は上へ、下へと動いていた。だからこそ、奴は咄嗟に捕捉した瞬間、また上へ跳ぶと思って、視線を上に上げ……その一瞬が致命的な隙へとつながる。


 【首狩り】


 どうやら、尻尾相手でも頭があれば通じるみたいだな……。

 蛇の頭が落ちる。だが……。


 「うお!?」

 

 蛇の口からガスが漏れる。

 当然、麻痺効果を持つ石化ガスだ。くそ、確かに蛇の頭まで石化ガスを持ってったんだから切れても、ガスを狙いを定めずに放出するだけなら可能って事かよ!いや、待てよ……。

 飛び退った直後に雄鶏の頭部へと真っ向から向かう……振りをしつつ、確認を行う。

 来たな!とばかりに石化ガスが口から放たれるが、その直前に横っ飛びに跳ねて、回避する。


 (思った通りだな)

 

 口から放つ時は尻尾からの石化ガス漏れは停止していた。……こいつはどちらか片方からしか放てないんだ。

 そして、もう一つ致命的な弱点に気づいた。

 後方に回り込む。

 その時、石化ガスを放出するが……勢いよく放出してる為に離れた場所へと放出されている。

 ……こいつは今まで二つの頭で後方を確認する必要がなかった。その癖が、染みついている。だから、後ろに回り込んでも、雄鶏の頭部は前を向いたまま!!


 【首狩り】!


 遂に、雄鶏の首は真後ろから首を狩られるその瞬間まで、前を向いたままだった。

 

 

 

遂に毎日更新が実家帰りで途絶えてしまった……

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