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部屋での会話
部屋に荷物を置いて、少しくつろぐことにした。
「それにしても、リーシャさん、濃い人だったね」
「うむ。それになにより……」
「うん。あれは強いねー。多分、Sランクの魔物数十匹に囲まれても無傷で勝てるよ」
最初見た時、思わず臨戦態勢になりかけた。
それぐらい強い。
まぁ、『災害指定』よりはさすがに弱いと思うけど、でも相当な強さだ。
「人間も侮れないよね。勇者共もあれぐらい強くなるのかなぁ?」
「おそらく、なるであろうな」
「だよね!楽しみだなぁ。あれぐらいの強さを手に入れたら相当調子に乗るだろうし、その強さが通用しなかった時、あいつらはどんな顔をしてくれるんだろう?」
「良い性格をしておるな」
「だってオレはアイツらに殺されてるからね。自分を殺した奴の顔を絶望に染められるんだ。楽しみで仕方ないよ」
「相変わらず、勇者共の話をする時は怖い笑みを浮かべるのう」
「そうかもね」
「さて、これからどうする?」
「そうだね。まだ夕食までに時間があるし、デートしようよ」
「うむ♪」




