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『竜』の誕生

 かつて、この世界の神は世界の繁栄を望んでいた。


 しかし、ある時から、自身の世界の繁栄のためならば他のどんな世界が犠牲になろうが構わないと考えるようになった。


 そして、その神は他の世界を取り込み、自身の世界と同化させ、より資源豊かにするという方法を取った。


 その神は、他の神々と比べても上位の存在だった。


 故に、他の神々は自身の世界が吸収されていくのを止められなかった。


 さらに神は、取り込んだ世界にいた生物を殺し始めた。


 自身の世界に存在する生物は自身の生み出した生物だけで十分だと言って。


 そして、その時、生物の絶望の表情を見て、神は(わら)った。


 こんなにも自分を高揚させる表情を生物はできるのだと。


 そこから、神はさらに狂い始めた。


 他の世界に赴き、殺しを繰り返した。


 そして、神は興味を持った。


 神は絶望するのかと。


 神は他の神まで殺し始めた。


 そして、ようやくこのことに気づいた創造神により、邪神と認定され、討伐隊が結成された。


 しかし、この時誤算だったのは、その神が、すでに、最上位の神たる創造神の対となる、破壊神にまで至っていたことだった。


 討伐に赴いた神々は殺された。


 そして、とうとう創造神と破壊神の一対一の戦いが始まった。


 その戦いは熾烈を極め、結果、破壊神は封印された。


 この時、破壊神は最後の抵抗として、この世界の管理者権限を自身が保持したまま封印された。


 つまり、この世界を管理する神が居なくなってしまったのだ。


 創造神は、破壊神から管理者権限を回収するつもりだったが、できなくなった。


 このままでは、世界そのものが危険だった。


 故に、神とは違う、世界を管理、守護する者が必要だった。


 そこで、創造神は世界に降り立ち、直接守護する者『竜』を創った。


 『竜』の使命は、世界中の地下にある竜脈を管理し、世界を保全すること、そして、特定の種族が突出した強さを手に入れた時、これを蹂躙し、世界の均衡を保つことだ。


 なお、この『竜』が創造神に創られる以前に、魔物としての竜が存在していたが、これに自我はないため、『竜』とは全くの別物である。

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