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ソーイングスキルで目指せ魔王様~その魔物、俺たちのハンドメイド~  作者: あーちゃんママ
第10章 アーステア大陸
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ソフィアと舞台裏

ソフィア視点

「ふむ。・・・それなら買い物に行くか。色々必要なものもあるからな。ディー、ウィッグを被って行きなさい」


ダンジョンに潜ったり、隣接する領民とトラブルになったりと慌ただしい日の午後、ミハイル様の一言で買い物に行くことが決まった。


しかもラースさんがキノコでダウンしたせいで、私がディー君の護衛をすることになっちゃったよ。



「(あーそっか。薬の効果確かめる人間がいないとな)」

「(坊ちゃんエサにして、食いつくアホ狩るのか?)」

「(食いつかせるわけないだろ。近寄ったらぶん殴れ)」

「「(了解)」」


身体強化をすると遠くの声も聞こえてくる。

結構当たり前に使っているスキルだけど、身体強化の中でも魔力が普通より多くないと使えないみたい。


どうやらミハイル様の『色々必要なもの』というのは実験用の人間みたいだねー。


聞こえるのはいいけど、あんまりいい話題は聞こえてこないねー。




「(テオドール様、ダンジョンの他に地下室を作って頂きたいのですが)」

「(いいですよー。一緒に行きますか?)」

「(申し訳ない。急な仕事が入ってしまい・・・詳しいことは彼らに)」

「(よろしく、テオドール様)」


ふむふむ。

どうやら地下室を作るみたいだねー。

テオ様ならあっという間に作れそう。


「(ミハイルーとりあえず袋10あれば足りる?)」

「(そうだな。それに男を入れるならできるだけでかい方がいいだろ)」


男狩りー!

際どいワードが飛び交ってるー!


まぁ冗談は置いといて。

これ、薬の人体実験のための人間狩りと閉じ込めておく地下檻作りの相談だよねー。

もちろん、犯罪だよねー・・・ま、いっか。



「あぷ!」

「ふふふ。アメリアちゃんくすぐったいなー」


何も聞こえていないディー君が楽しそうにアメリアとじゃれている。


・・・でも私の耳にラースさんのニャンニャンが聞こえ始めてるんだよー!

来訪がある時ぐらいイチャつくの止めれなかったかなー・・・はぁ・・・。





リンリン・・・。


ディー君が化粧をし始めてすぐ、私を呼ぶ鈴の音が聞こえてきた。


私が身体強化で聞き耳をたてているのはここにいるみんな知っている。


と言うより、ここに来てすぐにバレた。

・・・お姉ちゃんがラースさんと結婚しなかったら死んでたかも。


敵対してるって疑われるだけで”最期(アウト)”って感じな村なんだよねーアペリティフって。

学校で習った戦闘スキル持ちの貴族そのものって感じ。


ーー『お前らは犯罪予備軍だ。だから先生たちが正しく教育してやってるんだ』


あー・・・やだやだ。

学生時代思い出しちゃった・・・。


思い出を振り払いながら音のなる方に行くと、ミハイル様がいた。


「ソフィア、できるだけ今以上に目立つように。それとこれを持っていきなさい」


ミハイル様にシャベルを貰いました。

ずいぶん使い込まれてるねー。

鼻に強化をかけてみた・・・鉄さび臭い!


「これ何ですか?」

「私たちが昔使っていたシャベルだ。これを持っていると絡まれなくなる」


そうなんだー・・・なんで?

まぁいっか!久しぶりの町だー!


目立つようにって、どうしよっかな。

一応目立つ格好してるのは自覚してるんだけどなー・・・これ以上かー・・・。


真っ赤なウィッグ程度、このメイド姿で霞むんじゃない?


ダメ?


うーん・・・ドリル巻いとこー!



「(リップはチークと同じピンク系よ・・・はい、できた!まぁまぁ!ほんとに若い頃のマーサ様そっくりね。口説かれたり攫われたりしちゃダメだからね。はい、これ使った化粧品セット。私の予備だから持っておいき)」

「(ありがとう)」


あ、終わったみたい。


「こっちも準備できたよー!」


ドリルをなびかせ、バサッとテントを捲って中に入る。


・・・うっわ美人!!


振り返った赤毛の乙女はキラキラオーラ全開でこちらを見ている。


目でっか!顔ちっちゃ!!

華奢だけど多少筋肉もあるから、女物の服着ると華麗な乙女って感じになるね!

装飾のある剣とか似合いそう!


「ソフィア」


うおっふ!!乙女がこっち見てる!!


「・・・目立つ」

「えー?」


・・・目立つように巻いてきたんだよ!ドリル!


「これディー君が真っ赤なウィッグで目立つから、さらに目立つようにって。ミハイル様が」


「お父様もなんてことを・・・」


わかるわー。

でもこんな可愛い子、ドリルだけじゃ隠しきれないよ!


こんな可愛い子と女子旅?


・・・ふぅぅうう!!

いいね!いいね!!

楽しみだね!!


「ほら!出発しますよー!早くしないと夕飯までに町に着かないよ」


私はディー君・・・いや、シェリーちゃんの手を握ってテントを出ていった。





「あー風が気持ちいい」

「(うっわ可愛い・・・もっと気持ちいいこと教えてやりてぇ!)」

「(でもこんな可愛い子が奴隷ねー・・・うっわ、想像でたつわ!)」


隣の車両からすっっごく気持ち悪い会話が聞こえてくるー・・・。


ほんとね。

軍人さん達みたいに『げっ!!キラーシャベル!!目を合わせるな!!』『うわっ埋められる!!』とかちゃんと効果発揮してよー。


「シェリー、髪が乱れるよ」

隣車両の男たちは風紀を乱してるけどねー。


そんなことを考えながら、サラサラと流れる髪を男の子特有の長い指で器用に編み込むのを眺めた。


キラキラ・・・何も知らない、何も聞こえないディー君。


この列車に自警団が乗り込んでることも、自分がやらしい目で観察されてるのも知らない。


普通の人には・・・ディー君やお姉ちゃんみたいな非戦闘スキルには聞こえない”良くない”会話。


お姉ちゃんも昔はこんな風にキラキラしてた。

・・・良くない声がお姉ちゃんの耳に届く頃には、周りは取り返しのつかないことになってた。


あみぐるみを作った悪魔・・・か。


ディー君も何も知らないからキラキラしてるんだろうね・・・。




「(おい、次なんか喋ったら乗り込むか)」

「(マジか。まぁ2人いるし、片方はもらうわ)」


おい!私は片方呼ばわりか!!

隣の男たちがドアの近くに忍び寄ってきた。


「さあ、行きますわよ!」


ドン!


「おい!さっきからうる・・・っすー・・・」

ディー君の声に反応して個室を開けようとしたが、男は空気の抜けるような声を発して立ち去った。


「(おいおいおい聞いてねぇよ!キラーシャベルじゃねぇか・・・)」

「(っざけんなよ・・・あ)」


バキバキと後部車両で音がする。


どうやら私たちに絡んだ男たちは自警団にお仕置されたようだねー。


お姉ちゃんと旅に出た時もこんなに絡まれることなんてなかった。

気合いを入れ直してこの可憐な乙女を守るよ!



「・・・できた!」


可憐な乙女はこの状況を楽しむようにお姉ちゃんのキラキラの結晶を魔改造していた。


「それ・・・うさぎ・・・かな?」


眉毛が特徴な鋭い眼差しと、間抜けな腹巻きが特徴のあみぐるみ。


「イカしたうさぎだよ?」


・・・お姉ちゃんのキラキラがキモカワ系になってるぅ?!

ドヤ顔の乙女の考えることはわかんないよ!?





2時間後、私たちはシャンパーニに着いた。


ディー君は一瞬目を離した隙にハゲマッチョに絡まれて何か買わされてた。

巻き込まれ属性なのかな?


でもそのおかげでレストランに併設された宿屋を見つけた!


高い天井と温かいオレンジの照明がオシャレなレストラン。

こんな所で食事するなんて久しぶりだよー!


「どれにしようかなー。これ安いから・・・でもこっちのがお得?」


できるだけお得に食べて、明日色々買いたいな。

だってお小遣い少ないんだもん!


「私が払うから好きなの選んでいいよ」

「え?!いいの?!


聖女だ!

めちゃくちゃ甘えちゃうよ!


「よかったー。メイドって住み込みだし難民だから給料ないんだよねー」

「・・・ソフィア、好きに注文してくれ。お金の心配はないから」

「え?うん、ありがとー!」


甲斐性のある貴族だね!

やっぱディー君って偉そうにする貴族とは全然違うよねー!


「それと明日はソフィアの必要だと思う物を買おう」

「え?!う、うん!」


これは・・・ひょっとして私が目当て?!

え?!

どうしよう?!

私にはエスロット隊長が・・・うん、全く相手にされてないけどさ!!





食事を終え、パフェを食べる。

ディー君オススメのお酒もすごく飲みやすかった!

めちゃ満足!


「そういえば、なんでホルスター選ばなかったの?」

非戦闘スキルなら自衛のための武器を持ってないと危ないんじゃないかな?


デザートのほろ苦ブラウニーをつつくディー君の手が止まる。


「・・・ちょっと苦手でね。ここに来る途中撃たれたけど、あれを持つ気にはなれないな」


「え?!撃たれたの?」

「(はあ?!撃たれただと?!)」

「(ミハイル落ち着け)」

天井からミハイル様の声がする。


どこから覗いてるの?!


「あ、いや撃たれたけど、私には当たらなかったよ・・・その、庇ってもらって・・・」


「(ソフィア、ディーに武器を持つように勧めろ)」


もー過保護なんだから!


「そうなんだ・・・ディ・・・じゃない、シェリーも武器持ってた方が安全だけどねー」


まぁ可愛いナイフは装備してるし、うさぎ位なら勝てるんじゃないかなー。


「そうだね・・・スキルで対応できない時に持ってると便利かもね」


あ、何か落ち込んじゃったかな。

弱いから武器持てって言ったんじゃないよー。

ミハイル様が言えって言ったんだよー。


「うんうん!ね、このパフェすごく美味しいよ!1口あげようか!」

だから元気だして!


「・・・ふふ、じゃあ私のブラウニーと交換ね」


1口交換だって!めちゃ女の子だ!

ビバ女子旅!

これよこれ!

これぞ”女の子”よね!!





「(さぁやって来ましたシャンパーニの宿屋!司会進行は自警団のムードメーカー!ヨハン・アペリティフ。解説はエスロット・アペリティフでーす!)」

「(解説じゃねぇよ。護衛だっての)」


辺りは暗くなり、私たちは宿屋に戻ってきた。

どうやら実験に必要な人間は確保したようで、天井裏では自警団が遊び始めていた。


っていうか、みんな名前アペリティフなんだね。

ラースさんもラース・アペリティフって言ってたっけ。



ま、今はそんなことどうでもいいね!

「(わ、私今から湯浴みしてくるけど・・・覗かないでくださいよー?!)」

天井でエスロット隊長が私を覗いてるなんて・・・キャー!


「「(え?覗かないよー)」」


・・・別に覗いて欲しい訳じゃないけどね!

でもここまで興味無い扱いされるとか!

わたしにだって乙女のプライドがあるんだからね!


ぷんぷんしながら湯浴みを終えてパジャマに着替えた。

ディー君が縫ってくれた、サイズがピッタリなパジャマ。


ただの布なのに、抱きしめられる感覚を味わったのは初めてだったな・・・。

これが高度なソーイングスキルか・・・さすがディー君。


「あーさっぱりし・・・」


部屋のドアを開け、私はそのまま入口で固まった。


「「・・・」」


・・・何故、お揃いのパジャマ。


ピンクのギンガムチェック。

男の子が着るにはちょっと可愛い過ぎるかな。


お揃いのパジャマなんて今時夫婦でも・・・いや、お姉ちゃんたちはやるけどさ!!


「シ、シェリーもお揃いのパジャマなんだね・・・パジャマパーティーみたいだねー・・・なんてね・・・」


女子旅!女子旅の続きだよね?!


「う、うん。やっぱサイズピッタリだと着心地が違うよねー・・・」


やっぱり私にサイズピッタリなパジャマ送ったのは意味があったの?!


もしかして、愛の告白?!


どうしよう!私にはお慕いするエスロット隊長が・・・いや、さっきからイケイケとガヤを飛ばしてくるエスロット隊長のことはここですっぱり諦めよう。

っていうか、乙女の恋愛を覗いて盛り上がるな!!


ちょっとドキドキする・・・。



「・・・寝よっか」

「え?!」

「「(ええ?!)」」

予想外の言葉に驚いたのは私だけじゃなかった。

うん、そうだよね。

この状況で何普通に寝ようとしてるの?!

待って!!布団に潜るな!!


「(どんまーい!ソフィア、どんまーい!!)」

「う、うん・・・」


「(ぶはっ・・・坊ちゃん枯れるには早すぎねぇ?ぶふっ・・・)」


励ましてくれるヨハンさんとめちゃくちゃ茶化しながら吹き出すエスロット隊長。

・・・もうエスロット隊長のことなんて知らない!!





翌朝、恋から冷めた私は全然眠れなくてご機嫌ななめだ。


何も知らないディー君はオッサンに群がられながら野菜とか売りつけて笑顔だし。

ええ、よく眠れたでしょうね!!


「わーありがとー」


・・・ディー君もしかして頭の中も女の子なのかな。


それなら私に興味無い理由も頷けるね!



それにしても・・・。

ディー君はズボンなのに女の子らしさというか、華があるよね。

凛としてて、歩くだけでキラキラしてる・・・。



・・・昔はスカートなんてはかせて貰えなかった。



ーーメラニア大陸のミッドガル国は商業スキル持ちが成した国。

そのせいか商業スキルを非戦闘スキルって呼ぶような差別は小さかった。

その代わり・・・戦闘スキルに対する差別があった。


物作りの国で戦闘スキルは護衛くらいにしかなれないから、戦闘スキルの子供だけが通う学校に行かされる。


社会の輪に入るために、何をされても怒らない精神を養うんだって。


・・・そこで『お前たち戦闘スキルは犯罪予備軍だ』『人の出来損ないは何をされても受け入れなければならない』って何度も教育された。


いつも殴られた。

教師の手が汚れるからと石を投げられたりムチで叩かれる日もあった。

一生懸命描いた絵を目の前で破られたり、何で自分はダメな人間なのか延々と作文を書かされた。

生徒同士で罵り合うように指導され、友達もできずみんなボロボロだった。


でも下校時に全部 回復(リセット)されるから親に訴えることもできなかった。


教師に切られた短い髪を帽子で隠しながら・・・スカートをはいた商業スキルの女の子たちを羨ましく見ることしかできなかった。



そんな授業が終わったのは突然だった。

4、5年前だったかな。

国の戦力不足で9歳のご令嬢が戦場に行かされた。


戦ってはいけない反抗してはいけないと育ってきた上の世代では、戦争に抗えなかったんだって・・・。


普通、わかるよねー。

頭の悪い大人のせいでご令嬢は心を壊しちゃうし、サイコパスなサイコキネシススキル持ちで”サイコ騎士”って呼ばれて常に国外で活動させてるんだって。


国を救ってもらっておいて、心を壊しておいて・・・それはないよねー・・・。


そのあと戦闘スキルに対する教育が見直され、私たちを殴っていた教師が壁のシミになって、綺麗に掃除される頃には国内も多少落ち着いた。


国外から衛兵雇ったりして、外の世界の常識も入ってきたかなー?と思った矢先。

次のいじめ先は・・・商業スキル内の派閥争いだった。


お姉ちゃんも間が悪い時にあみぐるみの本出しちゃったねー。

・・・でもお姉ちゃんと外の世界に出られた時、楽しいことが起きるってワクワクした。


お姉ちゃんと逃げ出して、女の子らしく髪を伸ばしてスカートをはいた。


もう、あの国には戻らないよ。



「ソフィア?どうした?」


あ、しまった。

ついじっと見てしまった。


「あ、えっとね、私にも似合う服とかないかなーって。みんなズボン似合ってたし!私もはこうかなって」

ご、誤魔化せたかな?


「パンツよりレギンスのが似合いそうだね」

「え?なに?パンツ?」

「ズボンのことはパンツって言うんだ」

「え?じゃあパンツはなんて言うの?」

「下着とかショーツとか言うけど、パンツはパンツでいいんじゃないかな?」


・・・ディー君何でパンツパンツ言ってるの?!

ウケる!

でも周りのオッサンたちが目の色変え始めたからちょっと落ち着こうか。


「じゃあレギンスにしようかなーでもこのメイド服作るの大変だったからまだ着たいしー」

「それ作ったのか。凄いね」


凄いね、だって。

私の憧れた女の子の姿。

嬉しさと恥ずかしさで、ふわっとスカートの裾を持ち上げた。


「えへへー。一応ソーイングスキル持ってるからね。こういうの憧れてたんだー」


・・・褒められるなんて今まで無かったよ。

ちょっとトキメくね・・・。


「私も作ってみたい物があるんだ。その・・・エルフの知り合いが付けてたブラジャーなんだけど・・・」


・・・私のトキメキ、頑張って!スンって消えないで!!

パンツの次はブラジャーなの?!

ディー君、下着に興味津々なのかな?!


ん?エルフ(巨乳)が付けるブラジャー?

「もしかしてエルフのブラってやつ?」

「え?なにそれ?」

「特殊な素材を使ったブラジャーだって・・・ハッ!」


まさかディー君、ブラジャーも装備してこのまま女の子になるつもりじゃ!?


「ん?どうしたの?」


「あ、その・・・女の子が下着の話とか、あんまりしない方がいいのかなーって。ほら、下品に見られちゃうし」


「んー、いいんじゃない?自分に合った下着って大事な装備品だよ」


ううーん・・・。

ディー君の頭の中はどうなってるのー?!




「あ、下着売場」


ディー君にパジャマ作ってもらってわかったけど、サイズピッタリな服ってすごく良いよね。

下着も新調しようかな・・・。

誰に見られるかわからないし。

いや、見られたい訳じゃないけどね!


「・・・ちょっと行ってきていい?」

「いいよ、ここで待ってるから」

「時間かかるかもしれないから他のところ見てきていいよ?」

「いや、大丈夫。待ってる」


・・・昨日何でも買ってくれるって言ったのにー!





「ほら、これ持って」

「えー!?これ重くないですかー?!」

「シェリーを危険な目に合わせた罰だ」

「うぅー・・・」


ディー君を人質に取られた私とうっかり捕まった&うっかり人体実験についてバラしちゃったヨハンさん。

罰として荷物持ちをさせられている。


これ絶対ディー君の巻き込まれ属性のせいだってば!

肝心のディー君は気付いてない様子で、『ちゃんとお金払って!』と自警団を追いかけている。


真面目だねー。


・・・財布の中身盗られても。

・・・世間は悪い人がいるって知っても。

・・・その悪い人が身内でも。

ディー君のキラキラは無くならなかった。


『今のうちに自分の居場所を作って。守ってもらいながら、自分のできることを探して欲しい』だって。


ディー君の透き通るような赤い目・・・すごく綺麗だった。


・・・ディー君って変わってるよね。

怒ってるのに”お願い”なんてする。


貴族なんだし、強い仲間もいるんだから命令すればいいのに・・・。


でも、そうしないからディー君はキラキラしてるんだろうな。

学生時代にはこんな子がいるなんて想像もできなかった。


ちょっと優しすぎるし、パンツだブラジャーだって笑顔で言っちゃうし、すっごいでっかいおっぱいのお姉さんにハグされても顔色変えない変人だけど・・・。


貴族とか、お金持ちとか・・・それはそれで魅力なんだけど・・・そうじゃなくて・・・。


優しくてキラキラしたディー君本人が・・・ちょっと気になる・・・かな。


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