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ソーイングスキルで目指せ魔王様~その魔物、俺たちのハンドメイド~  作者: あーちゃんママ
第3章 初級ダンジョン
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報告と報酬

町に入る門のところで俺たちは馬車から降りた。

運んでくれた商人にお礼を言い、狼の入った布袋を受け取る。


「これ重いね、どうやって運ぶ?」

「引きずったら穴あくよな・・・」

「お前たちそれは何だ?」

ちょっと強面の門番に話しかけられた。


「ここにくる途中で狼を倒したんです。役場に行けば報酬がもらえるって聞いて持ってきました」

「ふむ、中身を見せろ・・・よし、確かに。よく無事だったな」

人と同じくらいの大きさの狼だ。

戦闘スキルがなければ無傷で帰ってくる人間はいない。


「運がよかったんです。これ運ぶ台車を借りていいですか?」

「あぁ、丁度役場から台車が来ていたところだ。帰りはそのまま役場に置いていってくれ」

指さされた先に、少しぼろい台車があった。


台車の手前に俺、横にテオドールが押しながら役場へと向かった。


役場は町に入ってすぐの所に建っている。

昔は冒険者ギルドだったらしく、ダンジョンから帰ってきた冒険者がここでクエスト処理をしていたそうだ。

老朽化が進み何年か前に立て直された建物は、白い壁に装飾のない窓やドアなどストイックに機能美を追求していた。



入ってすぐに案内のお姉さんがいた。

「すみません、狼の処理ってここでいいですか?」

「あら大きな狼ね。ここだと汚れちゃうから、このまま中庭まで運び込んじゃって」

「了解です」

俺たちは建物の脇道を通り、中庭まで運び込んだ。


中庭は雑草ひとつない、宿の部屋2つ分くらいの広さがあった。


中庭に面した役場の裏口からごついおっさんが出てきた。

「おお、狼退治したのはお前らか。中身を見させてもらうぞ・・・ふむ、皮は傷が多すぎて素材にはならんな・・・爪と牙くらいなものか・・・このサイズだと・・・よし、報奨金と合わせて銀貨15枚ってとこだな。なかなかのサイズを仕留めてきたな、またよろしく頼むぞ」

・・・もうやらないよ!絶対に!

俺は愛想笑いをしながら銀貨を受け取った。




次に向かったのは役場の相談窓口。

「・・・ちょっと待っててね」

窓口のお姉さんは現物を見るとすぐに奥から恰幅のいいおじさんを引っ張ってきた。

多分偉い人なんだろう。


「・・・本物か・・・これをどこで?」

鑑定を終えたのか眼鏡をはずしながら問われた。

「初級ダンジョンだ。急に地響きがして、入ってみたら様変わりしていた。奥から見たことのない魔物が出てきて、倒したらそれが出てきた」


もちろん嘘だ。

そういう設定で通すことにしたんだ。

「魔物を作ってます、そう、俺たちが魔王様です!」なんて殺されに来ましたって言うようなものだ。



「なんてことだ・・・知らせてくれてありがとう。200年ぶりの魔物の出現だ。すぐに報せを出さないと、あぁ、魔石の買い取り金と知らせてくれた礼に褒章を出そう。隣の受付で受け取ってくれ」


慌ただしく出ていくおじさん。すぐに選伐隊が組まれるのだろうか。

一応ダンジョンは奥までモンスターハウスにしてきたからすぐには尽きないだろう。



受付で魔石代銀貨4枚、特別褒章銀貨10枚を受け取った。

魔石の売値は1つ銀貨1枚だった。

まぁスライムの魔石だしな・・・でも倒せる限界があるから簡単に強い魔物は出せない。




魔石でぼろもうけをする計画は早くも崩れそうだ…。


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