表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生夢幻現世回帰編!
658/713

ヒュプノス神にリベンジよ!集められる魂魄!

法子は図書館に現れる女の子に言われて、この現代に起きる危機に

孫悟空と聖徳太子の転生者と共に戦いに出向く事となった。


私は法子。


私は孫悟空と太子くんと一緒に、私が過去に戻る事を邪魔している邪神エリスを倒すべく、その捜索していたの。



「本当に分かるの?太子くん?」


「相手は夢を司る神。僕の能力と何かしら共鳴するはずだから」


「頼りにしているわよ」


「それにしても夢を司る神なんて、夢使いの僕から見れば手を出したら駄目なんだと思うのだよね〜実際」


「けど、私の知る太子くんは勇敢にヒュプノス神と戦ったのよ」


「えっ?」



私の知るもう一つの世界では、私は太子くんと一緒にヒュプノス神と戦った事があるの。

正直、あの時の私は手も足も出なかったけれど。

今なら孫悟空もいるし、何とかなる。

そう思いたいわ。



「あ、今」


「どうしたの?太子くん」


「今、夢が揺らいだ」



太子くんは立ち止まると、瞼を綴じて懐から牙笏げしゃくを手にして念じる。



「夢心地、夢神闘開取ゆめじんとうあくしゅ



すると太子くんの身体がもたれるように倒れて、その意識が夢世界へと飛んだの。

太子くんが戻るまで、肉体を守ってあげないと。


「この近くにヒュプノス神がいるってのは間違いなかったようね」


「その前に、法子」


「どうしたのよ?孫悟空」



すると前方より黒ベンツが道を塞ぎ、さらに後者からも黒ベンツが止まって道を塞いだの。

そして扉が開いて、中から坂上田村麻呂さんが降りて来たの。


「よぉ?探したぜ。お前ら」


あ、田村麻呂さん。

もう追いついて来てたのね。


「また、あの野郎か」


そして黒スーツの男達と、仁王さんが前方から現れて挟み撃ちにされたの。



「こんな郊外で襲っては来ないと思うけど」


「だと良いのだがな」



そして私は総本山の皆に向けて呼びかけたの。



「聞いて!田村麻呂さん!仁王さん!貴方達が探している厄災の女神の邪神エリスは私とは無関係よ!私も探しているの!だから落ち着いて、話をしましょ」


すると田村麻呂さんの返答は、


「そんな魔物を引き連れた女子高生が他にいるか?怪しくて怪しくて他に疑いようがねぇぜ!嬢ちゃん!」


「嬢ちゃんって」



すると黒服の男達が手に錫杖を握って私達に襲いかかって来たの。

彼らは田村麻呂さん直属の密教の兵士なのね。



「俺様に任せろ!」


孫悟空が前に出ると、如意棒を構えて迎え討つ。二人がかりの振り下ろす錫杖を如意棒で受け止め、力任せに弾き返した。そして振り回して後者の兵士を薙ぎ倒す。


「怪我しないうちに諦めな」


それでも怯む事なく向かって来る兵士の突き出す錫杖を躱すと、その兵士が手に拳銃を孫悟空に向けて撃つ。


「なっ!?」


孫悟空の額に直撃してふらつく姿を見て、私は心配になって叫ぶ。


「孫悟空!」


「いてぇわ!」


と、直ぐに立て直す孫悟空は拳銃を持った兵士を蹴り飛ばしたの。


「俺様の石頭を舐めるなよ!」

 


あ〜心配する事は無かったわ。

すると拳銃を持った兵士達が孫悟空に一斉に撃ち出すけど、孫悟空は全ての弾丸を如意棒で弾き落としていった。


「なんて奴だ!一発で魔物を消滅させる魔弾が通用しないのか」


「なら、俺に任せろ!」


と、大砲を抱えた男が狙いをつける。

って、此処を何処だと思っているのよ?

住宅街でそんなもんぶっ放すなんて非常識!

構わずに撃たれた大砲を、孫悟空は寸前で蹴り上げてふっ飛ばすと空中で破裂した。


「あ、なるほど」


そこで私は気付く。

この一帯に結界を張って、外界には拳銃や大砲の音も遮断されているのね。

道理で好き勝手に派手に出来るわけね。

兵士達を一蹴する孫悟空に、背後から強い気配を感じて如意棒で受け止めると、頭上から巨大な拳の神圧がのしかかった。


「グッググッ」


孫悟空の背後に現れたのは仁王さんだった。


「俺の拳圧に押し潰されんとは。やはり一筋縄では行かないようだな」


「どいつもこいつも厄介だぜ」


前方には田村麻呂さん、後ろには仁王さん。

この状況は本当にヤバいって!


その時だったの。


「!!」


その場にいる全員が何かの気配に勘付く。

田村麻呂さんが孫悟空に向けて怒鳴ると、


「妖怪野郎!また何をやらかすつもりだ?」


「知らねぇよ!」


すると、辺り一帯の屋根から何か閃光が空中へと飛んでいく。まるで打ち上げ花火のようで、綺麗に見えたの。



「何?ちょっと綺麗かも」


「そんな良いもんじゃないですよ」


「えっ?太子くん起きたのね?てか何か分かったの?」


「はい。アレは夢への辿り道。何者かが夢世界を繋げている。そして」


「そして?」


「あの道を辿る光は人の魂魄。何者かが魂魄を集めているのです」


「えっ!?」



私は空一帯を見回すと、それは無数の光の道が昇っていくのが見える。一つ二つじゃなく、数千から数万の光。まるで流星群のように地上から夜空へ飛んでいく。



「これほどの魂魄を、それも大掛りに実行出来る者なんて、間違いないわ。この事態を引き起こしているのは」


ヒュプノスですね」



この事態を何とかするにも、田村麻呂さん達の妨害は厄介よ。



「田村麻呂さん!空を見て分かるでしょ?アレを食い止めないと大変な虐殺が行われちゃうわ!だから今は休戦しましょ」


「面白い事を言う。災いの張本人が何をどうするって?そんな口デマかせで俺達が騙されると思ったか?お前らを始末すれば万事解決だ!」



田村麻呂さんは剣を抜くと、孫悟空に斬り掛かる。

そんな田村麻呂さんに孫悟空は拳を向けて迎え討ったの。



「口で言っても分からない奴は、拳で分からしてやるぜぇ!」


「この俺も忘れるな」



さらに仁王さんも交え、孫悟空は二人を相手に苦戦していたの。



「孫悟空の手助けもしたいけれど、今はこの状況を何とかしないと本当に大変な事になっちゃうわ。太子くん!」


「私が案内しますよ!法子さん」



私と太子くんは孫悟空を残して先に向かったの。その動きに気付いて止めに入る田村麻呂さんを孫悟空が妨害していた。



「此処は俺様に任せて先に行け!」


「頼むわ!孫悟空!」



そして私と太子くんは先に向かう。

恐らく、この無数の光が集まる場所に、ヒュプノス神がいる事は間違いないわ。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






場所は離れた広場。

とあるゴルフ場の中心に魔法陣が描かれていた。

その中心にヒュプノス神がいた。



「魂魄を集め、エリスを呼び起こす儀式を行うエネルギーに使う。愚かな人間の魂など、我らの神への供物なのだからな。あのエリスが甦れば、この俺の目的を果たすに必ず役に立つはずだ。我が妹、エリス」



するとヒュプノス神の周りには従者と思われる者達が付き従えていた。

モルペウスにポベトール、パンタソス。

ヒュプノスの子とも言われる夢神の使徒達。



「ヒュプノス様、何者かが接近している模様です。この近辺に張った私達の夢想結界が破られ、もうじき現れると思われます」


「何者だ?」


「恐らくは、この日本国を守護している総本山の人間達だと思われます。直ちに我々が先手を打ち、始末してまいりましょう」


「良かろう。所詮は人間。お前達なら赤子の手をひねるようなものだろう」



すると三人の神の姿がヒュプノスの前から消えていく。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




その頃、私と太子くんはゴルフ場の近くにまで辿り着いていたの。



「光の道の終着点がこのゴルフ場のようね」  


「恐らくこの先からは、現実と夢世界が混ざりあった空間になっていると思うよ」


「つまり太子くんの独壇場ね」



けれど太子くんは冷や汗をかいている。

分かるわ。

もう一つの私の世界では、私と太子くんはヒュプノス神と戦って、太子くんは本当に死にかけた事がある。実際、死んだのかな?

だから、これから足を踏み込む相手の力量は痛いほど実感しているの。


まぁ〜だからと言っても、此処まで来た以上、Uターンなんて出来ないわ。


今、私のリベンジが始まる。


そんなこんな。


次回予告


法子と太子の前に現れたのは、ヒュプノス神の使徒であった。

その時、現れたのは?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ