表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生変革封神大戦編
580/713

KY(危険を予知)運動!禁忌に手を染めし計画!?


紂王は妲己より聞かされた歴史の闇を語る。


一体、歴史の闇とは?


私は妲己。


これは我が体験し、知り得た話。


天界、仏界は神々が統治し、その領域は地上界にまでとなっていた。

天界の神族に比べ、地上界の人間は取るに足らない力しか持っておらず、見過ごしていても良かった。


しかし、人間は成長していた。

神から見れば僅かな時の流れの中で、目に余る力を持ち始めたのだ。

最初は地上界に現れた厄災がキッカケだった。


本来なら神が人の願いを受けて、救いの手を出していた。

やがて厄災は増え続け、神も手に余り、ならと人間に力を与えたのだ。

自分達の問題は自分達で解決させるために。


それが火種。

しばらくすると人間界から天への救援がぐっと減ったのだ。

これはこれで良かった。



しかし年月は新たな問題を生み出した。

そう。力を付けた人間達が急成長し始め、それはスポンジが水分を吸収するかのように広がっていった。人間が神が使う仙術や道術を身に付けた事で、神々を脅かすほどに急成長したのだ。


威厳もへったくれもない。

最初は優秀な者には仙人か神仙へと転生する事で神族に迎え入れる措置もしていたが、人間達はやがて神々を軽んじ始めた。


このままではヤバい。


神々が人間からチヤホヤされなかったら、それこそお山の大将。

このまま逆転するような事が起きたら、ヤバヤバイ!今、直ぐにないにせよ、可能性はゼロではない地点で笑って過ごせない。


KY(危険を予知)運動が始まる。


そもそも人間に神の知識を与えたのは誰?

遥か昔、神が人間の始祖に知識のリンゴを与えて大問題になったはずなのに。

神々は人間との共存で、取り扱いの注意事項があった。

人間は進化する種族で、下手に甘い蜜を与えれば枯れるまで食い尽くす。

だから使用上の注意を持って管理する必要があったのだ。

人間に仙術を授けた者に処罰を!とか、もう誰の仕業かわからないから時間の無駄。

天界に神様、何人いると思っているの?


しかし見過ごせない。


そこで神々は力を持った人間を消す事を計画する。

しかし神である以上隠密に。

更に人間の持つ神力を無駄にするのも心が引けた。

その力を有効活用すれば天界を支えるエネルギーとして活用出来るのだ。

そこで人間の神力を根こそぎ手に入れて、器はポイしようと企てたのだ。


そして造られたのが魂を集め、エネルギーに変換する装置。

それは封神台と呼ばれた。


後は、人間を消すだけになった。

ど、どうやって?

だって隠密に、人間界の有望な者達を全て刈り出すなんて。

そんな時、ある神が告げた。


「簡単だ。戦争を仕掛ける。戦争には自ずと力ある者達は集まるものだ」


「それはそうだと思うが、確かに戦争とは名案だ。しかし天界と人間界で戦争をしてしまえば後から神々への非難は目に見えよう」


「そうではない。我々神々が戦争に表だって仕掛けるのではない。戦争は人間同士で始めさせるのだよ。大国と大国のだ!」


「!!」



頷く神々。



「ふふふ。だが簡単に終わってしまえば意味がない。そこで天界からも神々を派遣する予定だ。しかも力を持ち、それでいて邪魔な存在を優先的に送り出す」


「なるほど!て、お主も悪よの~」


「褒めるな。褒めるな」


「いや、半分お前が恐いよ。実際」


「・・・」


「しかしそう簡単に戦争が起きるものなのか?」


「起きなければ起こせばよいのだよ」


「何と?」


「先導者を放り込むのだ。両国に、一人ずつ。しかも仕掛人である我らの手の上で回る忠実な先導者をな」


「それは名案だが、しかしその者が戦死してしまえば終わるではないか?」


「その為に我等は禁忌を、この手を汚さねばならないのだよ」


「禁忌とは?」


「知らぬとは言わせぬぞ。この世界を二分させし、忌神の存在をな」


「忌神とは、ま、まさか?まさか?」


「そのまさかだ!」



かつて世界を二分させし戦いがあった。

突如、神をも殺す者達が、空間の狭間より現れ、この世界を窮地に追い込んだ。

この世界を支配していた女媧と伏羲は、全神族を率いて全面戦争をお越したが、その者達の能力には無力に、返り討ちにあった。


その者達の姿は人間に類似していたが、その身体より流れる血は神の能力を無効にし、その存在を消す忌み穢れた力を持っていた。


その者達は、自らを「カミシニ」と名乗り、神殺しの人間なのだと告げた。

カミシニを相手に無力な神々は全滅されるかに思われたが、その時異界の地より援軍が現れたのだ。その者達は異界の神族であった。


聖天の力を持つ十二神は、カミシニ相手に五分に渡り合い、そして不死身であったカミシニの王を相手に、世界を二分とさせ捻り取るように分けたのだ。


カミシニの王は世界と世界の捻れし中心に出来た時の狭間に封じ込められ、残るカミシニ達も空間の狭間へと追いやった。


世界はこれで平和になると誰しもがそう思ったに違いなかった。

しかしカミシニの力を消し去るには惜しいと陰謀せし者達がいた。

その力を操る事が出来れば、この世界を牛耳るのも容易いと。


そして禁忌に手を伸ばす。


時の狭間に封じられしカミシニの王が拘束され動けない所を狙い、その力の象徴であった忌眼を抜き取り略奪したのだ。



「世界を略奪する力を手に入れた!」



が、その力を無闇に使うことは流石に怯み恐れた。

特殊な結界に封じ、その能力を使う者を選定が始まったのだ。

優れた力を持つ大人の武神が選ばれ、その忌眼に手を伸ばすが、触れた途端に指先から消滅し、消えた。


「!!」


それからも武術大会を催し、その中より忠実な者に忌眼を与えたが、やはり無理だった。

やがて神族以外の種族からも選ばれたが、ことごとく無駄死にして終わった。


このまま終えるのか?

そう思えた時、この忌眼に耐性があるのは大人ではなく子供の方が良いと分かった。

そして拐われた数百人の子供達が、忌眼の力の実験に使われたのだ。

次々と消える命に、もう無理なのだと中断するように指示が来たその日、その能力に耐性のある子供達が現れた。



龍神族の巫女であるサクヤ。

水精霊の呪姫玉面。

そして人間からも姜子牙(後の太公望)と、妖狐一族から妲己がそこにいた。



この四人が、後に忌眼体蝕者(いがんたいしょくしゃ)と呼ばれる数奇な人生を送る。


次回予告


過去、幾度とあった伏線回収。

カミシニがこの世界にも存在していた?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ