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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生変革封神大戦編
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更なる高みの修行!ナタクの修行!


ナタクの下で修行する姜子牙と黄天下。


二人の進化はまだまだ成長途中。

私は姜子牙だ。


私は今、う、ぐはぁ!

余所見をした途端に腹部を殴られ、悶絶同時に後頭部を蹴り落とされ、地面に叩きつけられた。


「うっううう」


すると今度は黄天下が私と同じくボコボコにされて転がされていた。

私と黄天下は今、天界神のナタクにボコられて、ん〜正確には修行を付けて貰っていた。

しかしやっている事はただの肉弾戦のみなのだ。


ナタクは桁違いの強さだった。

あの不思議な魔眼を使わずに我ら二人を相手にしない。

武器を持たずとも破壊力は半端なく、手加減されているとはいえ、身体が幾つあっても足らん。

そんな修行を既に一週間ばかり続け、全く強くなった気もしなければ、自信喪失するばかりだった。深夜、食事の支度をする私は隣で食している黄天下に話しかける。



「本当にあのナタクを信じて良いと思うか?」


「わからん。しかし奴は間違いなく強く、あいつ以上にならなくては先に進めないのは間違いないからな」


「前向きだな?」


「当たり前だ!俺は父上に託されたからな?この先の未来を」



黄天下は亡き黄飛虎の形見である右腕を見て決意を強くしていた。


「それにしても姜子牙が自炊出来るのは喜ばしい事だぞ?」


「そうか?私は幼い頃、父親に漁や飯の作り方一通りの事は学んだからな。お手の物さ」


「俺も父上も飯の作り方とかサッパリで、とりあえず焼けば食えるか?で旅していたからな。お前の両親は育て方が良かったな」


「まぁ、それも幼い時に盗賊に襲われて死んじまってからは一人で生きてきたきら嫌でも覚える必要あったのだ」



私は両親の事を思い出そうとするが、学んだ事はしっかり記憶しているのだが、二人の事はうろ覚えだった。


「頭でも打ったかな?」



と、その夜は久しぶりに夢を見た。

その内容は不思議な夢だった。

戦場を私が黄飛虎と共に馬上から戦場に向かう姿が見えた。

生々しい記憶だったが、少なくとも私にはこのような体験はしてはおらん。


夢は夢だった。



起きると、ナタクは既に私らを待ち向かって来るように指を向けて合図すると、私と黄天下は同時に飛びかかる。

武器を持たずに戦う事が強くなる近道なのか?

それよりも打神鞭を使わせてくれれば、多少なりともナタクに人泡ふかせられるのに口惜しい。


「!!」


するとナタクの拳が顔面に直撃し、鼻血が流れ、顎を蹴られた。

全く手加減無かった。

黄天下も腕を掴まれ、投げ飛ばされる。

そこに落下して来たナタクが膝蹴りして黄天下は堪らずに転がりながら躱す。


「ハァハァハァ」



息する暇もない。

その時、ナタクは我ら二人に向かって言ったのだ。


「身体で覚え、無い頭で考えろ!」


「!!」



そんな事を言われてもどう?

私より体力のある黄天下はまだナタクに向かっていた。

意地と強くなる事への執念であろうか、努力や根性でどうこう出来るもんではなかろう。


「うぉおおおお!」



黄天下の拳は空を切り、ナタクは軽々と躱しているが、黄天化の右腕から繰り出される突きには用心しているようだ。

本人の実力以上の力を持つ威力を持つも、ナタクは受け身で弾いていた。



「凄い。あの拳を受け流せられるものなのか?それもあの魔眼の力なのか?」


その時、私は気付いたのだ。


「えっ?あ、そうか!」



ナタクの防御は最小限のみの力を使い、攻撃の当たる防御にのみ魔眼の力を集約させて黄天下の繰り出す拳の攻撃を受けているのか?つまり全身に防御を纏うのではなく、攻撃を受ける一点に厚い層の防御を張っている。

しかしそれは諸刃の剣。

もし防御を外したり外されたり、又は防御の薄い層を攻撃されればひとたまりもないのだ。


「なるほど。ナタクが我々にやらせたいのは、コレなのだな」



ナタクの攻撃は鋭く、私や黄天下の急所を突いて来ていた。

恐ろしいくらいに精密かつ参考書のように。


「急所への攻撃にのみ防御を集中させろってことか?」



確かに私も黄天下も早く強くなる為に攻撃を優先していた。

だから防御が疎かになり、ぎりぎりの戦いをしていた。

そして分かった事がある。

私も黄天下も第四仙血を倒すだけの攻撃力は既に持ち得ている。


「足りなかったのは防御の技術か」



ナタクのような防御術はより能力の精密な扱い方が必要とされる。

瞬時に防御の壁を打撃の的に移動させるのだ。


「ナタクよ!次は私だ!」



私が起き上がった時、ナタクも私が何かに気付いた事に察したようだった。


「試してやろう。かかってこい」


「忌眼!」



私の忌眼を発動させ、ナタクに突っ込むと、繰り出す攻撃は全て躱され、そしてナタクの攻撃が私の顔面に迫る。


「!!」


しかし私は寸前で忌眼の防御力を手の甲に集中させて受け止めたのだ。


「どうだ?」


「甘い!」



ニヤリと笑う私にナタクの蹴りが繰り出されると、私は防御移動に間に合わずに蹴り飛ばされた。


「うごぉ!」


やはり頭で考える通りに簡単には出来ぬようだな?


「ナタクよ!アンタが私達に教えたい事が何か分かった。しかし口で説明してくれれば無駄な時間も労力もかからなかったのではないのか?」


「愚か者!戦いの最中で敵が攻略法を教えてくれると思うか?自ら考え、そして戦いの中で成長してこそ意味があるのだ!」


「うっ、正論」



私の戦い方が変わった事に黄天下も気付き始め、そして私と同じく防御の必要性を実感した。


「ナタク!次は俺だぁー!」



その後は私も黄天下も面白いくらいに己が強くなっていく事に気付く。

ナタクに十本に一度は組手であるが一本取れたのだからな。


そしてナタクのお墨付きを貰った私と黄天下は逞しく成長していた。

この二週間は無駄にはならない。


「では、お前達。これから俺達は新生殷国へと潜入する。一度入れば引き返す事は勿論、生きては帰れないぞ」


「フッ」



私はナタクに答えた。



「安心しろ!こう見えても私はカミシニを殲滅するために生まれてきた執行者だからな」


そして黄天下も答えた。



「俺は父上の跡を継ぎ、新たな平和な国を建国する!」


「黄天下よ、この私がお前を必ず新たな世の王にしてやるぞ」


「キョウシガ、訂正するよ。俺はまだ未熟で分からない事ばかりだ。だから俺にはお前が必要で、お前と共に建国すると誓う。お前が俺を王にして、俺を導いてくれ!」


「黄天下・・・」



これから始まる私達の戦いは、更に過酷になるだろう。

しかし、我らならやって出来ると信じている。


そして新生殷国を塞ぐ虎牢関こうろうかんの前に立つ。


門には韓昇かんしょう韓変かんへんが何者かに倒され、代わりの門番が守っていた。

ナタクは私と黄天下に門番の前に立つ二人のカミシニを指差すと、



「お前達、門番は第四仙血の中では底辺の連中だ。この先に待ち構える連中を倒す前に腕試しをしてみろ?もし敗れたり、情けない戦い方をするようなら置いていく」


「人使いの荒い奴だな」



そして私と黄天下は二人の門番に向かって近付いて行くと、さっそく喧嘩をふっかける。


「以前、この門を守っていた連中を始末したのは私らだ。そして今からお前達も封神させてやろう」


「な、何だと!?馬鹿な連中だ。みすみす死に急ぎに来たか」



顔を見合わせた二人の門番は第四仙血の力を解放させると、私と黄天下に向かって襲い掛かって来た。


「さて修行の成果を試してやろか」



門番の力は確かに強力だった。

先の二人を相手には死にものぐるいでギリギリ倒せたはずだが、今は心に余裕があった。

それは防御術を学んだ事で恐怖心が無く戦いに集中出来たからた。

鋭い攻撃も最小限の力で受け止め、弾き、そして紙一重で間合いに入り突き出すと面白いくらいに弾き飛んだ。



「やっぱりだ・・・」



我らは防御術の修行をするために能力の繊細な操作が必要だった。

それが攻撃にも活かされ、攻撃時のインパクトが桁違いだったのだ。



「ならば久しく使っていなかった愛用の打神鞭よ?お前はどう私を驚かせてくれるかな?」



思った通りだった。

その破壊力は雷鳴と忌眼の力をより打神鞭へと伝えられ、破壊力は


「そのような攻撃、俺の盾で!」



門番は自らの血を頭上に浮かし大型の盾を構成して身を守る。

しかし私の打神鞭はその盾をも粉砕し、門番の身体を直撃して消滅させたのだ。


「あはは。間違いなく私はかなりのパワーアップしたようだ」



そして振り返ると、黄天下もまたもう一人の門番相手に決着付こうとしていた。

有り余る右腕の力を己の意志で使いこなそうとしていた。



「まだ父上の力を全開で解放させる力は俺にはないが、お前を倒すのに五割出せれば釣りが出るぞ!」



振り払う拳の突きは業火を放ち、門番を一瞬で消し去ったのだ。

私と黄天下の修行の成果を見ていたナタクは一人思っていた。



「あの者達の力が必要なのは確かだが、万が一裏返った時は・・・」



ナタクは思い出していた。

ナタクに姜子牙を託した者がいた事を。

そして、ナタクは了承した。



「大上狼君。お前との約束は果たした。しかし、本当に良いのだな」



その言葉の意味が意図する事は?


次回予告


ついに新生殷国へと侵入した三人。


この国の中は?



法子「未知の国よね?私も行きたいわ~」


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