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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生封神血縁編!
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崑崙城!変革の封神台!?


ついに黒幕であった西王母率いるカミシニ達と、法子一行が全面対決する。


法子は西王母の計画を阻止出来るのか?



私は法子


仙界の最高層であり、最も神聖な場所。

私達は仙界でも立ち入りが許されない崑崙山にある居城にいる。


「まさか我等纏めて転移させたと言うのか?」


この場にいる全員が驚く中で、私達が戦うべき黒幕の正体が西王母だと知り、そこに太白金星さんが私達の敵として、カミシニとして立ちはだかったの。

そこにサクヤ龍王と倒したはずの八仙が加わり、私達は乱戦になった。


「縛り上げろ!血蔓の拘束」


韓湘子かん しょうしの操る植物のような蔓が伸びてきて来ると、牛角魔王さんと剛力魔王さんが飛び出して剣と大斧で斬り裂き受け止める。


「!!」


受け止める事に精一杯の二人に斬りかかるは鍾離権しょうりけん呂洞賓りょどうひんに、左右から鉄扇ちゃんと紅孩児君が助太刀する。


「もう、何よ!」


私と玉龍君は神出鬼没に出現する藍采和らんさいか何仙姑かせんこに翻弄され、張果老ちょうかろうから飛び出す蝙蝠に対して浦島さんが再生付加の力で大槍の突きが消滅させていく。


「貫かれなさい」


鉄拐李 (てっかいり)が膝を上げると、まるで突き出される鉄の蹴りに八怪が拳の連打と衝突する。阿修羅の突進に曹国舅そうこっきゅうの術で壁が出現して道を塞ぐも、通り抜けて拳が迫る。


「う、擦り抜けただと!?」


しかし曹国舅そうこっきゅうを庇うようにサクヤ龍王がカウンターの剣を突き出す。


「!!」


阿修羅は身を翻し寸前で躱すと、まるで予知されていたかのようにサクヤ龍王のニ撃目が振り払われた。斬られるかと思ったその時、サクヤ龍王に向けて何かが飛んできて、すかさず後方に飛び避け剣で斬る。


(これは?私の予知にない攻撃?)


サクヤ龍王は攻撃の来た方向を見ると、


「阿修羅!大丈夫?」



そこには私が数珠龍弾を放った格好で立っていたの。

阿修羅は頷くと、油断していたサクヤ龍王に追い打ちをかけていく。




混戦の最中、太白金星さんは、孫悟空と対峙していた。


「情けない。たかが虫けらを捻り潰すのに時間をかけるとはのぉ。そうは思わぬか?孫悟空よ」


豹変した太白金星さんに孫悟空は悲しそうな顔をして見詰めていたの。


「そのような顔、らしくないのぉ?かつては地上界、天上界を荒らした魔王が変わったもんよ。どれ?もう一度問うぞ?儂とともにカミシニとして主様に仕えるのじゃ!」


「何度言われようが俺様は変わらねぇよ!俺様は俺様の魂に従い生きる!」


「その柵はあの娘が原因か?それともお主を導いたあの三蔵と言う男が原因かの?あの者は旅半ばで既にこの世にはおらん。いつまでも引き摺るでない。それともあの娘も死なねば気は変わらぬか?」


その言葉に孫悟空の身の毛がよだつ。


「それはタブーだぜ・・・」


すると孫悟空の瞳が金色に光り輝き、太白金星さんに向かって飛び出したの。


「ふふふ。ようやく本気になったようだな。ならば儂も・・・」



すると白い靄が太白金星さんを覆うと、その姿が老人から若々しく変わる。

その姿は白髪の美麗な青年の姿だった。


「私がお前を冥土に送ってやろう」



孫悟空の拳を受け流して手刀を突くと、孫悟空も寸前で躱す。

纏う衣が裂けるも、互いに紙一重の攻撃を繰り出しながら衝突する。






どこもかしこも激しいバトルが始まっている中で、西王母は奥の儀式の間に入っていた。


「封神大戦時より今日まで霊魂を封じし封神台。この中より私に従う手練の手駒は幾らでも作り出せる。何も恐れる事はない」


そして、祭壇に置かれた大型の瓢箪の中より、何かが脈打っていた。


「カミシニの血をより濃く吸収しても耐えられる器。そして忌眼体蝕者であるお前こそ新たなカミシニの王となるのだ!そして私の忠実な下僕として世界を変革させるのです」



その時、背後から物音がした。


「何者!」


そこには?


「いや〜ちょっと戦いが激し過ぎて私には勘弁勘弁よ〜」


戦場から抜け出して来た私が、この儀式の間に入り込んでしまったの。


「アッ!」


私は慌てて如意神向を構える。


「神聖な場に足を踏み込む愚行、許すと思うなよ」


「許されなくて結構よ!それよりも貴女の悪さ、企み、イケない事こそ、この私が許さないわ!なにせ私が噂の正義の女子高生なんだから!」


「女子なんたらは知らぬが、そうか、お前が噂の救世主の人間か?お前にも興味があった。死なせる前にお前の中にある力を抜き出すとしよう」


「私を何だと思っているのよ?冗談じゃないわ!そんな事よりこれ以上カミシニを作り出すなんて事、絶対に阻止してみせる!」


「出来るのか?お前に!」



西王母の身体から強烈な光線が私目掛けて放たれたの。


「なんの!」


私は如意神向に力を込めると、光線は軌道を変えて逸れて床を削りながら後方の壁を貫いた。


「ひぇ〜ゾッとするわ」


「いつまで耐えられるか試してやろう」


「えっ?」



西王母の頭上に月のような光の球体が出現して、私目掛けて光線の雨を降らす。


「お前の力が尽きた時が最期だ」



凄まじい光が私を押し潰そうと圧迫する。

それでも私は耐えながら打開策を考えていた。

「そろそろ私の奥の手出しても良いかしら?万が一のために借りて来て正解!」



私は如意神向を地面に突き刺すと、防御の壁が砕かれ西王母の光線が私に向かって直撃したの。


「どうやら諦めたか?呆気ない最期」



けれど、西王母は気付く。

放った光線が私に直撃して激しく拡散している事に。

そして、その私は掴んでいたの。


「蛟の盾!」



それは蛟魔王さんから借り受けた蛟の盾。

今は蛟魔王さんは応龍の盾を所持しているから、余っていた蛟の盾をこの戦いに出向く前に借りて来たのよ。

宝物庫から!!!


「ちゃんと役に立っているから蛟魔王さんも許してくれるに違いないわ〜」



大丈夫よ。

それに借りるって置き手紙書いて来たし、蛟魔王さん今は目が見えないし、私の些細なレンタルなんて目を瞑ってくれるわ!私も治療の為に沙悟浄を貸しているし、どっこいどっこいよね。


「うぉおおおおお!」


私の持つ蛟の盾に反射した光線は反射しながら床やら壁を破壊して、放った西王母に向かって跳ね返ったの。


「そんな馬鹿な!?」



直後、城が揺れ始める。

西王母は恐る恐る後ろを振り返ると自ら放った光線が私の蛟の盾で反射し、祭壇の上の封神台に風穴を開けていたの。



「な、何と愚かな事を??お前は何をしたのか分かっておるのか???」



西王母は震え出していたの。


「えっと、私何かしたのかしら?」



私はまだ事の重大さを理解していなかったの。

これから始まる大惨事に。

同時に足場を揺らすほど発する波動を感じて悪寒がしたの。

すると封神台と呼ばれる中から、何かとんでもないモノが轟音を立て光柱となって上空へと昇っていき、破裂するかのように世界中に飛び散った。


「な、何が起きたと言うの?」



西王母は私に告げた。


「ふふふ。お前はこの世界を変革する後押しをしてくれたようだな?ただ、私の思いのままにならない、私すら予測不能な未来にはなったがな」



それは強がってはいるけれど悔しさ半分、動揺、そして思い留まっていた迷いの解消に複雑ながら歓喜していた。


「どう言う事?」


「お前は封神台の中に封じられていた数千、いや?数万の荒魂を現世に解き放ったのだ!」


つまり私、とんでもない爆弾のミサイルボタンを押しちゃったようなの。


「しかし切り札だけは我が手中に収めさせて貰うぞ!」



西王母は祭壇の上の瓢箪に力を込めると、何かを急かしていたの。


「忌眼の移植を早めさせて貰うぞ?耐えて我が手足となるのだ!」



すると瓢箪の中で何かが動き出して、とてつもない嫌な感じが城全体を覆う。


揺れる崑崙城。

今さっき上空へと飛んだ謎の強い力。

何が起きたか分からない中で、その異変を感じて戦闘中の鉄扇ちゃんは怒りが込み上げ、震えるように気配のする方を見る。


「ま、まさか、本当に?」



それには牛角魔王さんと剛力魔王さんも感じていたの。

すると鉄扇ちゃんは戦闘を放棄して飛び出していた。


「行かせはせぬ!」



八仙の鍾離権しょうりけんが行く手を妨害するも、そこに牛角魔王さんと剛力魔王さんが邪魔をして、先に私の向かった祭壇に向かっていく。

鉄扇ちゃんは唇を噛みしめていた。






私は目の前に現れた者に立ち尽くしたまま動けずにいたの。

西王母の前で立ち上がる女の姿。

そこに遅れて鉄扇ちゃんが扉を開けて入って来て、その起き上がる女に向かって飛び上がると、芭蕉扇に力を込めて襲いかかっていた。


「玉面ーーー!!」



玉面魔王とは、鉄扇ちゃんの仇の相手。

かつてその手で討ったはずなのに、西王母によって甦らされたの。


「うわぁああ!」


しかし鉄扇ちゃんの攻撃は見えない壁に衝突して弾き飛ばされる。

そして見上げた鉄扇ちゃんの目の前に立つ玉面魔王を見て驚愕した。


「あ、あんた誰?」



そこに立っていたのは鉄扇ちゃんの知っている玉面魔王とは異なっていた。


「何じゃ?お前は妾に襲いかかっておいて妾を知らぬとな?無礼な小娘よ」



そこにいたのは若々しい娘だった。

玉面魔王は話しに聞くと年増のお姉さんとか言っていたけれど、そこにいる玉面はまだ16歳くらいの女の子だったの。


「妾の名は玉面乙女だ!この名を覚えて死ぬが良いわ〜」



すると玉面乙女の頭上に血溜まりが出現する。それは間違いなくカミシニの血?

あんな大量のカミシニの血を浴びたらひとたまりもないわ!


「震え〜ゆらゆら〜飛び散れ、動脈血栓掌どうみゃくけっせんしょう



それはカミシニの血の濁流。

押し寄せる濁流に鉄扇ちゃんの瞳が金色の魔眼が発動して芭蕉扇を振りかぶり暴風を巻き起こして防ぐ。

そこに私も加勢して如意神向で凌ぐ。


「大丈夫?鉄扇ちゃん?」


「何なの?何なの?何なのよー!」



鉄扇ちゃんも玉面乙女の姿に理解出来ずに戸惑っていたの。

しかも自分を殺したはずの鉄扇ちゃんの顔も知らないようなの。

すると西王母が玉面乙女に命じたの。


「玉面乙女よ、お前はまだ未完成だ。早く忌眼をその身に宿すが良い」


「あら?敬愛する義母様、その忌眼は好きくないです」


「好き嫌いは許しません!貴女はその忌眼を宿し、この世界を変革するのです」


「も〜う。分かったわ」



すると二つの眼球が現れる。

あれが忌眼?

蛟魔王さんが奪われた眼球なの?



「返しなさいよー!」


私は止めようとするけれど、濁流の勢いは私と鉄扇ちゃんを寄せ付けない。



「この忌眼を手にすれば良いのよね」


そして玉面乙女は現れた二つの忌眼を手にしようと腕を伸ばす。


「止めないと!」



私は何とかしよとした時、その異変に気付いたの。



「その眼、返してもらうぞ!それは儂が所有していたものなのでな!」



玉面乙女の頭上の空間が歪み、中から腕が飛び出して来て忌眼の一つを掴んだの。


「何者ぞ!」



玉面乙女も忌眼の片方を掴むと、互いにその力を衝突させた。

そして私は見たの。

そこに現れたのが誰だったかを!


「た、太公望さん?」



すると私達は二人の衝撃によって封神台にヒビが入り、私達を巻き込みながら凄まじい閃光に飲まれ崑崙山一帯が消し飛んだの。




そんなこんな。

次回予告


あの日、世界は変革した。



法子「えっ?私のせいじゃないわよね?事故よ!事故」

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