黒幕?何者?そんなこんなの最終決戦!
阿修羅と八怪に追いついた法子達。
ついに追い詰めた黒幕の正体は?
私は法子よ!
ついに私達はカミシニを世に出現させた黒幕の前に再び現れたの。
「麗華やダチ達の仇はこの俺様が討ってやるからな!覚悟しやがれぇ!」
孫悟空は麗華さんを目の前で消された。
そしてカミシニにされて敵にされた怪力魔王、刀剣魔王。
その怒りと悲しみは私達には計り知れない。
そして瞼から涙が溢れ落ちた時、その瞳が金色に光り輝いたの。
「うぉおおおおお!」
孫悟空は黒幕目掛けて突進すると、向かって来る孫悟空に掌を向ける。
「弾き飛びなさい!」
瞬間、閃光が放たれ目の前の床が一瞬で陥没し、音を立てて崩壊したの。
「ぬっ?」
しかし孫悟空の姿はその場から消えていた。
孫悟空は寸前で上空に躱して黒幕に向かって殴りかかる。
「うりゃ!おりゃ!くりゃ!」
孫悟空の烈火の如き攻撃を全て紙一重で躱しきる黒幕に対して孫悟空はまるで幻を相手にしている感覚になる。
手応えもなければ、掠りもしない。
「無礼者よ。この私に触れる事は叶わぬ。愚かな者共よ、身の程を知れ!」
瞬間、孫悟空は鳥肌が立つ。
自分のオデコに黒幕の指が突きつけられ、光線が貫いたの。
「させるかぁー!」
しかし飛びかかった紅孩児君が寸前で孫悟空にタックルをして、光線は孫悟空の頬を焦がして逸れる。
二人は転がりながら立ち上がると、黒幕は二人に向けて二本の指先から光線を撃ち出す。
「霊亀の盾!」
「再生付加の大槍!」
牛角魔王さんと浦島(万聖龍王)さんが盾と大槍で受け止め防ぐ。
「沸いて出る虫けら共、その程度の実力で覇王を止めたとは未だに信じられぬ」
すると黒幕は指先を上げたの。
「消え失せよ」
直後、凄まじい神圧がこの場にいる全員を床に押し潰したの。
「うがぁああああ!」
な、何なのよ?
この場にいる全員を相手にして、たった一人で何て圧倒的に桁違いの力なの?
正直、見縊っていた。
カミシニの配下さえいなければ、黒幕なんて何とかなると高を括っていたわ。
「このまま虫のように潰してやろう 」
が、押し潰していた自分の指が押し返されている事に気付く。
「ぬっ!?」
私達が膝を立て、少しずつ起き上がり始めていたの。
そうよね。
私達がどれだけの苦難を乗り越えてここ迄戦い抜いて来たと思っているの?
私達を見縊っていたのはお互い様よ!
「うぉおおおおおお!」
私は立ち上がると同時に如意神向に力を込めると、
黒幕の押し潰す力が散漫して上空へと流れる。
そのタイミングで孫悟空達は同時に突進していた。
「うぬらぁー!」
すると金色の突風が吹き荒れ、黒幕の顔を覆っていたローブが捲れて露わになったの。
「えっ?」
黒幕の姿を見た時、この場にいた全員が衝撃を受けたの。
何故なら、その黒幕の正体が男ではなく女性の姿だったから。
直後、上空から何かが物凄い勢いで落下して私達の攻撃を妨害する。
「な、何が起きたと言うの?」
突然の荒れに荒れる状況。
それでも孫悟空は攻撃を躱して黒幕に向かって接近し、その拳をふるったの。
「!!」
しかし孫悟空の拳は止められた。
黒幕を守るように割って入り、孫悟空の拳を止めたのは、まさかの相手だった。
「ど、どう言うつもりだよ?なぁ?」
孫悟空は信じられない顔つきだった。
何故なら、妨害した者は、
「爺ちゃん!!」
その者は孫悟空の育ての仙人、太白金星さんだったの。
そして皆の妨害をしたのも太白金星さんの流星群(隕石)を落とす術だった。
「討たせはせんよ。孫悟空。この方を守りし我が命をかけてでもな!」
「冗談は止めてくれよ!いくら爺ちゃんでも只ではすまねぇぜ?」
「力ずくか?出来るものなら押して通してみよ!」
太白金星さんは孫悟空に蹴りを繰り出すと、鋭い刃の如く胸元の衣を切り裂く。
「ぐわぁ!」
そして殺気を持って、本気だと告げる。
「太白金星よ、私の姿を見たその者達を決して生きて帰すでないぞ」
「お任せください。主様」
すると太白金星さんは首にかけていたリングを手に砕くと、今まで感じていた神気が消失し、私達を震えさす障気が立ち込めたの。
「う、嘘だろ?爺ちゃん・・・」
孫悟空は驚愕し落胆する。
何故なら太白金星さんから生気が失われ、カミシニの障気を発したのだから。
「カミシニになっちまったのか?爺ちゃん?何があったんだよ!」
「語るは拳でじゃろ?そして気付くが良い。儂はお主の敵じゃと!」
太白金星さんの掌から生き物の様に血が動き出して孫悟空に絡みつき、動きを止めたの。
「うがぁあああああ!」
力が抜けて、生気が抜けていく。
「孫悟空よ、せめてもの情けじゃ。お主も我が主様の下僕となり、カミシニとして儂と尽くそうではないか?」
「ふざけるな!」
しかし孫悟空は力が抜けて抵抗出来ずにいたの。
「孫悟空!!」
直後、飛び出して来た阿修羅が孫悟空の身体を拘束していたカミシニの血を両断した。
「太白金星、貴方には恩がある。叶うなら敵として戦いたくない」
「阿修羅よ、お主も甘いのぉ?現実をその目で受け止めるが良い」
「仕方ない。法子の敵は僕の敵。それが恩ある貴方でも僕は戦うよ」
そこに孫悟空も立ち上がる。
「阿修羅、待てよ!爺ちゃんとは俺様が戦う!それが俺様のケジメだ!」
「なら僕はあの者を倒す」
阿修羅は黒幕である女性を睨む。
すると黒幕を守るようにサクヤ龍王が剣を抜き、前に出て来たの。
「主様、もう見ていられませんわ。この私が片付けさせていただきます」
けれど、私達だってそう容易く倒されやしないわよ?
牛角魔王さん、浦島さん、剛力魔王さん、八怪に紅孩児君。
それに私に鉄扇ちゃん、玉龍くんがいるのだから。
「おのれ、我ら八仙を忘れるべからず」
阿修羅に吹き飛ばされて意識の無かった李鉄拐が立ち上がり床に魔法陣を出現させると、そこから人影が現れる。
「嘘でしょ?」
そこに現れたのは撃退した八仙の達が再び私達の前に立ち塞がったの。
鉄拐李 (てっかいり)、鍾離権、呂洞賓、
藍采和、韓湘子、何仙姑、
張果老、曹国舅
「これはもう総力戦だわ」
一体、この状況はどうなるのよ?
その時、黒幕の女性が口を開く。
「この城は長くは保たない。儀式を中断させる事はならぬ。なら元の場所に移すとしよう」
その瞬間、私達は揺さぶられる感じがした。
視界が空間が歪んだかと思うと、この場にいる全員が驚愕した。
何故なら崩壊寸前の私達がいた城が消えて、神聖なる美しき城の前に私達はいたのだから。
まさか私達全員が一度に転送されたの?
術を発動した仕草も無かった。
それよりも、この場所は何処だと言うの?
その時、孫悟空が呟く。
「まさか、嘘だろ?ここって?」
「何か知っているの?孫悟空?」
「あぁ、間違いないぜ。ここは仙界の最神層、崑崙だぜ!」
「崑崙?」
すると牛角魔王さんが告げる。
「この場が崑崙なら、あの女の正体も察しがついたな。あれだけの実力を持ち、八仙が従いし崑崙の主と言えば只一人」
孫悟空は頷く。
「あの女は西王母だ!」
西王母??
すると西王母は私達から背を向ける。
「この場所でなら好きなだけ暴れて構わぬ。私は儀式を進めるために一度部屋に籠もる。それまでに片付けて置け」
「御意!」
そして西王母は崑崙城へと入って行く。
攻防一体。
今、私達の戦いは熾烈を極める。
そんなこんな。
次回予告
法子一行の戦い。
本当に黒幕の陰謀を阻止出来るのか?
法子「う~ん。話数的に収拾出来るか不安だわ・・・」




