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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生封神血縁編!
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陰陽城潜入!


法子達は結解を消した頃、阿修羅と八怪は先に進んでいた。


僕は阿修羅


僕は八怪と黒幕のいる陰陽山に入り込んでいた。

そして、その頂きにある怪しい城を見つけた。


陰陽城?


法子達を待つか先に向かうか迷いはしたが、二人で先に入る事にした。

法子に危険な戦いはさせたくない。


城の中は静かだった。


「誰もいないのかな?」

「カミシニってのは気を感じないらしいから、油断するんじゃないらよ」

「そうだね」


僕達は聴覚に意識を高める。

物音一つしない?

いや?もっと奥から何か聞こえる?

間違いなく何者かがいる。


「奥に向かうらよ」

「あぁ」



僕達が中に足を踏み込んだ途端に、異変を感じた。

頭が揺れた感じになって、振り返ると今入って来たはずの扉が消えていたのだ。



「もう引き戻せないようらよ」


「そうだね。だったら先に向かうだけ」


「後に引けないなら、やれる事は一つら!オラ達が決着つけてやるら」



恐らく侵入した事は扉が消えた事で何か仕掛けが作動して相手側には筒抜けだろう。

なら、単純。

僕と八怪は駆け出して先を急ぐ。

すると登っていた階段が捻れだして足を踏み外し、僕達は落下した。


「ぐぅぅう!」



まるで強烈な重力に押し潰され身体が動かない。

このまま何処まで落下するか分からない高さから地面に直撃したら、ただでは済まない。

底が見えないから着地も出来ず、油断した時に直撃したら受け身も取れない。


「らったら!」

「力任せだ!」


僕は両手から炎を噴出させ、八怪は嵐の如き突風を起こした。互いの炎と風が混ざり合い、僕達は竜巻に噴き上げられるように上昇した。


「阿修羅!うらぁあああ!」


八怪の伸ばした腕を掴み引っ張り上げられると、僕達は足場のある場所に何とか着地出来た。


「ありがとう、八怪」


「礼はいらんらよ?それより阿修羅、お前っていつからそんなに話しやすくなったらか?人が変わったようらよ?」


「そうかい?」



確かに僕は変わったかもしれない。

以前の僕は法子としか話さなかった。

それが蛇神族との戦いの最中、過去の世界へ行った事で、関わる事を知った。



「それを言うなら八怪も変わったよ」


「確かにそうらな」


八怪は元々、黒豚の妖怪の姿だったから、突然人の姿となって現れた時には本物かどうか疑心暗鬼になったものだ。

そして僕達の共通点。

それは魔神族である事だった。


類まれた一族で、戦闘力はこの世界の神々にとっては桁違い。

それなのにカミシニ達の力の前では無力だった。

それだけの脅威。

神族にとっての天敵。

その親玉がこの先にいるのだから、油断は出来ないのだと思う。


僕と八怪は気配を消しながら城の中を探し回った。

特に罠も無ければ、襲撃もなかった。


「こっちから臭うらよ」

「流石だね」

「黒豚らった時の杵柄らか?嗅覚には自信あるら」


八怪は超人的な嗅覚で城の中の奥から漂う異様な臭いを嗅いで案内する。

この陰陽山の城にいち早く僕達が来れた理由も八怪のおかげだった。

そして僕達は数人の者達が何やら行っている儀式の間に潜入出来た。


「何をやっているらか?」

「儀式のようだよ」


その間には巨大な壷が浮いていた。

幾重にも貼られた札と、締め縄。

光る魔法陣が浮かび上がり、壷の中にあるモノを封じ込めているように思えた。


「飛び込むかい?」


「待つらよ!奴らが何をしているらか見届けても悪くないらよ」


その場には先の戦いで法子達が目撃したカミシニを作り出した黒幕と、サクヤ龍王。

それに八仙の二人がいた。

頭上に吊り上げられた巨大な壷の他に、彼らが囲む祭壇に置かれた人一人入るくらいの小型の壷が幾つかあった。

そして布で巻き付かれた物体が並べてあり、その大きさから察しがつく。

アレの中には死体が包まれている。

そして術を行い始めた。


借屍還魂しゃくしかんこんの術」



何をするのか予測が付き始めた。


「あの儀式で新たなカミシニを作り出そうとしているようだね」


「そうらな。また厄介なカミシニを作り出されたら」


すると死体が動き出し、中から新たなカミシニが出現した。

新たな敵を作り出しているのか?


「このまんまらと、どんどん敵が増えてしまうらよ」



飛び出そうとする八怪を僕が制止する。


「待って!アレを見るんだ」


「何ら?」


僕と八怪はその場で起きている状況を見て、寒気を感じた。

生み出されたばかりのカミシニ達が祭壇の中央にある壺から伸びて来た触手にその身を貫かれ、身体が枯れ果てるように消滅していった。


「何かヤバいらよ!あの壺の中からとんでもない化け物が現れるんじゃないらか?」


「僕もそんな気がする。止めるよ」


「そうらな!」



僕と八怪はその場から飛び出すと、その儀式に向かっていく。


「!!」


「ウガァアアア!」


が、僕と八怪は強い力で弾かれ壁に衝突した。

な、何が起きた?


「どうやら虫けらが入り込んでいたようですね。主様に近付く穢らわしい者共は、この私サクヤが始末致します」


サクヤ龍王は剣を抜くと、僕達に剣先を向けて威圧する。

凄まじい圧が僕達を襲う。


「行くよ!」


「なんぴたりともオラを止める事は出来ないらぁー!」


僕と八怪はサクヤ龍王に向かって飛び出すと、新たな敵が道を塞いだ。



「主様の防衛は我ら八仙が許さぬ。サクヤ龍王、お前は手出し無用」


「私の邪魔する気ですか?」


「私らは主様のために奴らの器を手に入れ、新たな傀儡にしようと考えているのだよ。お前も主様の手足が増やす事には文句あるまい?」


「・・・良いわ。貴方達に任せます」



サクヤ龍王は渋々退くと、八仙の二人が僕達の相手を代わり迫って来た。


「私の名は八仙が一人、李鉄拐りてっかい


「私は八仙の張果老ちょうかろう。お前達の身体も新たなカミシニの器にしてやろう」



張果老ちょうかろうがマントを翻すと、その中から無数の蝙蝠が飛び出して来て向かって来たのだ。



「こんなもの!」


「跳ね除けてやるらぁー!」


が、僕達は本能的に魂が掴まれるような感覚になり、その場から飛び上がる。


「八怪!」

「危なかったら!」



蝙蝠の攻撃からジャンプして躱した僕達は察した。

あの蝙蝠から生命を感じない?つまり、八仙の張果老ちょうかろうが出した蝙蝠は全てカミシニの血で作り上げた飛行する攻撃なのだ。当然、触れたら神族である僕達には致命的。


「ぐわぁあああ!」


その時、八怪が攻撃を受けた。

八仙の李鉄拐りてっかいが一瞬で接近し、繰り出した蹴りが八怪の胸部に直撃する。

そして引いた足をそのまま僕に向けて蹴り出して来た。

まるで大鎌が首元に迫るような身の毛のよだつ感じがした。


「!!」


僕は寸前で身を反らせ寸前で躱すと、李鉄拐りてっかいに向けて拳に込めた黒炎を放った。


「無駄な事を」


「!!」


僕の炎は李鉄拐りてっかいの身体から立ち込めるカミシニの障気を前にして消失した。

そして着地と同時に八戒を見ると、起き上がろうとする八怪に張果老ちょうかろうが迫っていた。



「他人の心配をしている余裕があるのかな?」


「そうだね。先ずは君を倒す事にする。それに八怪なら問題ないと思う」


「抜かすか?この八仙の長である李鉄拐りてっかいを前にして戯言を」



今、僕と八怪の戦いが始まる。


僕達の戦いはこれからだ。


次回予告


阿修羅と八怪の戦い。


残る八仙の能力は?


法子「だから私が行くまで待っていてよね~」

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