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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生封神血縁編!
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八仙・何仙姑!気配無き攻撃??


牛角魔王と万聖龍王は八仙を相手に覇蛇の力で撃退した。


しかし八仙の刺客は鉄扇にも迫っていた。


私は鉄扇よ!

どうやら私は皆と逸れたようね?


私は隔たれた壁を見上げる。

この壁からはカミシニの血を感じる。

触れたら体力の消耗は勿論、下手をしたら命が削られるかもしれない。

この壁を避けながら行ける所まで行くしかないのだけれど、


「まぁ、目的地は同じだから先を急ぐしかないわね」


私が一歩、前に進もうとした時、


「!!」


背後に殺気を感じて私は身を屈んで躱すと、剣が空を切った。

私は身を反転させながら移動すると、


「誰よ?あんた?」


そこには私と同じくらいの仙女が私を見て立っていた。

間違いなく私を狙うは刺客。

私が尋ねると、その女は答える。


「私は八仙の何仙姑かせんこ。主様に近付く者を全て排除させて貰うわ」


「つまり私の敵ってわけね?」



私は懐から鉄の扇を抜いて構えると、瞬歩(瞬間移動術)で迫り攻撃を仕掛ける。

しかし私の鉄扇は空を切った。


「上か?」


見上げると何仙姑かせんこは宙に飛び上がり、空中で立ち止まる。

そして空中を移動するように歩きだすと、私を見下ろして言った。


「多少、仙術を学んでいるようだけれど、私はこの地で幾年も修行して極めし八仙よ?年期が違うわ」



何仙姑かせんこは急降下して来て斬りかかり、私は鉄扇で受け止めながら攻撃しようとしても一瞬で宙に躱され移動する。

私は逃げた先の空中を見上げたその時、


「うっ!」


背後に何仙姑かせんこが剣を向けて突き出して来ていた。


「いつの間に!?」


私は振り返り受け身を取ろうとしたけれど正面からの攻撃に傷を負う。


「くっ!」


私は側面に転げるように躱して立ち上がると同時に体勢を整え構え直し、鉄扇に妖気を籠めて巨大化させ振り回す。


「防御鉄封陣」


私の周りに竜巻を起こして一時的に身を守ると、何仙姑かせんこは再び上空に移動して空中を歩き、私の頭上に移動して見下ろして笑みを見せていた。

微かに殺気はするけれど、カミシニは基本気を感じない。

そのため居場所は視覚に頼るしかない。

だから相手の攻撃に対して察知が遅れるの。



「逃げてないで直接戦いなさいよ!」


「ふふふ。お前は私に触れる事なく死ぬ事になるわ」


「それはどうかしら?」



私は手にした鉄扇を投げつけると、回転しながら幾つも分かれて何仙姑かせんこに向かう。


「!!」


しかし、私の攻撃は全て見えない壁に弾かれて落下しながら消滅した。

それで何仙姑かせんこの術の手品を見抜く。


「鏡ね?お前は自分の作り出した壁に自分の姿を写している。なるほどね?カミシニは気を感じないから視覚に頼る事を逆手に取った戦いって事?けれど、手品が分かってしまえば対応策も可能よ!」



と、言ってみたものの。

どうやって?

目に見えるのは鏡に映る何仙姑かせんこの姿なら、その反対を攻撃する?

その逆は?ん?

しかもその壁はカミシニの血を使った霧に反射させた鏡。

その根拠は私の投げた鉄扇が消滅した事で分かったわ。


「!!」



私は気付く。


「この女妖怪最強の私にかかれば、仙女も格下よ!」


私は印を結んで奥義を発動する。


鉄扇攻守てっせんこうしゅ


私を中心に紅色の鉄扇が無数に出現して、花開くように広がっていく。


「私の扇は鉄壁の防御と攻撃でお前を仕留めるわよ!」



私は瞼を綴じて何仙姑かせんこの接近に集中した。

すると何仙姑かせんこの姿が空中から消える。


(女妖怪?私の接近に気付けるかしら?うふふふ)


何仙姑かせんこは私の妖気を込めて飛び回り、敵の侵入から防ぐ鉄扇の中を容易く入って来ていた。カミシニにとって私の妖気が込められた武器もまた消滅させるの。


(このまま息を潜ませ接近し、その首を落としてあげるわ)


何仙姑かせんこは動きを止めて左右に移動を試みる。

その理由は私が微かに自分の方向に向いた事に気付いたから。


(私の位置を特定されるはずないわ?驚かして許さない!)


何仙姑かせんこが私の防御陣の中をいとも簡単に擦り抜けるように迫ると、微動だにしない私に剣を振り上げる。


(やはり気のせい!私の位置が分かるはずないです)


が、私は拳を握り締めて瞼を開いたの。

その瞼の開かれた瞳の色は光り輝き、金色のオーラを発しながら。


「金色の羅刹拳!」


私の拳を覆う金色のオーラが放たれた時、接近していた何仙姑かせんこはその拳圧に吹き飛ばされる。


「いぎゃぁあああ!」


それでも身を翻して着地する何仙姑かせんこは、私の拳が確実に位置を把握していた事に驚く。そして私は舌打ちをしたの。


「惜しかったわ。もう少し引き寄せてから打ち込めば良かったわね」


私には攻略法があった。

私は何仙姑かせんこの居場所を探っていたのではなく、散らばらせ私の妖気を纏う扇の気を探っていたの。この場に存在する気配は私の気だけ。

つまり、私自身と私の気を纏わせた扇のみって事。

何仙姑かせんこに触れた事で微かに妖気が消えていく扇の位置を私は探っていたの。


「オノレ、この私に傷を負わせるなんて許せない・・・けれど、私は博打するような愚かな真似はしないのよ」



そう言うと、何仙姑かせんこは私の前から消えた。


「えっ?まさか決着つく前に逃げ出したの?何なのよ!」



私は消化不良で地団駄を踏んだの。





場所は変わる事、別の戦場。


そこでは?


紅孩児が傷だらけで倒れ、その目の前には少年の姿をした八仙が見下ろしていた。


次回予告


紅孩児に迫る八仙の追手。


紅孩児は無事に勝ち残れるのか?


法子「紅孩児くんなら大丈夫よね?」

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