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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生封神血縁編!
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破壊の女神!因縁の予兆!

剛力魔王が味方となり、法子達は再び戦場へと向かう。


その中で、新たな因縁が呼び覚まされる。


私は法子よ


私達は今件の黒幕の本拠地に向かっているの。

剛力魔王さんの案内で、メンバーは私に孫悟空、八怪、玉龍君にコウガイジ君。

それに鉄扇ちゃん、牛角魔王さん、万聖龍王さんが同行するの。


「法子、僕もいるから」


「あら?阿修羅?」


そうそう。

阿修羅も参戦するのだけど、阿修羅には何度も説明を繰り返す。


「阿修羅は防御を忘れては駄目よ?いつもみたいに肉を切らせて骨を断つような戦い方じゃ、命が幾つあっても足りないわよ」


「ごめん。気をつけるよ」



阿修羅は刀剣魔王と戦って、カミシニの力を持って強力になっていたとしても、本来なら基本値の実力差は阿修羅のが上。それでも苦戦して、命からがらの戦いを強いられたのは阿修羅は自分自身の力に頼り切って、無謀な戦いをするからなのよ。



「これからの戦いは、特にカミシニ相手の戦いは力任せは駄目なのよ?それが出来ないなら連れて行かないわ」


「僕は法子の傍にいたい。分かったよ」


「約束よ?」


そんなこんなで私達十名が黒幕退治に出向いているわけよ。

えっ?沙悟浄?

沙悟浄はお留守番して貰っているの。

蛟魔王さんの失われた眼の再生と治癒をお願いしているわけなの。

その代わりに万聖龍王さんが戦力として私達と一緒に同行しているのよ。



「あの〜?万聖龍王さんは本当に浦島太郎さんなんですか?」


「ん?俺すか?俺は確かに浦島だけど、何処かで昔会ったとかあったけか?」


「いえいえ!無いですけど、私のいた世界じゃ有名人なのよ」


「そうなん?俺?知らなかったわ〜」


「良かったら、浦島さんって呼んでも構わないかな?その方が個人的には馴染み深くて。それとも蛟魔王さんの旦那さんと呼んだ方が良いですか?」


「別に構わないけどよ?俺は?乙姫さんの旦那さんは流石に照れるさ〜」


「ありがとう。浦島さん」


「おう!法子ちゃん」



と、コミュニケーション取りながら私はもう一人気になるメンバーがいたの。

それは剛力魔王さん。

カミシニの呪縛から解き放たれて今は私達に力を貸してくれる。

裏切る?裏切らない?

そんな心配とかじゃないの。


「蛟魔王さんが言ってたのは間違いないようね。あの目!」



私は出立する前に聞いたのは、昔、牛角魔王さんはモテモテだったらしく、玉面魔王と剛力魔王の女妖怪最強を誇る二人が取り合っていたらしいの。

そこに蛟魔王さんも言い掛かり付けられては、何度か巻き込まれて迷惑したとかなんとか。

つまり、数百年ぶりに片思いの相手と再会ってわけなの。


剛力魔王さんは先程からチラチラと牛角魔王さんを見ていた。


「父上?本当に父上も戦うのですか?ここはこの俺様にお任せください!」


「そうもいくまい。この戦いは俺を含めた義兄弟に対して喧嘩を売られ始まった。そしてかつて同士だった死者への冒涜。報復せねばこの俺の怒りがおさまらぬ」


「ち、父上」


その会話から剛力魔王さんは牛角魔王さんに紅孩児君って子供がいるって事を知り、複雑な感情はあったけれど、ごたごたで牛角魔王さんに話しかけられずにいた。


「着いたぜ!」


「!!」


孫悟空が先頭を歩いて指差したのは、私が初めて足を踏み入れる場所への扉。

天界とも地上界とも異なる世界。


「仙界門の扉」


黒幕は仙界に潜んでいるようなの。

閉ざされた仙界門。

目の前には見上げるほどの、雲を貫くほど巨大な扉が存在した。



「ここから先は世界の境界線だぞ?本来、この扉は仙人しか出入り出来ないのだがな?この俺様が扉を開くための手形を持っているのだ!」


孫悟空は自慢げに言うのは、三百年も昔にこの仙界で修行していたから。

孫悟空が懐から出した文字の描かれた木製の手形を扉の前で翳すと、仙界の扉が音を立ててゆっくりと開かれる。


そもそも仙界とは?


この地は人でも神でも力の不足している者が修行をしたり、研修を受ける場所。

また特異な力を身に着けた人間から動物までもが、この特別な地で修行をして神格化を目指すのらしいの。


「神様の養成所とかみたいな所ね?」


足を踏み込むとそこは神聖な霊気に覆われていた。

そして何処まで続くか分からない雲に覆われた山脈が広がっていたの。


「この山脈一帯の中からどうやって黒幕の居場所を探せば良いか分からなかったわ。剛力さんが案内してくれて助かる」


「黙って、着いて、来る」


「えっ?あ、はい!」


正直、こんな面白そうな場所があるなら探索とかしてみたかったけど、今はそれどころじゃないわよね。すると鉄扇ちゃんが足早に先を急ぐ。


「鉄扇ちゃん?」


そう言えば鉄扇ちゃんにとっても、これから始まる戦いには特別な意味があったの。

剛力魔王さんが最後に告げた黒幕がこれから行おうとしている儀式。

それは蛟魔王さんが奪われた忌眼。

その忌眼を他の忌眼体蝕者に移植する事で、新たな破壊神を生み出す。

カミシニの王を自らの手で創り出して、覇王エデン以上の脅威を世界に放とうとしていると言うの。


「奴は、既に、手中、有る」


そして選ばれた新たな破壊神。

その名を聞いた時に、鉄扇ちゃんは完全回復していない身体に鞭打って今回の黒幕討伐に参加すると言い張ったの。


鉄扇ちゃんは呟く。



「再び殺してやるわ。玉面!」



それは因縁が呼ぶ新たな戦いが待っているの?


私は黒幕討伐に出向く前に孫悟空と沙悟浄から聞いていた。

それは鉄扇ちゃんの因縁話。

そして牛角魔王さんの奥さんの話を。



かつて地上界には孫悟空が地上界制覇を始める前に、七十二の魔王が存在した。

そしてその中心には、最強を誇る大妖怪が十人いたの。

彼らの実力は孫悟空達と互角の強者ばかりで、あの百眼魔王に黄風魔王のお父さん、一時、私達の味方してくれていた砂塵魔王、今私達と同行してくれている浦島さんがそう呼ばれたの。

その中に、玉面魔王って女妖怪もいた。


彼女は最初、孫悟空達の味方として共に地上や天界の戦争に加わっていた。

その後、天界で生存不明だったらしいのだけど、地上界で生きていて、今度は敵として現れたの。その理油は女としての嫉妬心。


玉面魔王は牛角魔王さんを女として慕っていた。

しかし牛角魔王さんは戦後、羅刹女さんと結ばれて夫婦となり、紅孩児君が誕生する事になる。

それが許せなかったの。


玉面魔王は自分に好意を抱いていた牛角魔王さんの実弟と手を組み、産まれたばかりの赤子だった紅孩児君を誘拐し罠をかけて羅刹女さんの命を奪った。


後に牛角魔王さんと紅孩児君は親子と知らずに戦わせられたの。

その時に孫悟空が加わって二人を再会させ、牛角魔王さんの実弟だった妖怪皇帝を倒したとか。


けれど因縁は終わらない。


羅刹女さんの義妹だった鉄扇ちゃんの前に現れたのが玉面魔王だったの。

そこにも沙悟浄が間に入って、悲しい戦いの末に、鉄扇ちゃんは仇であった玉面魔王をその手で倒した・・・はずだった。


なのに、再び玉面魔王が甦ったと言うのだか胸中穏やかじゃないの。

まだ傷が完治していないのにも拘わらず、この戦地に参戦すると言い張ったのよ。

まぁ〜私達が止めても単独で動かれるくらいならと、私は一緒に行動する事で手を打ったのよ。


今回、蛟魔王さんの治癒の為に留守番の沙悟浄が何度も私達に鉄扇ちゃんの事をくれぐれもお願いされたけれど、言われなくても私達は仲間であって友達よ!


「任せてちょうだい!」


「法子?どうしたの?」



突然、声を出して拳を握る私に阿修羅が問いかけ、私は赤面した。

思っていた事が口に出たわ。



私達は仙界の歩道を進んでいると、孫悟空が何か違和感を感じていたの。


「何か静か過ぎるぜ。俺様の知っている仙界はもっと、こう騒がしかったはずなんだが?何かあったのか?」


「そうなの?」


「仙界って所は修行の聖地。俺様達が足を踏み入れた途端に、この地にいる連中が興味本位で覗き見るもんなんだ」



それは千里眼。

例え遠く離れていたとしても、風景や状況を見る事が出来るのよ。

私も霊魂を飛ばして数キロ程度なら可能だけれど、この仙界は限りなく広く、この門を中心にどれだけ離れていても門の状況が分かる場所に仙人達は住居を置いているらしいの。

つまり遠く離れている分だけ、力の強い仙人が居るって事なのよね。


それなのに門を入って来た私達に誰も無関心なのか?誰も覗かない。

気配を消しているのかもしれないけれど、この場にいる私達から完全に気配を消して覗き見るなんて不可能なはず。


「なんか、あったのか?剛力、お前何か知っているか?」


「あの者、仙界拠点する、言った。私達、今、向かう所、帰還、命令した」


「そうか。とにかく先を急ぐしかねえな?」




さてと、


私達は剛力魔王さんの案内で、仙界に潜む黒幕の隠れ家に向かっている。


その黒幕は、今・・・





場所は代わる事、結界で隠された陰陽山と呼ばれる奥地に、その隠れ家はあった。


「主様。どうやら侵入者が入り込んだようです」


サクヤ龍王に言われ、主は剛力魔王が裏切った事を知る。

そして遠隔から命を消し去ろうと試みたが、剛力魔王は消滅する事はなかった。


「何を講じた?我が呪縛から解き放たれたと言うのか?」


「主様が心配する事はありません。差し出がましいと思いますが、このサクヤが奴らを全員始末致しますわ」


すると、その会話を聞いていた者達が口を挟んで来た。



「龍神族の小娘がでしゃばるな!主様の邪魔をするのであれば、我等が手を下そうぞ」


そこには八人の配下がいた。

その者達もサクヤ龍王と同じくカミシニの力を持つ仙人達であった。


「良かろう。お前達に任せよう」


主はその者達に私達の始末を命じると、二人を残して、その場から消えた。

主は目の前の大木に吊るされた巨大な蕾みの中にいる人影を見て呟く。


「今に目覚めるであろう破壊の女神。この者を創り出した時、我らは天界を滅ぼす力を手に入れ実行に移せると言うもの。例のものを移植せよ!」



主の命令に二人の仙人は蛟魔王より奪った忌眼を持ち、その蕾の中へと投入する。

すると脈打ち心音が響く。


「血圧、脈拍、共に問題無さそうです。完全に適合している模様です」


「そうか。やはりこの者は私が見込んだ通り、過去最高の忌眼体蝕者で間違い無かったようだな」



今、私達に迫る新たな敵と、間もなく誕生するカミシニの破壊神。


私達はこの脅威に立ち向かう事になるの。



そんなこんな。


次回予告


新たなカミシニの刺客が法子達に迫る。


その者達の正体とは?



法子「誰よ?勿体ぶらないで言いなさい!」

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