孫悟空の妻?麗華、再び!?
法子の前に現れたのは、カミシニの女。
しかし、その目的は何やら予想だにしなかった。
私は法子
「えぇええええてっええ???」
私は沙悟浄と顔を見合わせて叫んでしまったの。
何故って?
だって、そうでしょ?
孫悟空の奥さん?
この麗華さんが?
「き、聞いてないわ。孫悟空が結婚していたなんて。しかも、こんなに綺麗な奥さんいたなんて・・・」
私はパニクる。
そこに沙悟浄が私に付け加える。
「待ってください。私も知らなかったのですが、それは前世の話ですよね?今は孫悟空兄貴として生きているから、前世の結婚とかは、その〜」
「でもさ?二人とも記憶残っているのよね?確かに前世と姿形は変わったとしても、本人なのでしょ?そうなら」
「た、確かに難しい事ですよね〜。私達、神々の習わしでは転生した後はもう別の生だと教わっていたもので」
「そうかもしれないけど、現に孫悟空は前世の義兄弟の牛角魔王さんや蛟魔王さんと絡んでいるでしょ?」
「そ、そうですよね〜確かに」
「こう言うのって文化の違いとか教育で教わったからとかで、はい!そうですね?って言えないと思うのよ」
「そう言われると私も混乱してしまいます〜。そもそも転生したら本来、記憶は全て失われているはずなのですよ。恐らく、こう言った問題を新たな人生に持ち込まないようにだと思うのですが」
「けれど現に記憶があるのだから、割り切りどうこうじゃなくなるわよね?後は、う〜ん。二人がどう思っているか?なんだと思うけど」
私と沙悟浄が転生と語り合っていると、麗華さんが遠慮しながら会話に入って来たの。
「あの?良いかい?」
「あっ、ごめんなさい」
すると彼女は言ったの。
「私はカミシニになろうと鬼人になろうと、私は私だよ。それに美猴王は美猴王のままさ。私の愛した彼のままだよ」
「!!」
一瞬、私の胸が締め付けられる痛みを感じたの。
えっ?今の何?
帯状疱疹か何か?
「私は前世で出来なかった美猴王との生活を今世でやり直すために、あの方と契約したの。だからお願い?貴女達は美猴王を連れ戻すために来たのでしょ?私達をそっとして置いて。もう戦争に彼を連れ戻さないで!」
「!!」
もう完全に意表をつかれた。
私は彼女に孫悟空を攫われて、何かの悪巧みに使われるとか、人質にされるとか、命の危険があるとか思っていた。
けれど麗華さんの目的は孫悟空を愛して、戦場から解放する事を願っている。
そんな彼女から私は、孫悟空を引き裂く事が出来ると言うの?
「麗華さんの考えはよく分かったわ。けど、孫悟空と話をさせてくれない?孫悟空の口からどうしたいか聞きたいの。突然いなくなって、バイバイとか嫌だから。孫悟空は何処?」
すると麗華さんは言ったの。
「ごめんなさい。美猴王とは合わせられない。彼は今、今世での記憶を消させてもらっている。彼は美猴王として私と生きるために!」
「何ですって〜??」
記憶を消す?
そんな事、駄目よ!
私達との思い出が全て失われるなんて!
私は声を大にして叫んだの。
「孫悟空は何処!」
すると麗華さんはゆっくりと立ち上がり、私達に静かに答える。
「私と美猴王を引き裂くと言うのなら、私は貴女達と戦います。このまま引き返してくれるなら争うつもりは無かったけれど、私は美猴王と二度と引き離されたくないから」
「!!」
彼女の思いは本当みたい。
けれど納得出来ない、絶対に!
「私は孫悟空の口から聞きたいだけ。もし孫悟空が貴女を選ぶなら私は帰るわ。けれど、もし孫悟空が・・・」
私を選ぶなら?
「とにかく!記憶を消すなんて駄目!それだけは絶対に阻止させてみせる!」
今、孫悟空を賭けた戦いが始まる。
そんなこんな。
次回予告
法子と沙悟浄は麗華から孫悟空を取り戻せられるのか?
法子「すべて孫悟空が悪いわ!そう思わない?よく分からないけど」




