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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生封神血縁編!
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孫悟空は何処?法子と沙悟浄が出会った女性?


龍神界で蛟魔王が襲われた。


その頃、法子と沙悟浄も行方が分からない孫悟空を探していた。


私は沙悟浄と攫われた孫悟空を探しに出ていたの。

しかも私達が今いる場所は地上界。


「ねぇ?本当に孫悟空は地上界に降りて来ているの?」


「えぇ。間違いないと思います。孫悟空兄貴の妖気が確かにこの場所で途切れたのを感じたので〜」


「どうして地上界に来たのかしら?何かあるのかな?」


「そうですね。きっと意味があると思いますね〜」



私と沙悟浄は先に進む事にしたの。



「何か視界悪くない?」


「霧ですね〜」


すると道が途絶えて、足元には深い崖が行く手を塞いだの。


「どうよらこの崖下から孫悟空兄貴の妖気を感じます」


「なら、降りるしかないわね」


私は竜神の羽衣を纏い、沙悟浄は水斗雲に乗ってゆっくりと崖を降りたの。

崖下には霧に覆われた村が存在した。

私と沙悟浄は気をつけながら先に進み霧を抜けた所であるモノを見つけたの。

そこは墓碑だった。

そして見回すと私達のいる場所は墓地の中心だったの。


「何か薄気味悪い所に来たわね?」


「法子さん?この墓碑見てください」


「何?」


沙悟浄に言われて見てみると、この墓碑は今から三百年以上前に亡くなった村人の名前が記されていたの。


「昔の人のお墓のようね?」


「そうなのですが、よく見てください?変だと思いませんか?」


「えっ?」


そして私はマジマジに見て気付く。


「綺麗過ぎるのね?手入れが滞っているとかのレベルじゃないわ」


「そうです。三百年以上前の墓碑なのに、これ?ここ最近、いえ?もしかしたら造られたばかりかもしれません」


「それに・・・」


私は周りを見回して、並べられたお墓の数も尋常じゃなかったの。

コレが一日やそこらで出来るわけない。

少なくとも人の手では無理。


「いらっしゃい。お客さん?」


「えっ!?」


私は呼ばれて振り向くと、そこに綺麗な女性が立っていたの。


「貴女達は美猴王のお友達かしら?」


「えっ?あ、はい」



直ぐに分かった。

彼女はカミシニだと。

ただその場にいるだけで発するカミシニ特有の障気が私と沙悟浄には伝わって来たの。

警戒する私達に彼女は、


「あ、ごめんね?ちょっと抑えてみるわ。少し待って?」


「えっ?」


すると彼女からカミシニの力が押し込まれて、障気が楽になったの。


「私、あの方の力でカミシニとか言うのになって間もないから、まだ力加減上手く出来ないのよ。これで大丈夫?」


「あ、う、うん」



拍子抜けした。

罠?罠なの?

けどカミシニだって明かしてるし?

何が目的なの?彼女?


「安心して?私は貴女達に手を出すつもりはないから。それより聞かせてくれるかな?美猴王のこと?」


「えっ?」



もう「えっ?」しか言えなかった。

彼女は私達に興味津々で見ていたの。

嘘を言っているようには見えなかった。

騙しているようにも見えない。


「そうね。こんな所で立ち話もなんだから、私の家に来ない?お茶くらい出すから?ねっ?」


「う、うん」


私は沙悟浄と顔を見合わせながら頷くと、彼女の後を一緒に歩いたの。



「さっきの墓碑やお墓は私が作ったのよ。私、死んでから何百年も経っていたみたいで、この村はもう廃墟。違うわね?何も残っていなかったから」


私は黙って聞いていた。


「私の記憶にある村の皆の名前を刻んで、お墓用意して、大変だったのよ?でも私からみれば、ほんの数日前のように思えるのだけど変な話よね。全て鮮明に覚えているのだから」



彼女の会話から読み取れる事があった。

あの方ってのが今回の首謀者。

その首謀者が過去に死んだ者をカミシニとして甦らせたと言う事。

そして彼女は孫悟空の知り合いで、少なくとも私達に対して敵意がないみたい。

私達は彼女の家に着くと、本当にお茶を出されたの。



「あんまりおもてなし出来ないけど、すまないね?」


「お、お構いなく」


私の隣で沙悟浄が先に口に入れて私に目配せをすると、私も口にする。


「安心して?毒なんて入れてないよ?と、言っても立場上敵同士みたいだから警戒されても仕方ないよね?」


「あ、ごめんなさい」


「良いのよ?それより聞かせてくれる?美猴王の事を。私が死んだ後に彼がどう生きてきたかを?」


「知っている限りで良ければ・・・」



そして私は沙悟浄と知っている限りの孫悟空について話したの。

三百年前の戦争時代の事や孫悟空から直接聞いた内容と照らし合わせて。


美猴王は天界から地上に降りた仙術をまなんだ妖猿。

そして魔王となって阿修羅や牛角魔王さん、蛟魔王さんに百獣王さん、鵬魔王と義兄弟の契を結んで地上全土を支配しようとしたの。

そして当時、地上界を支配していた魔王を仲間の力を借りて打ち倒し、ついに天界へと進軍したのよね。

天界での戦いは地上界での戦いよりも激しく、そこで龍神族も参入して三つ巴になったそうなの。その上、私達が蛇神族との戦いで世話になった二郎真君さん、楊善さん、ナタクや太公望さんとも戦ったのよね。

そして激戦の最中、美猴王は阿修羅と共に命を落とす。



それから三百年後、美猴王の魂は孫悟空として転生して生まれ変わったの。

それから三蔵様と共に妖怪退治をしながら旅を続け、八戒と沙悟浄とも出会ったのよね?

そして旅半ばで三蔵様が鵬魔王との戦いでお亡くなりになって、その数年後に私が来たの。


それからまた大変だったのよ。

私と共に三人はお供として旅をして、阿修羅や玉龍くんが加わり、数々の戦いを乗り越え天界の皆とも友達になれたの。

そして私達は世界を滅ぼす覇王エデンを討ち果たした。


「そんなこんな?かな?」


私の話を聞いていた彼女は驚きながらも、信じられないような話を受け止め納得していたの。


「美猴王は本当に戦ってばかりなのね」


そして話を終えた私は彼女に問いたの。



「そろそろ教えて貰えるかしら?貴女は孫悟空とどういう関係なの?」


すると彼女は私に振り返り答えたの。


「そう言えば、まだ名乗っていなかったね?私の名前は麗華。美猴王の妻だよ」


「エッ?」



その信じられない返答に私と沙悟浄は口を開けたまま固まってしまったの。


そんなこんな。


次回予告


まさかカミシニの麗華が孫悟空の妻?


それはどういう事なのか?



法子「いやいや聞いてないし!どういう事よ?」



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