七血甦?
怪力魔王と刀剣魔王を撃破した法子一行。
しかし剛力魔王には逃げられ、孫悟空はもう一人のカミシニに攫われていた。
私は法子よ?
ナタクの屋敷を襲撃したカミシニの襲撃と、牛角魔王さんの救出作戦。
私達は時が経ち一度合流したのよ。
「嘘!?何で牛角魔王さん救出しに行って孫悟空が捕らわれてるのよ?ミイラ取りがミイラじゃん!」
「面目ないら。気付いたら消えていたんらよ〜。だからそんな恐い顔で怒らないで欲しいら〜」
「かく言う私達も襲撃して来た刀剣魔王を阿修羅が倒してくれたけれど、阿修羅も今は寝込んでいる状態だし。それに鉄扇ちゃんが剛力魔王を撃退してくれたけど、あの分だと倒せたか微妙だわ。恐らく回復したら再び襲って来るかもしれないわね。八怪と紅孩児君が怪力魔王を倒してくれたなら残るは孫悟空を拉致したカミシニだけになるのかな?」
すると私の話を聞いていた沙悟浄が告げたの。
「それがなんですが・・・」
「どうしたの?沙悟浄?」
「もしかするとなんですが、カミシニは七人いるかもしれません」
「へっ?」
沙悟浄は戦闘中に刀剣魔王によって斬り落とされた阿修羅の腕に残っていた痣について説明してくれたの。
斬り落とされた腕に残された痣?
そこには「七血甦」と記されていたの。
「七血甦?どう言う意味なの?」
「本当に恐らくなのですが、多分なのでそのつもりで聞いてくださいね?私達が戦ったカミシニは剛力魔王、怪力魔王に刀剣魔王、そして孫悟空兄貴を連れ去ったカミシニですよね?合わせて四人です。四人なんですよ?」
「ちょっと待って!頭を整理するわ。つまり何?カミシニは他に三人いるって事を言いたいの?もしかして?」
「そうなのかもしれません。多分」
確かに考えてみなかったわけじゃない。
甦ったカミシニが四人だけなんて誰にも確信無かったのだから。
それにしても何故、痣なんか残したのかしら?
「龍神界だ。蛟魔王の所に向かった」
「えっ?」
振り向くと、紅孩児君に抱えられて牛角魔王さんが私達に告げる。
「無様だな。お前達と敵対関係にあると言うのに、助けられるとはな」
「牛角さん達が勝手に敵対していようと私は味方だと思っているから」
「変な娘だな、お前は」
「器が大きいと言ってよ!」
まだ本調子じゃない牛角魔王さんは私達に自分を襲った者達の事を説明したの。
そこに現れた旧友で有り仲間達。
とは別に三人のカミシニがいた事。
一人は孫悟空を連れ去ったカミシニよね?
残る二人は?
「ソイツらは知らぬ顔だが、間違いなく龍神族と関わりある者。ならば奴らが向かうは龍神界で間違いないだろう」
すると崩れるように牛角魔王さんは倒れ込んだの。
「父上!無理は止すんだ」
紅孩児君は牛角魔王さんを横にすると、私の顔を見る。
「蛟魔王さんなら心配ないとは思うけど、相手が相手だしね」
私はそこで考え込む。
私達の向かうべき場所は二つ。
龍神界へ向かった二人のカミシニから蛟魔王さんを助けて恩を売る事!
そして何処かに連れ去られた孫悟空を連れ戻す事なの。
けれど阿修羅は負傷中で、鉄扇ちゃんも暫く休ませた方が良いわよね?
そこで私と沙悟浄は孫悟空救出に向かう事にして、紅孩児君と八怪には龍神界に出向いて貰う事にしたの。
「本当なら私が転移させたいのですが、龍神会は今完全に鎖国状態だから転移が結界に阻まれて無理みたいなんですよ」
「のんのんのん!心配ないわ?そのために玉龍君に前以て働いて貰ってるのよ」
そうなの。
玉龍君には今、龍神会へお使いを頼んでいたのよ。
それは牛角魔王さんが旧友だったカミシニに囚われた事で、もしかすると蛟魔王さんとも無関係じゃない話だから、狙われる可能性あると思ったの。
そこで玉龍君にお使いとして知らせに行って貰っているのよ。
これを機に蛟魔王さんとも仲直り出来たら?
なんて甘い考えもあったのだけど、カミシニに狙われているなら私達も何かしら動かないとね。
「玉龍君が龍神界へのゲートを繋げたら連絡来る手筈だから、そしたら二人は龍神界に向かってくれる?」
「了解らよ!」
「任せろ!」
そして私は沙悟浄に消えた孫悟空の居場所を探って貰い、
皆とは別行動を取って先に出発する事にしたの。
またまた二手に分かれるのね?
そんなこんな。
次回予告
龍神界に迫る新たなカミシニの脅威。
しかし蛟魔王は並大抵の者では倒せない。
法子「蛟魔王さんなら安心よね~」




