唸る金色の拳!
怪力魔王を相手に戦う八怪と紅孩児
そして孫悟空の前に現れたカミシニの正体は?
俺様は孫悟空
怪力魔王を相手に苦戦する最中、八怪と紅孩児がチャクラを開いて第三の眼を開眼させた。
「己の潜在意識を引き出したか?しかし俺の肉体には何も通じんぞ!」
大血球を振り回して二人に攻撃する中で二人は釘鈀と火尖槍を抜いて応戦する。
二人の加速はさらに増していき、怪力魔王を翻弄し始める。
「ぐぬぬ」
怪力魔王も予想を上回る二人の存在に驚きを隠せないでいた。
「なんぴたりともオラを止める事は出来ねぇらよ!」
「俺様の成長は無限大だぞ!」
八怪と紅孩児の振り降ろした一閃が怪力魔王の身体に直撃し、身に纏う鎧を粉砕した。
怪力魔王は崩れるように膝をつくと、
(神の能力を無効化する俺の血の呪い。にもかかわらずこれほど戦えるものなのか?しかも孫悟空達以外にも?なるほど。俺達が死した後、世界は成長を遂げていたと言うわけか。ならば尚更天竺の扉を開かせるわけにはいかん!)
怪力魔王の全身の鎧がはがれ落ちると、筋肉が再び盛り上がる。
「やはり筋肉で勝敗付けてこそ男の勝負のようだな。俺の筋肉受け止めてみよ」
怪力魔王の不敵な笑みに、
「暑苦しいやっちゃな〜?俺様、炎妖怪だけど熱くて汗流れてくるぞ」
「オラも奴の熱気に当てられたようら。熱くなって来たらよ!」
二人も戦いながら徐々にカミシニとの戦い方を掴み始めていた。
注意点
近寄らない
血に触れない
短期決戦
「難しい事考えてたら戦いに集中出来ないから、このチ・チ・タだけ覚えていれば良いよな?」
「そうらな。オラはタチチらったがな」
二人の闘争本能がMAXになった時、その瞳が金色に光り輝いていた。
「金色の魔眼!」
発動条件は人それぞれ。
しかし二人は怪力魔王との戦いに苦戦しながらも、己の魂を揺さぶれる闘争心で魔眼の輝きが戦場を照らす。
「行くぞ!」
「おぅら!」
紅孩児と八怪が怪力魔王に向かって駆け出すと互いに交差しながら接近する。
そして視界から消えた時!
「っぉおおおおお!」
「おぅらああああ!」
間合いに飛び込み怪力魔王の身体に拳を連打する。
怪力魔王も腕を振り回して妨害するも、紙一重で躱して掻い潜り、再び連打を打ち込んだのだ。
その威力は怪力魔王のカミシニの血を拒むように、その身に衝撃を与えた。
「なぁ、何だ?その眼は?魔眼か?その魔眼が俺の血を拒むと言うのか?」
怪力魔王は全身から出血した呪われた血を噴き出させて接近を拒むも、金色のオーラを纏った八怪と紅孩児に降りかかった血が蒸発していく。
「神殺しの血の天敵だと言うのか?しかしそれはお互い様のようだな!」
怪力魔王の振り回す拳が掠った部位から八怪と紅孩児の力が抜けていく。
二人も死線の中での戦い。
条件は同じだった。
「拳で終わらせてやる!」
怪力魔王の拳に血が集中して凝固すると、グローブと化していく。
「うぉおおおおおお!」
怪力魔王の猛攻の連打に八怪と紅孩児の足が止まり、次第に腕を交差させて防御に徹していく。
「俺様は負けない!お前を倒して父上を救出する!そして、俺様は最強になるんだぁーーー!」
紅孩児の叫びは全身から炎を噴き出させて火柱と化して怪力魔王の動きを止めたのだ。
「ぬぉおおお??」
怪力魔王は後退して己の拳を見て気付く。それは紅孩児の炎で負った火傷だった?
「まさか神力が何故通用するのだ?」
見ると紅孩児の炎は金色のオーラを纏う金色の炎と化していた。
「聞いていないぞ?あの魔眼の能力は奴の使う炎をも強化出来ると言うのか?全てはあの方の言った事とは異なる。そうか、あの方はそのために我らを・・・」
怪力魔王は何かを察すると、八怪と紅孩児に拳を見せる。
「今より俺の最大限の力を見せてやる。生き残りたければ、手加減無しでお前達の本気を俺に見せてみろ!」
怪力魔王はその場で踏ん張ると闘気が異常なまでに高まり、空気が怯えるように震え始める。
「紅孩児!オラたちもガチで決めるらよ?ここが正念場ら!」
「言われなくても分かってるぞ!俺様の本気は煌めき増しているからな」
二人は怪力魔王に向かって気合いを高めると金色の魔眼がさらに輝きを増した。
「行くらぁーー!」
「おうーー!」
大技を繰り出そうとしている怪力魔王に対して、臆する事なく突進する二人。
「良い覚悟だ!」
怪力魔王は拳に全ての力を集中させて身体を大きくしならせ腕を振り上げると、
「剛理羅の爆拳!」
一撃必殺の拳を放つ。
怪力魔王を中心に大地が陥没しながら向かって来る二人に迫る。
「オラが受けて立つら!」
八怪も同じく拳に力を込めると、向かって来る破壊の衝撃波に対して踏み込む。
「破壊の拳らぁ!」
互いの拳が起こす衝突で凄まじい破壊の渦が大地を震わせた。
「俺の渾身の拳を受け止めたか?」
「オラの拳は破壊を呼ぶら!」
すると徐々に力の均衡が崩れ始める。
「ウラァアアアア!」
八怪の放たれた拳が怪力魔王の衝撃を押し返して、その拳を指先から潰していき腕が圧し曲がったのだ。
「うがぁああああ!」
仰け反るように怪力魔王が天を見上げたその時、上空から猛スピードで落下して拳を振り下ろす紅孩児が見えた。
「煌めき燃えろぉーー!」
紅孩児の拳が怪力魔王の脳天から大地に突き付けた。
「!!」
直後、全身が金色の炎に焼かれたのだ。
「うごぉおおおおお!こ、こいつらが美猴王の新たな仲間か?こ、こいつらなら、きっと、きっと!!!!」
その言葉を最期に怪力魔王の姿は金色の炎に焼かれて消滅した。
「やったらな?」
「あぁ・・・」
勝利に喜ぶ八怪だったが、紅孩児の様子がおかしいことに気付く。
「どうしたらか?」
「いや、なに、怪力魔王が断末魔の中で最期に言い残した言葉の意味が分からなくてな?」
「それより牛角はんを救うらよ!」
「そ、そうだな!それに孫悟空・・・」
「!!」
二人が気付いた時、その戦場から俺様の姿は消えていたのだ。
そしてもう一人、残るカミシニの能力者の姿も?
いったい何処に消えたのか??
牛角魔王を救出出来たと思った矢先、今度は俺様が拉致られてしまったのだ。
気になるぜ!
次回予告
カミシニとの戦闘は一時落ち着いた。
しかし新たな問題が勃発した。




