牛角魔王救出作戦再び!怪力魔王の進化!
法子達はカミシニ襲撃の戦いは終えた。
しかし孫悟空達はまだ牛角魔王救出の戦いを繰り広げていた。
俺様は孫悟空
俺様達は牛角魔王奪還のために侵入していた。
そして怪力魔王相手に三人がかりで戦っていたのだ。
「うららららら!」
「うりゃあああ!」
「うおおおおお!」
八怪、紅孩児、俺様の同時攻撃をもろともしない怪力魔王。
ゴリラの獣神化してさらにパワーが跳ね上がりやがった。
「おい?孫悟空!昔のお前に敗れてから俺はお前には絶対に敵わないと思っていたが、そうでもなかったようだな?」
「うるせ〜怪力!まだまだ本気出してないだけだぜ?俺様を甘く見てると剛力に泣きつくことになるぜ?」
「姉貴に泣きつく事はない。何せ今の俺は姉貴をも超えたのだからな!」
「何だと!?」
剛力魔王と怪力魔王は姉弟だ。
昔は未熟な怪力魔王を剛力魔王が叱咤しているのをよく見ていた。
獣神でも珍しいゴリラ一族の末裔。
その長が剛力魔王だった。
「俺は一度死んで再び生まれ変わり、この力を手に入れた。すると何だ?このカミシニの血の力は姉貴よりも俺の方が適合しやすかったようだな」
浮き出る血管から血が噴き出すと怪力魔王の身体を染め上げていく。
「神喰の血鎧」
鮮血が怪力魔王を覆い鎧と化すと、まるで大砲の弾丸のように突進して来たのだ。
その攻撃に俺様達は受け止められずに弾き飛ばされる。
「うわぁあああ!」
まるで相手にならなかった。
カミシニの血を前にして俺様達の妖気は失われ、完全に無防備な状態で戦っているのだから。
俺様達は倒れながら息を切らせていた。
体力の消耗が異常じゃないぞ?
「俺の血鎧から噴き出す血蒸気はな?お前達の力を蝕んでいるのだ。長びくと長引くだけお前ら俺には勝てなくなるぜ?グッハハハハハハハ!」
確かにこのままだとマジにヤバい。
「やはり法子に言われた通り、魔眼の力を出さねぇと勝ち目ないな?こりゃ〜」
「らが、まだ自由に出せないらよ?」
「とにかく気合いだぜ?二人とも!」
俺様達は瞼を綴じて気合い入れて集中し、踏ん張ってみた。
「ふん!」
すると解放したのだ!
お尻から強い音と臭いが?
「屁じゃねぇよ!」
俺様達は鼻を摘んで臭がる。
「やっぱ俺様達は実践派だぜ!」
「そうらな」
「八怪、お前は昔豚だったのに今の屁でも臭かったのか?」
「それ今言う事らか?」
「よく分からないや〜」
俺様は八怪と紅孩児の茶番を聞いて、まだ余裕あるな〜と感心する。
そうなのだ。
俺様達は今まで、それだけ多くの修羅場をくぐり抜けて生き残って来たのだ。
「やったるぜぇ!」
すると八怪と紅孩児は顔を見合わせて頷くと、互いに両掌を合わせて意識を集中する。
「お、お前達??」
すると二人の力が俺様の目の前で一気に跳ね上がったのだ。
二人の額が割れて現れた第三の眼!
「開眼!」
この二人は蛇神族との戦いでチャクラを練り上げる事で潜在能力を引き上げ第三の眼を開かせる事を体得していた。
金色の魔眼とは異なる能力。
恐らく能力の解放条件も違うが、今この時、二人のパワーアップは心強い。
「ここはオラ達に任せるら!」
「孫悟空、父上は俺様が守る!」
八怪と紅孩児は怪力魔王の丸太のような腕から繰り出される猛攻を寸前で躱しながら、拳や蹴りを当てていた。
「全然効かぬぞ!何だ?その生温い攻撃は?」
しかし怪力魔王もまた繰り出す攻撃は二人に命中しなかった。
幸にも八怪も紅孩児も大柄な敵とは戦い慣れていた。
素早い動きで翻弄し、攻撃を受ける事なく確実に一撃一撃を与えながら怪力魔王の弱点を探していたのだ。
「そろそろお遊びは終わりにしてやろう!美猴王とかかわった事、牛角魔王の血縁であった事を後悔して死ぬが良い!」
怪力魔王の掌から血蒸気が噴き出すと宙に大血球が出来上がっていく。
「操大血球」
怪力魔王は鉄球のような大血球を八怪と紅孩児に向けて振り回す。
二人は寸前で躱しながらも間合いに入り込めないでいた。
「このままじゃ埒が明かねぇらな」
「八怪、なら飛び込むか?」
「もちろんら!」
飛び出す二人を目で追い、それに比べて今の俺様は四聖獣の力を失い、足手まといになっている事に気付く。
そんな残された俺様に背後から声がした。
「暇なら私が相手するわ」
「!!」
気配は無かった。
振り返った時、ソイツは俺様の正面に立っていたのだ。
ローブで顔を隠した正体不明の謎の敵。
何者だ?コイツは?
もしかしたら怪力魔王や剛力魔王、刀剣魔王と同じく俺様の知り合いなのか?
声からして女なのか?
「久しぶりね。孫悟空、いえ?美猴王」
「うるせ〜な?俺様はもう美猴王じゃねぇよ!俺様は孫悟空!孫悟空様だ!そんな事より正体現せよ!」
俺様は目の前の敵の顔を覆うローブを掴み剥ぎ取ったのだ。
そして晒されたソイツを見た。
長い髪の頭上に見える角。
鬼人か?
そしてその顔を見た時・・・
俺様の時が止まってしまった。
「う、嘘だ・・・」
心が魂が悲鳴をあげた。
「どうしてお前が・・・」
押し込んでいたはずの感情が俺様の目から大量の涙を溢れ出させた。
「グッ!」
直後、俺様は腹部に攻撃を受けてその場に倒れたのだ。
「油断し過ぎよ?美猴王」
消えかける俺様の意識で見上げた顔は間違いなかった。
俺様を見下ろすその者とは・・・
ほ、本当にお前なのか?
お前なのか・・・
次回予告
怪力魔王を相手に八怪と紅孩児が全力をみせる。
そして孫悟空は?




