魔眼発動は嫉妬の嵐??
剛力魔王の力の前に怯んでいた法子達だったが、
ついに鉄扇が魔眼を覚醒させたのだ。
私は法子
強敵、剛力魔王を相手に鉄扇ちゃんの魔眼が発動したの。
「何、それ、嫌な、感じ、する」
剛力魔王は鉄扇ちゃんの変化に気付き警戒していた。
それは鉄扇ちゃんを覆う金色の光。
魔眼から全身を覆うオーラは鉄扇ちゃんに力を与えるだけでなく、剛力魔王から発するカミシニの血の障気の影響を阻み、消耗されないでいたの。
「これなら戦えるわ!」
鉄扇ちゃんは飛び込むと大鉄扇を振り回して攻撃すると受け止めた剛力魔王の大斧が弾かれる。
「強い、桁違い」
剛力魔王は力むと踏み込む足下が陥没して、鉄扇ちゃんに攻め込む。
互いに力と力の衝突が激しさを増していく。
「鉄扇ってあんなに強かったの?」
貞英ちゃんは驚いていた。
確かに桁違いの強さを感じて驚くのは分かるわ。
けど・・・
「あれは魔眼の力よ?けど魔眼発動は制限時間があるのよ。その間は無敵だけど、魔眼が消えたら私達に勝ち目なくなるわ」
私と貞英ちゃんは鉄扇ちゃんの戦いに注目する。
万が一にも鉄扇ちゃんがピンチになったら、いつでも飛び出せるように。
「おほほほほ!私は、鉄扇よ!剛力魔王?私はこの時代の女妖怪のボス。過去の魔王が今頃のこのこ現れたって最強の座は渡さないわよ!」
上段から振り下ろす大扇を受け止める剛力魔王は笑みを見せる。
「私、いた頃、私、蛟魔王、それに玉面、最強。お前、新参、出しゃばるな」
「!!」
鉄扇ちゃんは剛力魔王の口から蛟魔王さんだけでなく、玉面魔王の名前が出た事に驚愕したの。
「何?玉面がなんだって?」
鉄扇ちゃんにとって、玉面の名前は禁句。
それは最愛の義姉を殺した仇敵。
「残念ね?玉面は私がこの手で既に倒したんだからね!」
その言葉に剛力魔王は笑みを見せたの?
「玉面は、強い。奴の資質、蛟魔王をも、上回る」
「残念ね?あの女はもうこの世にはいないわ!資質は私のが上ってわけね!」
「愚か、」
互いに踏み込む力が二人を中心に震動を起こす。
「法子!乗って!」
差し出した貞英ちゃんの手を握ると、飛行雲の上に私達は避難したの。
正直、今の私達では邪魔になるから。
ここから先は鉄扇ちゃんに任せるしかないようね。
場所は変わる。
戦場は近接で戦っている阿修羅、沙悟浄、ナタクも刀剣魔王相手に苦戦していたの。
傷一つ付けられれば致命傷を負う剣の雨を躱しながら戦っていたの。
沙悟浄の太陽の加護の盾に、阿修羅とナタクが攻撃を繰り出しながら応戦する。
そして戦いながらもナタクは鉄扇ちゃんが魔眼発動と同時に剛力魔王と対等に戦っている事に気付く。
「あれが金色の魔眼か?金禅子の力と同種?いや?同じか?蛇神との戦いで沙悟浄が見せた能力だな」
この魔眼については詳しくは証明出来ない。
それでもカミシニに通用する唯一の手段であるなら、やれる事は限られる。
阿修羅と沙悟浄の魔眼発動!
ナタクは分析、解析を繰り返す。
意識を二つに分けて戦いながら、思考を廻らせていたの。
「思いの外、簡単だったな」
ナタクは眼前に剣を構えながら、突然刀剣魔王に向かって突進したの。
「な、何を?」
その行為に阿修羅は困惑した。
何か策があると言うの?
するとナタクがとんでもない事を大声で叫んだの。
「賭けだ!先にあの敵を倒した者が法子を妻に迎える事にしよう!」
その言葉は剛力魔王と戦っていた私と貞英ちゃんの耳にも聞こえたの。
「な、何言ってるのよ〜??お兄様!!」
すると殺意が私に向けられる?
それは隣にいる貞英ちゃんから向けられてる?
もしかして?
「法子、どういうつもりなのかしら?」
こ、恐い?恐い?恐い!
「の〜り〜こ?貴女、やっぱり私の敬愛するナタクお兄様をゆ、誘惑していたのね〜??」
私の肩を掴む貞英ちゃんの握力痛いわ。
「ち、違うの!違うから!ちゃうちゃう!アレはナタクの暴言よ!」
「ナタクお兄様は私のよ!」
「も〜う!」
けれど、ナタクの言葉に一番動揺していたのは、アッチだったの。
「エッ?」
突如、強く揺れ動く大地と、空気の振動。
それは別の場所から発っしたの。
「な、ナタク、法子は僕が!」
その原因の中心は阿修羅からだった。
「僕がヤツを倒す!」
見開かれた阿修羅の瞳は金色に輝く魔眼で凄まじい力を渦巻かせていた。
そ、そうだったのね?
ナタクは私を使って挑発して阿修羅の嫉妬心に火をつけて魔眼を発動させたの?
そ、そんな簡単に魔眼って発動したのね〜????
けれどその余波は私の首を絞める貞英ちゃんには前以て伝えて置いてよ〜
「苦しい!ちょっとマジに?ねっ?」
「の〜り〜こ〜」
コッチの嫉妬も何とかしてよ〜
「あっ・・・」
すると背後か沙悟浄が現れて貞英ちゃんに術札を貼ると、意識を失って眠ってしまったの。
「法子さん、だ、大丈夫でしたか?」
「ゴホッ、あ、ありがとう。沙悟浄?マジに危なかったわ〜。まさか貞英ちゃんに殺されそうになるなるんて、嫉妬ってコワいわね?」
「けれど阿修羅さんも魔眼が覚醒したみたいで、何とかなりそうですね〜」
「これで形勢逆転よ!」
阿修羅は魔眼発動と同時に刀剣魔王に向かって突進すると、先に向かったナタクを追い越して攻撃を仕掛ける。
「な、我の剣を素手でだと?」
阿修羅は向かって来る無数の剣の攻撃を金色のオーラを纏った拳で破壊しながら突っ込んで行く。
「闘腕四手」
しかも四本の腕から繰り出される手刀は刀剣魔王の操る無数の剣を破壊しながら、その中心にいる刀剣魔王にまで迫る。
鬼気迫る阿修羅の接近に刀剣魔王も焦りを感じる。
「やはり只者でないようだなー!ならば我も然るべき相手をしようぞ!」
手に染まる血がナタクから奪った剣に染まっていき、禍々しい魔剣が現れる。
「我が弟の屍より生み出されたこの魔剣は、今こそ我の血肉と繋がり無双の剣と化したのだ」
振り払われた斬撃は大地を割りながら阿修羅に迫り、寸前で躱して動きが止まる。
まともに受けたらただで済まないと察知したからだ。
しかし既に刀剣魔王は阿修羅の間合いに入り、抜刀の三連撃が襲う。
「クッ!」
阿修羅の腕が傷付くと、枯れるように力が消耗する。
しかし阿修羅は冷静に傷付いた部位に金色の力を注ぐと、徐々に回復して再生していく。
「分かった。この力はカミシニの力とは反作用するようだ」
つまりカミシニ能力者の魔性の血と金色の魔眼の力は相殺する。
そうなって来るとお互いの基礎能力が高い方が勝つ。
けれど時間制限ある分、不利なのは間違いないのだから、決着は急がないといけないのよ。
「我はお前を斬って世界の剣豪として名を上げよう!」
「僕は法子を手に入れる。その為にお前を倒す」
うっ・・・
どうやら阿修羅はまだナタクの賭けが生きていると思っているのね?
私の気持ちとか無視して?
そんなこんな。
次回予告
阿修羅の魔眼覚醒で刀剣魔王との戦いは更にヒートアップ。
阿修羅は刀剣魔王を倒して法子を手に入れられるのか?
法子「おいおい!」




