三人のピチピチ女子戦士の力強い戦い?
ナタクの屋敷にカミシニ能力者が襲撃して来た。
苦戦するナタクと貞英ちゃんに颯爽と現れたのは?
私は法子よ!
ナタクのピンチに私ら登場!
ふふふ。
まるでヒーローのようだわ。
私達はカミシニの力を持つ孫悟空のかつての仲間を相手にするために、金色の魔眼の特訓をしていたの。
けれど分かったわ。
何か簡単じゃないって。
皆、共通して魔眼の発動の為に必要な条件を並べてみたら、キュンからのドン!からズキューン!とかなんとか?
もう抽象的過ぎてちんぷんかんぷん。
かくいう私も同じなんだけど。
とにかく分かった事は一つ!
ピンチになればノリで発動するんじゃない?って事だった。
そんな時、ナタクの屋敷が襲撃に合っているって聞いて私達は駆けつけたの。
因みに孫悟空、八怪、紅孩児君は牛角魔王さん救出に別行動取っているのよ。
「さ〜て、どうすっかね?皆?」
私の隣には沙悟浄と鉄扇ちゃん、阿修羅が控えてくれてるの。
「戦いながら考えるよ」
阿修羅の返答に私達は「それしかないわね〜」と、頷いた。
とにかくカミシニとの戦いでは絶対に傷を負わない事。
さらに返り血を受けても駄目。
それは最強レベルのナタクが私達の目の前で戦闘不能に陥っている事から証明されているわ。
ならどうやって戦うかって?
私は皆に太陽神の護符を渡しているの。
数度の防御と攻撃は出来るかもしれない。
けれどそれは仮染めの策。
倒すためには私達の持つ魔眼の能力は必要不可欠。
それでも無いよりはと?
私は皆に渡したの。
「行くわよ!」
私と鉄扇ちゃんは飛び上がると、離れた場所で戦っている貞英ちゃんの方へと移動した。
そして残った阿修羅と沙悟浄が目の前の刀剣魔王の前に立ち塞がる。
「今度はお前達か?かつては天地程の力を持ち手に負えなかった偶獣王(阿修羅)も今の我の前では赤子同然!」
手にした鮮血の剣を天に翳すと、散らばりながら増えていく。
「そんな手品なら私にも出来ますよ」
沙悟浄も額に念を籠めると、頭の皿が無数に飛び散っていく。
「これぞ私の新必殺技の〜千手皿の盾!」
それは光る千の盾だった。
「皿〜さらに〜!」
沙悟浄は私から渡された太陽神の加護を籠めた術札に力を籠めると、まるで噴き出すように散らばり空中の光の皿の盾に貼り付いていく。
「ダブルコンボ!太陽の盾!」
沙悟浄の秘術に刀剣魔王も驚く。
「ほぉ〜?知らぬ者がいるようだが?奇策を用いて我と勝負するつもりか?面白い!我の剣とお前の盾、どちらが上が知らしめてやろう!」
無数の剣が頭上高くに飛んでいき雨のように降り注ぐ。
「守ってくださいー!盾ぇ〜」
沙悟浄の太陽の盾が受け止める。
太陽の盾は確かに止めたのだ!
一時的に・・・
「わ〜!皆さん!逃げてぇ〜」
沙悟浄の呼び声に阿修羅とナタクは咄嗟にその場から退避する。
「それでも一時的に止められるなら好都合だ!」
ナタクの言葉に、
「君はまだ戦うつもりなのかい?」
「俺を戦力外にするな。それより奴らは何者だ?この場に来たと言う事はお前達には何か策があるのか?」
「彼らはカミシニ。法子曰く、神を殺す呪われた血を持つ異端者」
「呪われた血だと?」
ナタクは返り血を浴びてから急激に力が消耗した事を思い出し、納得する。
「で、策は?」
「僕と沙悟浄の魔眼だよ」
「なら早く出せ?」
「まだ自由に出せないんだ」
「・・・・・・へっ?」
直後、刀剣魔王の剣の雨が二人目掛けて追って来たの。
「愚か者ぉ〜!」
ナタクに怒鳴られ、阿修羅も面目ないと目を綴じると、二人は目配せで互いに腕を絡ませ回転して逆方向へと飛ばし、向かって来た剣の雨を躱したの。
「だが、確率は上がった」
ナタクは戦いの展開を廻らす。
沙悟浄の盾と魔眼発動。
少なくとも勝率がゼロからイチへ上がった事は間違いないのだから。
そして私達も颯爽と登場する。
「法子?鉄扇?来てくれたの?」
膝を付いて倒れていた貞英ちゃんは顔を上げると、私と鉄扇ちゃんが立っていたの。
「邪魔、者。お前達、命、いらない、か?」
剛力魔王は両手の大斧を軽々と持ち上げると、私達に向ける。
「あら?力勝負?受けて立つわ!」
鉄扇ちゃんも大鉄扇を両手に二つ構えると、剛力魔王に攻撃を仕掛ける。
「それにしても力持ちね〜」
剛力魔王の大斧もだけど、鉄扇ちゃんの大鉄扇、貞英ちゃんの双錘も重量級よ?
少なくとも私には持てないわ。
ここに来て私は初めて可弱い女の子なのね?
って自覚が持てたの。
「さ〜てと!」
私も戦う為に武器を龍神の籠手から出現させると、両手で構える。
「神具・如意進向!」
それは先端が逆三角形の赤い鉄板。
そして両手に握られた白い太い棒を振り回すと、その逆三角形の文字が光る。
「止まれ」
私の愛用神具の見せ所よ!
私も鉄扇ちゃんに続いて剛力魔王に攻撃を仕掛ける。
如意進行を振り下ろすと、剛力魔王は大斧で受け止め、鉄扇ちゃんの大鉄扇をもう片方の大斧で受ける。
「何て怪力なのよ〜」
「私達と腕の細さ一緒よ?」
「筋肉質ではあるけどね!」
剛力魔王は褐色の肌の、細身の筋肉質。
その腕から繰り出される大斧は床を陥没させ、受け止める私達を弾き飛ばす。
「うぅううう!」
腕が痺れるわ!
如意進行で衝撃の威力を外に逃しているつもりなのに、全身が震える。
もしマトモに受け止めたりしたら、絶対に・・・想像しただけでゾッとするわ。
「こぉのぉおおお!」
そこに上空から落下しながら貞英ちゃんが双錘を振り下ろして攻撃して来たの。
受け止める剛力魔王は後方に躱すと、その足下が陥没して崩れる。
「私だってまだ戦えますわ!」
「休んでいれば良いのに?」
「なら私達三人協力してで勝つわよ!」
貞英ちゃん、鉄扇ちゃん、私のピチピチ女子戦士が勝利を掴むわ!
絶対に!
そんなこんな。
次回予告
法子達の参戦でカミシニ能力者に勝機はあるのか?




