再び西の遺跡の情報源へ?
沙悟浄は天竺についての情報を得るべく人間界の西の遺跡に来ていた。
そこで手掛かりは見つかるのか?
私は沙悟浄です。
私は鉄扇ちゃんと三大仙の一人、鹿力大仙と一緒に地上に降りていたのです。
そこは西の地で訪れた事のある遺跡。
今は厳重な結界で誰も入れないようにしているのですが、何とかなると思います。
「この遺跡に再び足を踏み込めるとは感激ですよ!あそこは知識の宝庫ですからね!来れなかった他の二人も悔しがっておるでしょう」
「すみません。今、地上には私達妖怪は勿論、神族は足を踏み入れられないですから。この私の調合した霊薬の数の関係で三人しか来れなかったのです〜」
「いやいや私と他の二人は意識を同調出来るので、帰ったら奴等にも私の見たモノを共有致しますよ。で?地下遺跡にはどうやって入るのだ?地表を掘って潜るのか?沙悟浄殿?」
「鹿力大仙さん、流石にそれは無理があります。以前、私達が地下遺跡に入った際に私の術札が何枚か不発で残っていると思うのです。そこで〜」
私は掌を合わせると気を探る。
すると地下深くから私の術札の気を探り当てたのです。
「見付けましたよ〜では!」
私は地面に札を巻くと、光り輝く扉のようなゲートが出現したのです。
「ほぉ〜?空間移動術ですか?それもかなり高度な術ですね?」
「恐れ入ります」
私の作った扉は地下深くにある遺跡に残っていた私の術札と繋がっていて、ゲートの出入口として使えるのです。
このゲートを使えば一瞬で地下遺跡の中に移動出来るのです。
「あれ?どうしたのですか?」
見ると鉄扇ちゃんがムスッとしていたのです。
どうしたのでしょうか?
「ふん!」
(せっかく二人で旅行かと思っていたのに、わざわざお邪魔な奴を同行させるなんて!お邪魔虫!)
鉄扇ちゃんは鹿力大仙を睨む。
「ほぇ?」
私達は扉に入ると遺跡の中に出る。
中は真っ暗で何も見えませんでした。
「お任せください」
鹿力大仙は懐から小さな水晶を手にすると宙にばら巻く。
水晶は灯りをともしながら宙に浮遊すると、私達の移動に合わせて前方を照らしたのです。
「水晶照明術」
この術は太陽光の光を水晶に集めていて霊術の力をあまり使わずに済むのです。
「遺跡の中では下手に力を使うと以前のように罠が発動するかもしれませんので、よろしいか?」
「はい!今度、その水晶を分けて欲しいくらいですよ〜」
「喜んで〜」
と、話題が盛り上がる中、
「遊んでないで、さっさと行きましょ?」
鉄扇ちゃんに急かされて遺跡の中を探索する。
一度入った事のある遺跡だけに私は道順を覚えていました。
遺跡の最下層にある知識の石版。
そこに行けば天竺の情報が掴めるかもしれないのです〜
遺跡の中の罠は完全に死んでいました。
もう遺跡には力が残っていないように。
そして辿り着いた石版の部屋には、想像していたように起動しなかったのです。
「やはり私達が破壊したせいですかな?沙悟浄殿?」
「それは無いです。私達もこんな宝の・・・危なっかしい遺跡の破壊を試みたのですが、出来なかったからこそ地下深くに埋めたのですよ。恐らくは〜」
「心当たりが?」
「エネルギー源が絶たれたからではないかと思います」
今、地上界は覇王エデンとの戦いで龍脈が乱れに乱れているのです。
枯渇する寸前で踏み留めた地上界は自浄作用で、時間をかけてゆっくり自己再生を試みている最中なのです。
だから私達を含む地上界に生きる妖怪や聖獣、魔物から仙人に至る力ある者達は全て天界に移住したのですから。
「せっかく遺跡に来たのに無駄足だったわけですかな?残念です」
「嫌です!」
「はい?」
私の好奇心旺盛は止められない。
「遺跡を作動させる為の力は私が注ぎます。運良ければ私の好奇心を満たせます〜」
「そっちかい!!」
鹿力大仙は私に呆れつつも、力を貸してくれるとの事でした。
「私も知識の何たるかを追求する端くれ。ここまで来て、目の前に遺跡を前でのこのこ帰れません」
私達は遺跡の中と石版を調べ始める。
「はぁ〜あ」
鉄扇ちゃんは欠伸をしながら私達に任せて一休みしていました。
「やはり龍脈の流れを受け止める装置らしき物がありました。これを外して力を直接流し込めれば何とかなるかもしれません!」
「しかしこの遺跡を稼動させる程の力を本当に供給出来るのですかね?」
「遺跡全体を動かす必要はないです。この石版だけ稼動出来さえすれば」
私と鹿力大仙は遺跡の改造を始めたのです。
鹿力大仙の知識は私の知らない技術を幾つも提案してくれて、本当に助かりました。
一緒に来てくれた事は本当に幸運だったかもしれません。
そしてついに遺跡の石版が動く!
はぁ〜まだまだ続きますよ〜
次回予告
ついに天竺についての謎は解明されるのか?




