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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王討伐編~真・救世主伝説~
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須菩提祖師の究極奥義??

須菩提と美猴王、その師弟対決勃発!?



俺様は孫悟空だ。


俺様を凌駕する美猴王との戦いで危機的状況になった時、かつて俺様を育ててくれた須菩提爺ちゃんが割り込み美猴王を相手に戦っているのだ。

正直、ヘタレ爺ちゃんかと思っていたのに、その実力は俺様を苦しめた美猴王と互角以上の戦いを繰り広げる。


「じ、爺ちゃん?」


二人の交戦は激しさを増す。

拳闘の連打。

その剛拳を受け止める美猴王も全身が震えるのを感じて油断していなかった。

コレが釈迦如来直属部隊の実力なのか?


「さて、儂様も殺生は好まん。どうする?美猴王よ?」

「ナメるな?クソ爺ぃ!俺様を甘く見てると後悔するぜ!」


美猴王は四凶の力を引き出して右手に禍々しい妖気を込めた獄炎、左手に獄雷を集約すると、凄まじい破壊力を持って攻撃して来たのだ。


「確かに恐ろしくてちびりそうな攻撃じゃが、当たらなければ意味をなさんぞ」


すると須菩提爺ちゃんの身体が歪み分身が飛び出す。


「分身など初歩の戦術で何が出来る?」


美猴王は炎と雷を放ち次々と須菩提爺ちゃんの分身を消し去っていく。


「初歩の戦術こそ戦いを有利に動かす基本だぞ?」


すると美猴王が突き出した拳を須菩提爺ちゃんの分身達が受け止めると、威力を止められる。

更にしがみついて来たのだ。


「は、離せ!」


しかししがみついた分身達は石化してその重量が増していく。


「我闘仙術・分身拘束」


美猴王の妖気量が百とするなら、須菩提爺ちゃんは半分も満たないだろう。

それでも格上の相手を翻弄して有利に戦う術は見事だった。


「俺様の相手を言葉巧みにおちょくり油断を誘う戦術は爺ちゃん譲りだからなぁ」


俺様は改めて感心していた。


「妖断捕縛」


すると須菩提爺ちゃんの分身が形を変えて拘束具となり美猴王の両腕と両足に装着されたのだ。


「うごぉおおおお??」


美猴王の妖気が急激に乱れていく?

あの拘束具は妖気の流れを止めるだけでなく、流れを外に排出して力を分散させているのか?


「こ、この俺様をコケにしやがったな?許せねぇ。この美猴王様をナメるなぁー!」


「頭がかっかしとると冷静な判断が出来ぬぞ?」


「!!」


すると須菩提爺ちゃんは美猴王の間合いに飛び込み、そして掌に集中させた気を打ち込む。


「我闘仙術・掌加風千しょうかふぜん


掌に集められた気流が千発の杭を打ち込むように美猴王の腹部に直撃する。


「うごぉおおおお!?」


そして最後に突き上げた掌を顎に掌打したのだ。

その戦いぶりにその場にいた全員が圧倒されていた。

まさかこれ程の実力者が潜んでいたとは誰も思わなかったからだ。


「儂様の強さに若者連中には驚いたかの?」


正直、驚いた。

ただのスケベな爺さんだと思っていたから尚更だった。


「ぐぅ、お、俺様をナメるなよ?お、俺様の強さは無限大だぜ!」


美猴王は攻撃を受けた腹部を押さえながら立ち上がると、手首の拘束具に力任せに頭突きを食らわせて無理やり破壊したのだ。

何て石頭なんだ?

俺様もだが。


「へへへ。これで自由に動けるぜ」


足の拘束具も破壊した美猴王は一呼吸すると落ち着きを取り戻していた。


「どっちが最強か勝負しようぜ?爺」

「そうじゃな」


互いの闘気が衝突して足下が揺れる。

同時に動き出すと正面で止まり微動だにしなくなった。

いや?動いていないわけじゃねぇ?

互いに光速の突きを繰り出し、防御して激しい攻防を繰り出していたのだ。

だが須菩提爺ちゃんに分が悪い。

四凶の鎧を纏っている分、防御力は美猴王の方が遥かに上。

このまま攻撃を続けていれば力尽きるのは須菩提爺ちゃんの方が先。


「ん?」


須菩提爺ちゃんは戦いの最中、俺様にテレパシーを送って来たのだ?


(じ、爺ちゃん?)

(今より見せるすっごいの、お前のその眼でよく見ておれよ?)

(えっ?)


すると須菩提爺ちゃんは片腕を超高速で震わせる。

な、何をするつもりだ?


「そこの悪ガキ猿もよく見ておれ?儂様のビックリな大技を披露して、お説教してやるからの〜」


構えた動きから拳を繰り出すように思えるが、美猴王の防御力に通用するのか?

下手をしたら拳の方が砕けちまうぞ?


すると須菩提爺ちゃんの肘から先が消えたのだ。

あれは超光速振動で俺様の動態視力でも捉えきれないわけか?


「美猴王よ?泣いて謝るなら今のうちじゃぞ?良いな?」


「何すっか知らねえが返り討ちになっても恨むんじゃねぇぞ?」



互いに拳が握られたその直後、


「美空裏業天!透幻響とうげんきょう



奥義は炸裂した。

先に動いたのは美猴王の方だった。

動きもスピードも美猴王の方が格段に上で、一瞬で須菩提爺ちゃんの間合いに入り繰り出した拳は美猴王の振り下ろした拳と衝突し?ん?

いや!須菩提爺ちゃんの拳は美猴王の拳を擦り抜けながら突き出されたのだ。


「あがっ!?」


美猴王の身体を貫く須菩提爺ちゃんの拳。

しかし美猴王は痛みを感じてはいなかった。


「どう言うつもりだ?爺?」


「儂様はお主を殺そうと言う訳ではないのでな?引き下がるなら良し。そうでないならお主の所業を育ての親である儂様が決着をつけさせてもらおう」


まるで存在しないような残像の如き須菩提爺ちゃんの腕は完全に美猴王の身体を貫いている。

その意思一つでどうにでも出来るのだ。


「なら即決だ!やれるもんならやって見やがれ!」


「仕方ないのぉ。ならば痛い目に遭うが良い!」


須菩提爺ちゃんの貫いた腕が存在を取り戻す。

抜き去ると同時に美猴王の身体には全身を光速に震わせ衝撃と激痛が襲った。


「うつぅぎゃああああ!」



あまりの衝撃に美猴王の身体から四凶が抜け出し、

鎧が消えると同時に生身の姿でその場に倒れたのだった。


次回予告


須菩提の放った奥義で決着するのか?




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