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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王討伐編~真・救世主伝説~
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二郎真君の日常??


法子が旅をしていた目的、それは?


はい!

私は法子で〜す!


私は孫悟空達を早朝から呼び出して、二郎神君さんにアポ取って話せる場を作って貰ったの。


「肝心な事を忘れてたわ!私、未来に帰るためにはやらなきゃいけない事があったんだわ」


そうなの。

私達は天竺を探していたのよ。

忘れていたわけじゃないわ?

蛇神との戦争で忙しかっただけ!


それに伏羲さんと女媧さんに頼まれちゃったし、阿修羅の命を救う条件で覇王討伐に参加したけど、本当に大変だったわ〜


そんな分けで私は二郎神君さんを頼りに『天竺』についての情報を得ようとしていたの。

因みに私達は覇王との戦乱の英雄として天界、地上界、それに龍神界を自由に行き来出来るようにしてもらっているの。

天界と龍神界は現在和解して協力関係を結んでいるのよ?

その仲介者が二郎真君さん。

確かに永年の蟠りはあったけれど、覇王と言った共通の脅威があったから、そのモヤモヤも多少なりとも薄まった、なのかな?


当然、私達も貢献したわよ?

そのお陰で私達が天界を歩いていると、天界の神民から手を振って貰ったり、果物を差し入れて貰ったり、チヤホヤされているのです。



「ここが二郎真君さんの本家なのね?」

「そうです。私も初めてなのですが、天界でも皇族ですから本当に立派です」


沙悟浄も感動して手入れされた庭や絢爛豪華な建物を見ていたの。


私達は中に通され、広間にて待っていたの。

すると後から二郎真君さんが入って来て挨拶をする。

それにしても鎧を纏っていない二郎真君さんは初めてね〜

う〜ん。何か色っぽいかも。

それから私達は二郎神君さんを中心に輪になって話を聞く事にしたの。


「すまない…私にも『天竺』と言う物が何なのか見当がつかない。噂話は確かに広まってはいるが。いや、そもそもそれが場所なのか?それとも何なのか?」


「二郎真君さんでも分からないなんて…お手上げね」


「話を聞くに、その三蔵と言う者がお前達にも同じく天竺を目指すように言ってたのだな?」


すると孫悟空が答える。


「ああ…三蔵もその天竺を探していた」


「で、何か手掛かりか何かないのか?」


「ウムム…三蔵は口数少ない奴だったし。詳しくは話してくれなかったからなぁ~」


「そうか…」


私達は悩みこむ。


「後は西に行く事らか?」


「西と言ってもねぇ…」


八怪はキーワードの一つの西の地を思い出してくれたけれど、それも微妙なの。

すると今度は阿修羅と孫悟空が思い出した事を話し出す。


「後は、この世界の神に命じられたと言っていたよ」


「そうなのか?」


「僕は直接三蔵様と話していないけど、孫悟空の中から話のやり取りは聞いていたからね」


「えっ?俺様知らないぞ?」


「孫悟空は話が難しくなると、いい加減に聞くか、寝てしまうから…」


「役立たずみたいに言うなよ!」


「孫悟空!」


「仕方ないだろ!難しい事聞いたって眠くなるのは俺様の性だ!」


「威張る事らか?」


私と孫悟空が揉めると八怪が突っ込む。


「でも私も同じくこの世界に来る前に、神様に言われて天竺探すように言われたのよ」


「へぇ~」


あれ?今までちゃんと話してなかったっけ?


「とにかく、情報がなければ仕方あるまい。私も天界の文官達を使い情報を調べてみよう。それまで、ゆっくりしているが良い」


「ありがとうございます!二郎真君さん!」


それから私達は二郎真君さんの館でお世話になったの。


「わんわん!!」


「えっ?」


突然、私達の周りに犬が一匹、二匹?犬!犬!犬!犬の群れが飛び付いて来たのよ!


「え~~??」


「おおっ!お前達!寂しくなってここまで来てしまったのかぁ~?」


二郎真君さんは両手を広げて犬達を抱きしめたの。


「ぬわ~あっち行け!シィ!シィ!」

「何?孫悟空は犬が苦手?」

「苦手と言うか、俺様と犬は昔から相性悪いんだよ!」

「犬猿の仲と言うものな?」


孫悟空が犬達を嫌悪してると私と八怪は予想外の反応に笑っていたの。


「それにしても、この数は…」


二郎真君さんは犬達に囲まれて幸せそうな顔で愛でていたの。

正直、武神の姿とはギャップ有り過ぎだわ。


「あの様子じゃ、とっても止められる状況じゃ…ないわね」

「そうですね」


私と沙悟浄は溜息をついた。


それから私達は二郎真君さんの館に居候になる事になったの。


二郎真君さんは本当に二重人格ね?


二郎真君さんは普段、武神兵の方々に武器、格闘、戦術、仙術の指南を行っているの。

その険しく厳しい二郎さん。

その他、子供達を集め教室を開いたり、文官の方々と何やら難しい書物を読みあさり私にはすっからかんな話をしている知的な二郎真君さん。

そして犬に戯れ満面の笑みをこぼす可愛いらしい二郎真君さん。


「きっと…AB型だわ…」


ハッ!私は何を!?


そんなこんなで私達が暇を持て余していると、


「それにしても暇だなぁ…何もする事がない」


孫悟空のボヤキを聞いた二郎真君さんが申し出たの。


「孫悟空!そんなに暇なら俺と手合わせしないか?」


「おっ?それは面白い!」


えっ?何を始めるの?

二人の目が本気モードになる。


「阿修羅君、君に審判を頼みたいが宜しいかな?」


「分かりました」


そして私達は好奇心いっぱいで見学に行く。

二郎真君さんと孫悟空候補は訓練生達が集まる訓練所で対峙する。

二郎真君さんは木刀を、孫悟空はこん棒を構えている。

息を飲む訓練生と、私達。


「始め!」


阿修羅の掛け声と同時に先に仕掛けたのは孫悟空の方だった。

孫悟空はこん棒を振り回し二郎真君に飛び掛かると、連激を放つ!

二郎真君さんはその攻撃を躱しつつ木刀を突き出し返したの。

木刀が孫悟空の頬をかすめると、そのまま孫悟空もこん棒を突き出す。

が、それも二郎真君さんは身体を翻して木刀でこん棒の起動を変えたの。

ん?孫悟空の姿が消えた?

下!!

孫悟空はそのまま身を下げ回転して二郎真君さんの足を引っ掛けるように蹴ると、

体勢を崩した二郎真君さんに休む暇を与えず孫悟空のこん棒が襲い掛かる。

上!下!右!左!正面!

二郎真君さんは孫悟空の攻撃を冷静に見極めながら木刀を繰り出し、

孫悟空もまた迫り来る木刀を躱していく。


「す…凄い…」


訓練生達は手に汗を握っていた。

これほどの名勝負を目の当たりにして、尊敬の念をこめる。


その夜…


「ふぅ~」


二郎真君さんと孫悟空は屋根の上で星空を見ながら横になっている。

二人は満足げな顔をしていたの。


「楽しかったな?」

「ああ!」

「お前とは本当に不思議な縁だよな?」

「そうだな。始めは宿敵として現れ…」

「今ではお互いに力を合わせた…」


今や二人は神と妖怪の垣根を超えた


『戦う同士』


二人の関係に私達は頷いたの。


「孫悟空と二郎真君さんて…何か似てるね」

「そうだね」


私と阿修羅は屋根の上の二人を見ながら話をしたの。


「あの二人はライバルなんだよ」

「そうだね」


その会話を隠れて聞いていた八怪は一人思っていたの。


「ライバルらか…オラは…」


八怪は孫悟空と阿修羅を見る。


「オラにとってお前達がライバルら。オラは…お前達には負けないら…」



何からしくないわね?

八怪?


私達が外に出ていた時、屋敷の門が開かれて使いの方が来ていたの。

そして何やら沙悟浄に手渡したの。


送り主は、えっ?

ナタク?


そんなこんな。

次回予告


突然のナタクからの伝令?


その内容とは?

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