表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王討伐編~真・救世主伝説~
433/713

法子再生!

死んだはずの法子が生き返った理由?


それは御都合主義ではなかった。


僕は玉龍です。


法子さんが生き返った時、あの場にいたのは僕だけでした。

だから、あの時に起きた経緯いきさつを語らせていただきます



僕は法子さんの死に胸を痛ませ泣いていました。

本当なら僕も皆さん達と一緒に戦うべきだと思う。


けれど法子さんの亡骸をこのまま放っては置けない。

それ以上に僕は自分自身の力の無さに絶望していたのです。

龍神界での戦いで少しは成長したと自負していたのに、何も成し遂げていない。

僕はなんの為にいるの?

何の為に存在しているの?

双子の黄龍王と同等の力さえあれば皆さんと共に戦えた。

けれど今の僕が戦場に出ても足を引っ張る事は目に見えているから。


僕は動かない法子さんを見て思う。


「本当に法子さんは強いです」


それは覇王とさしちがえる強さではなく、その意思の、魂の力の方です。


「僕にも力が欲しい」


その時、


「はっ!」


僕は背後から近付く気配に気付いたのです。


「君には役目がある。私の代わりに王を選定し、仕えるための」


「あ、貴方は?」


その方は僕に名乗ったのです。


「私の名は白澤」


白澤さんは私の前で立ち止まると、既に息のない法子さんを見詰める。


「どうやら君の方が先にメシアを見つけたのだね。完敗だよ」

「えっ?それは何を?」


白澤さんは私に告げたのは私が知らない驚くべき宿命についてでした。


「私と君は救世主を探すために使わされたのだよ。恐らく君は覚えてはいないだろうが、私と君は救世主を本能的に探し出せる能力を与えられた聖獣。そして救世主を主として仕えるのです」


「貴方が何を仰っているのか分からないのですが、その救世主様が法子様だと言うのですか?だったら僕は自分の主をみすみす目の前で失ってしまったのです」


涙でもう言葉が出なくなりました。

嗚咽し泣きじゃくる私に、


「玉龍、泣くのは止めろ」

「エッ?」


もう一人別の方が姿を現したのです。

金色の髪の白き高僧衣の男性?


「白澤よ。本当にやる気なのか?」


「決めた事です。金蝉子」


後から現れた方は金禅子さんと言うの?

私は語られる二人の会話を理解出来ないで聞いていました。


「それが何を意味しているのか分かっているのだろう?その娘に本当にそれだけの価値があると言うのか?」


「はい。私には分かります。死してもこの娘から感じる救いの力は私が探し求めていた主の他有りません。叶うなら私が先にめぐり逢いたかった」


二人の会話は何を意味しているのでしょうか?


すると白澤さんが法子さんに近寄って手を翳したのです。


「何をするのですか!法子さんに手を出す事は僕が許しません!」


止めようとする僕に、


「玉龍!黙って見ていろ!」

「ビクッ!」


僕は動けなくなってしまいました。

何故?この方の声に抗えない?


「信じるが良い。そしてよく見ているのだ。白澤が救世主を呼び覚ます所を」


「エッ!?」


それはまさか?

えっ?えっ?えっ?

今、何て言ったのでしょうか?

僕の耳が確かなら?


すると白澤さんは天を見上げて笑みを見せると、


「禁忌を犯す事を私は後悔しない」


白澤さんの背後に十本の杖が出現すると法子をさんを結界の中に閉じ込めたのです。

そして命無き法子さんの胸に両掌を置いて力を注ぐ。


「む、無理だ」


僕は確信しました。

治癒術?再生術?


「無理デス。例え怪我を塞ぎ、傷を無くしたとしても。肉体を再生して元通りにしたとしても。死んだ者は助からない。それにそれはもう僕が試みたんだ!」


僕の言葉に金禅子さんは首を振る。

その目は険しく真剣な眼差しで見つめていました。


「白澤が今からしようとしているのは、そのようなモノではない。神にとっても禁忌を犯す行為なのだからな」


「禁忌?」


すると結界の中で空間が歪み始める。

一体、中で何が起きているの?

そして中では白澤さんが禁忌の術を発動させたのでした。


「逆行時転」


結界の中で時が遡っている?

それは再生でも治癒でもなく、法子さんが受けたダメージを無かった事にする。


「私の命で戻せる時は限られています。だから託します。この愛らしき主様を!」


それが白澤さんの最期の言葉でした。

すると結界が割れて中にいる白澤さんの姿が弾けて消えたのです。


白澤さんは自分の命を投げ捨ててまで、法子さんを救ってくれたの?

私は急ぎ駆け寄ると、


「法子さん?」


法子さんはやはり動かなかった。

やはり失った命は助からなかったんだ。

唯一の希望は消え去った。

白澤さんは無駄死にだったの?


すると金禅子さんが私の肩に手を置くと、


「後は私が引き継ごう」


その時、私は気付いたのです。

金禅子さんの瞳が金色に光り輝いている事に。


「どうするつもりですか?」


金禅子さんは法子さんを見下ろすと、自分の魔眼に手を置き答える。


「まだその娘の命の灯火は消えたままだ。だが、白澤が自分の命を使い微かに命が繋ぎ止めた。しかしこの命の火を燃やすには必要なのだ。同じ救世主の力がな!」


金禅子さんの金色の魔眼から発する黄金の光が法子さんに照らされる。


「かつて俺と戦った三蔵が俺に託したモノがある。それは娘から引き抜いた奇跡の力と言っていた。あの男は孫悟空、八怪、沙悟浄を救うために私にこの力を代わりに手放し私に与えた」


金禅子さんは思い出す。

その三蔵様は最後に言ったそうです。


「娘から俺に、そしてお前に渡ったとしても必ず有るべき所に戻るだろう」


金禅子さんは険しい顔で呟く。


「因果か?再びこの力は奴の娘の中に戻るとはな」



そしてその奇跡の力を再び法子さんへと返したのです。

直後、法子さんの身体から金色に輝くオーラが噴き出したのです。

そして僕も同調するかのように力が漲ってきたのです。

目の前に立ち上がった法子さんに対して僕は本能的に口に出していました。


「僕は、貴女に仕えます。奇跡の主・救世主様!」



私の身体は金色の麒麟の姿に変わっていました。

そして背に乗る者を感じた時、私達は戦場へと消えたのでした。



そうです。

これが法子さんが生き返った経緯です。


そして僕は白澤さんに託され誓ったのです。


法子さんを守るために必ず強くなると!


次回予告


蛇神との戦いは幕を下ろした。


そして新たな展開は天界編?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ