繋げ!阿修羅!
孫悟空、八戒、沙悟浄の命を手に、阿修羅の最後の戦いが今!
僕は阿修羅
僕は繋げる!
孫悟空、八怪、沙悟浄の命を使ったこのリングの一撃をエデンに打ち込む。
しかしエデンも僕の接近に警戒してウロボロスの力を解放させて迎えうってくる。
「エデーン!」
「寄生虫がワタシの名を呼ぶなぁ!」
互いの拳が衝突し、続けて蹴りが連続的に交差し衝突する度に衝撃の余波が波紋のように広がる。
確実にリングの力を打ち込むためにも、今度は直接当てる必要がある。
「無神速」
僕の神速の動きは透過する。
しかしエデンもまたウロボロスの力で驚異的な速さを手に入れ、僕の動きを捉えていた。
僕は腹部に衝撃を受ける。
徐々に身体中を襲う痛みに耐えながら、一撃を与えるタイミングを狙う。
雑念を消せ!
集中しろ!
戦う事に意識しろ!
僕は刃。
研ぎ澄まされた刃。
敵の命を断つ刃!
僕は吹き飛ばされたと同時に、掌に現れた新たな仮面を嵌めた。
「降魔の虚面」
僕の動きが変わる。
ただ目の前の敵を倒すための刃の如く。
振り払った手刀は無数の斬撃となってエデンの身体を斬り裂くが、無限のウロボロスの再生の速さは尋常じゃなかった。それでも四天王の結界が働いている今、地上界への影響がない事が幸い。
「早く決着をして貰わないと、長くは保たないぞ」
四天王達にも限界が近付いていた。
大陸を覆う広範囲の結界を保ったまま、
内部からの膨大な僕とエデンの力を外部に漏らさないようにしていたのだから。
だが、更に僕の力とエデンの戦いの余波は結界を揺さぶり、亀裂が入る。
時間が迫っている。
研ぎ澄ませ!
簡単な事だ・・・
エデンに一撃当てるだけで良い。
たった一度触れるくらい。
呼吸の間、
僕の動きは一時無音となった。
気配だけでなく存在を消す。
僕自身が無となす。
「!!」
それはほんの一瞬だった。
目の前で戦っていた僕を完全に見失う。
それで勝負はついた。
エデンの胸に僕の掌が触れていたのだ。
エデンの突き出した手刀が僕を貫く。
「は、離せ!死ね!死ね!死ね!」
更に無数の手刀が僕を貫いた。
頸動脈、肺、心臓、致命傷だと思う。
顔面から血を流す僕は覚悟していた。
僕には生き残る意味がない。
法子のいない世界で生きる事の方が地獄だった。
それに僕に託して消滅した孫悟空、八怪、沙悟浄だけを逝かせない。
「虚無の零」
放たれた力はエデンの胸に穴を作った。
「あ、アアア・・・!?」
自らの胸に出来た穴にエデンは吸い込まれていく。
それでも抗うようにウロボロスの力を使って抜け出そうとしていた。
「お、オマエも生きては帰さんぞ!ワタシと共に永劫の時を刻もうぞ!」
僕の首を掴み、引き摺り込もうとして来たのだ。
構わない・・・
なら、僕がお前を見届けてやるよ。
全て失った。
もう何も残ってはいない。
なら僕は皆の思いを繋げるだけ
エデンと僕は虚無の穴に消えていく。
これで全て終わるんだね。
虚無の穴に飲み込まれ消えかけたその時、薄れる視界に僕は見た。
世界を覆う程の神々しい光が差し込んだのだのだ。
あれは太陽?
しかも、その中心に誰かがいるのが見えた?
「だ、誰?」
その光は温かく、そして懐かしかった。
でも、そんな馬鹿な?
どうして?
まさか?
それは光の中より現れた。
神々しい聖獣の背に乗りし、乙女。
「き、君は?」
僕の戦いは終わら・・・
次回予告
「光」
神々しい聖獣の背に乗りし、乙女とはまさか?




