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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王討伐編~真・救世主伝説~
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怒号!阿修羅の炎!

孫悟空の危機に現れたのは阿修羅だった。


覇王エデン討伐は阿修羅に託された。



俺様は孫悟空


落下する俺様を救ったのは時の修行を終えた阿修羅。

そして同じく気を失いながら落下していた紅孩児を救ったのは若い姿の太白の爺ちゃんだった。


「孫悟空、待たせたね」

「阿修羅、来てくれたのだな?」

「あぁ。遅くなってごめん。それより法子は何処だい?何処からも法子の気配を感じない。法子は何処?」


俺様は言葉が返せなかった。

俺様だけは知っている。

法子が那我羅との一騎討ちの末に命を落としている事を。


「の、法子は・・・」


すると俺様は堪えていた感情がついに限界に来て、涙が溢れ出す。

その姿に阿修羅は目を大きくして、その意味を察したのだ。


「嘘だ、嘘だよね?孫悟空?君がいて何故?」


狼狽える阿修羅に俺様は涙を流して、


「す、すまねぇ・・・うっ!うっ!」


言葉を詰まらせる事しか出来なかった。


「そうか、もう何も言うな。奴かい?奴が法子を?」


俺様は頷いた。

事実は那我羅であったが、その手に命じたのはエデンの意思であった。

何故なら那我羅は好敵手と認めた相手とは戦って決着をつける奴だ。

それを背後から剣を突き刺すなんて真似はしないはず。

そして金色の魔眼を邪魔に思っていたエデンが那我羅の手を通して殺させたのだ。

それが那我羅を苦しめていた。

那我羅は己の意思とは別に法子を手にかけてしまった事を。

そして気付きはじめていたのだ。

既に肉体と意思をエデンに蝕まれているのではないかと。



阿修羅はそれ以上何も言わずに闘気を高める。

と同時に、感情の渦が俺様に伝わるほど激しく揺れ動いていた。

見ると握られた拳から血が垂れ落ちていたのだ。


「!!」


その時、俺様は気付いたのだ。

阿修羅の瞳が俺様達と同じく金色に光り輝いている事に。


「金色の魔眼」


まさか阿修羅も魔眼の所持者だったのか?

あんなに強い阿修羅に魔眼の力が加わったらどんだけなんだよ!

本当に頼もしかった。


すると阿修羅は俺様に金斗雲を呼ばせて乗せると、戦場に出向く。


「火ァアアアアア!」


阿修羅の殺気に気付いた大蛇が襲い掛かって来たのだ。

阿修羅を中心に炎が巻き起こり、その勢いは業火となりながら漆黒の闇の如き黒炎と化す。

焦土と化しながら大蛇が次々と地上へと落下していくのが見えた。

あの炎は阿修羅の怒りそのものなのだ。


エデンの大蛇は限り無く。

上空から天を覆うほど無数の大蛇が見下ろしていたのだ。

これはもう戦争なんてレベルじゃない。

しかしエデンも紅孩児の金色の一撃を受けて不完全な状態でいた。

だから本体は動かずに全身に絡み付いた無数の大蛇達に襲わせているのだ。


「法子、法子、法子、法子ォオオオオ」


阿修羅には群がる大蛇は見えていなかった。

遠く離れた上空に存在するエデンの本体に意識を集中させる。

すると業火を纏い無防備に飛び出した。

それは流石に無謀だと思った。

まさか逆上して冷静な判断が出来ないのか?

それとも自暴自棄に?


「あ、アレは!?」


俺様は見たのだ。

阿修羅の気配が消えて向かって来る大蛇を擦り抜ける?

言葉の通り、まるで残像に襲い掛かって標的を見失う大蛇達は阿修羅を完全に捉えられないでいた。


「無神速」


それは存在を消す。

神速の流れに身を置きながら己の存在を消す。

それでいて、

阿修羅が擦り抜けた後、大蛇達が突然内部爆発を起こしていく。

アレが阿修羅の新たな力なのか?

己を無にして敵を討つ。

相手は何をされたかも、抗う事も出来ずに倒されるのか?

マジに完全無比の力じゃねぇーか!

それでも上空から濁流のように大蛇が押し寄せて来る。



无面ムメン虚運天キョウンテン



その面は無想無双の力。

己の魂を力に変える。

見上げる俺様の頭上で閃光が輝いた。

まるで誘爆するかのように大蛇が内部爆発を起こして、その残骸が降って来る。


「阿修羅なら!」


俺様には叶わなかったが、阿修羅なら覇王エデンを倒せる。

そう思わせてくれたのだ。


そして全身を紅孩児の太陽の魔眼で燃やされたエデンの身体は重度の火傷を負っていたが、大地より引き上げるエネルギーを回復に使っていた。

断裂した筋肉や溶けた皮膚が再生していく。

それでも魔眼の力を込めた攻撃は容易く回復させなかった。


「オ、オノレ・・・」


エデンは思い出していた。

那我羅が苦戦するほどの何者かが自らを滅ぼそうとしていた。

そして那我羅の中に潜み深い眠りから意識のみが覚めた時、その戦っている相手が人間の娘、法子だったのだ。エデンは信じられなかった。

自分の力を手に入れた那我羅が苦戦するほどの人間など存在しないはず?

だが、エデンは法子に別の存在を被らせて見てしまったのだ。

自分の存在を消すために旧祖神達により生み出された救世主の存在を。


「アレはダメだ・・・生かしていてはならない」


エデンはそこで見逃す那我羅の意識を奪い、背後から法子を手にかけたのだ。


「アイツで全て終わったのではないのか?メシアは消しても消しても湧いて出るのか?このワタシを屠るまで?そんな事は絶対に許さんぞ!」


その意思が強い力を持って崩壊しかけていた肉体を再生させたのだ。

緑色の髪に瞳を持つエデンの姿として。

だが、その眼前に迫っていたのだ。


「よくもぉおおおお!」


怒りに満ちた阿修羅の鉄拳がエデンに繰り出されたのだ。


「ワタシを屠れる者など存在はせーん!ワタシこそ究極の存在なのだ!」


エデンの額の紋章が輝く。

無限のウロボロス。

エデンのウロボロスの力と阿修羅の金色の魔眼が衝突した。

空がヒビ割れるように空間が歪む衝撃。

地上へと戻った俺様はその戦いの行方を見ている事しか出来なかった。



阿修羅、お願いだ・・・


世界がどうこう関係ねぇ


法子の仇をとってくれ!



次回予告


阿修羅は覇王エデンを倒せるのか?


託された戦いが始まった。

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