表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王討伐編~真・救世主伝説~
424/713

闘・戦・勝・仏!


皆が繋げた時間。


それは奇跡をうむのか?




俺様は孫悟空。


かつて六人の義兄弟達と共に地上権征服間近だった時に、最後に立ち塞がったのは俺様達を完全に圧倒する敵だった。

運良く勝つ事には勝てたが、恐らく次に同じレベルの者と戦えば敗北は必至。

地上を手に入れた俺様達の次の戦場は天界だった。

しかし天界には地上の妖怪や魔王を上回る武神達が存在した。


俺様達の戦争を始めた理由は天界からの解放だった。

必ず成し遂げなければならない戦い。

そこで新たに天界へと侵攻する前に俺様達は個人の力量を上げるための時を作り、各々修行もした。

しかし驚異的なパワーアップなんて不可能に近かった。

そんな時、蛟魔王が俺様達を再び呼び寄せたのだ。


「天界にはどれほどの猛者がいるか見当がつかない。天界には武神のさらに上には最高神が控えているのだからな。そこで我々が出来る戦う手段を考えてみた」


「何が言いたい?」


牛角魔王も天界との戦いには不安があった。それだけ天界軍は脅威だったから。


「私らの対最高神への切り札だよ」

「!!」


話を聞いた。

聞いたが、そんな事が本当に可能なのか?半信半疑だった。

それは俺様と義兄弟の力を一つにした合体変化だったのだ。

と、言っても幾つか条件はあった。


五行の属性

同等の力

そして絆だった。


五行の属性とはつまり、火・木(風)・水・金(雷)・地だ。

俺様達妖怪に限らず、全ての生き物には属性が存在する。

因みに俺様は火と地だし、牛角魔王は火・風・地を持ち蛟魔王は全属性を持つらしい。百獣王は金を手に入れ、鵬魔王は生粋の火属性。


「単独で一つの属性の気を均衡させながら高めて中心になる地属性の者に集める。それだけだ」


それだけ・・・簡単に言うなよ?

とりあえず誰がどの役割を果たすか試して見た。

が、やはり簡単ではなかった。


「獅駝王!お前だけ力強過ぎる!」

「俺俺悪くないぞ?皆がもっと力出せよ〜鵬魔王の奴がだらしないからだぞ」

「うるさいよ!能筋!」

「喧嘩するな!バカタレ!」


と、属性の気の均衡にはかなり時間がかかった。

が、徐々に力を合わせられるようになったところで全員の力を一人に注ぎ込む。

これはただ力を与えるのではない。

のしかかる全員の力を受け止められなければならないのだから、その負担は大きいに決まってる。

最初に牛角魔王が試してみたが、力を受け止めた後に調和させる器用さがなかった。

そこで蛟魔王が代わったが、一度は成功したが数分で力が消えてしまった。


「これでは役に立たん!」


悔しがる蛟魔王だったが、そこで俺様で試してみる事になったのだ。


その結果・・・






時を戻そう。


俺様の周りに牛角魔王、蛟魔王、百獣王、鵬魔王が各々気を高めて集中している。

この奥義は時間がかかるのが弱点。

そして今、覇王を相手に八怪、沙悟浄、紅孩児、二郎真君に万聖龍王がその時間を稼いでくれているのだ。しかしいつ全滅されてもおかしくないほど危機的状況だった。

慌てる俺様に蛟魔王が叱咤する。


「気をそらすな!孫悟空。お前は今出来る事に集中するんだよ!」

「お、おう」


そこに牛角魔王が答える。


「その馬鹿に難しい事を言っても仕方ないだろ?単純に言えば良い。前見ろ!」

「お、おう!因みに馬鹿は余計だぞ」


百獣王は慣れない気の融合に集中して余裕ないようだった。

そして鵬魔王も黙って集中していた。

全て終わった後にお前には色々聞かせて貰うからな?


だが、しかし・・・


この感じ、懐かしいぜ。


その時、一気に全員の力が同調しながら膨れ上がったのだ。

その力の全てが俺様にのしかかる!!!


「うグゥおおおお!」


考えてみれば、そうだよな?

昔とは桁違いだぜ。

この数百年の間に皆、進化して逞しくなっている。

その全ての負荷を俺様は全て受け止めなければならないのだ。


「ふぅグッ」


身体をしっかり保て!

さもなくば中から力の暴発が起きる。

俺様、死んじゃう。

た、耐えられるのか?

本当に?

しかし、俺様達が戦っている覇王は手加減して倒せる相手ではない。

全員の力を一つにして、それで初めて可能性が見えるかもしれないんだ。


俺様は気付いていた。

今、俺様達と戦っている覇王は俺様が倒した那我羅とは別者なのだと。

那我羅の姿をしてはいるが、その存在は底が見えない。

相手の力と同調して潜在能力を探ろうとするものなら、その無限に広がる激流に飲み込まれて戻って来れそうにないくらいだった。


「本当に勝てるのか?」


不安が過ぎって口に出した途端、俺様は皆の力を受け止める集中力が欠けてしまい全身に激痛が走ったのだ。その時、俺様に向けて訴える声がした。


「不可能を可能にするのが美猴王なのだろ?私は貴方を信じている。貴方は私達が信じる自分自身を信じるんだ!それが出来るのが美猴王なのだろ!」


それは、まさかの鵬魔王の台詞だった。


「!!」


じ、自分を信じろと?

不可能を可能にだと?

皆が信じる俺様を信じろだと?

しかし俺様は自分自身が信じられなかった。

かつて大切な恩師を助けられずに自分の弱さを痛感してしまったから。

その元凶が鵬魔王なのだ。


奴の言葉に俺様は首を縦に振れなかった。

俺様に本当に出来るのか?

俺様の目から血が垂れ流れる。

まるで血の涙だった。

意識がもう保たないかもしれねぇ。

そう力が抜けそうになった時、再び声が聞こえて来たのだ。

意識が、朦朧としやがる・・・


「却下ぁーーー!」


エッ?

それは?

の、法子の声?


「私の許可なく死ぬなんて許さないんだからね!」


「いやいやいや、この状況は根性論で何とかなるもんじゃねぇよ?それより法子、やっぱり無事だったんだな?」


「馬鹿じゃないの?勝手に自分の限界を決めつけてるんじゃないわよ!あんたの限界は私が信じてるアンタの限界からはまだまだ程遠いわよ?」


「それ、ムチャぶりの買いかぶりの、ぶりぶりって言うんだぜ?」


「うるさい!それより」


法子は俺様の眼を真っ直ぐに見詰める。


「孫悟空、アンタのイメージする最強の姿って何?その姿を強く願って?」

「さ、最強の姿!?」


と、その時俺様のイメージに俺様が信じる最強のイメージが浮かんだ。

まるで光のように眩しく、太陽のように熱く伝わる強いイメージだった。

これが俺様の信じる最強?


あはは・・・

本当に負ける気がしねぇな。


すると今度は法子が俺様の顔を挟むように押さえて真っ直ぐな瞳で頷くと、法子の瞳が金色に光り輝いたのだ。の、法子?

その瞳の輝きは俺様に移るように入り込むと、今度は俺様の瞳が光り輝いた。

そして俺様は法子に答えるように叫んだのだ。


「俺様が信じる最高の俺様になってやるよぉー!」


直後、リアルの俺様の身体が光り輝き、その光柱は天地を繋いだのだ!


「ぐぅぅ!これは?」

「どうやら成功したようだね!」


牛角魔王と蛟魔王はその衝撃に吹き飛ばされないように堪えていた。


「俺俺、勝てる気がしないぞ・・・」


勝ち気な百獣王ですら動けずにいた。

そして鵬魔王は俺様の姿を見て震えた。


「それが美猴王兄貴の信じる最強の姿なんだね・・・」


すると光に包まれた俺様の姿が露わになっていく。

その姿は太陽のように金色に輝いていた。

だが、鎧も纏わずに上半身は肌けた姿で、まるで天界の仏神のようにも見えたと言う。

だが、その姿は仏神の中でも戦闘に転じた明王の姿に酷似していた。


いや?この姿は・・・


俺様が本当に信じられる最強の男の姿!

三蔵の姿だった。


「闘・戦・勝・仏!」


その言葉は無意識に発していた。


「テメェ〜が何者か知らねぇが、俺様に敗北は無い。必ず勝利をこの手に掴む勝利者!俺様が闘戦勝仏・孫悟空様よぉー!!」



今、戦いの化身と化した俺様が戦う。


次回予告


闘戦勝仏と化した孫悟空の実力は?


覇王エデンを倒せるか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ