世界?新たな覇王の恐怖!
孫悟空と蛟魔王、牛角魔王、百獣王、鵬魔王の合体奥義発動のため、
八怪、紅孩児、二郎真君、万聖龍王が挑む。
俺様は孫悟空。
俺様は蛟魔王、牛角魔王、百獣王、鵬魔王の義兄弟達との合体奥義発動の気を高めていた。
正直、溜めが必要。
この無防備な状態で襲われたら、いっかんの終わりだろうなぁ〜
その為に時間を稼いでくれているのが八怪、紅孩児、二郎真君に万聖龍王だった。
少しでも頼む!
時間を作ってくれ!
だが、変わり果てた那我羅は最初のような何か熱いものが感じられなかった。
やはり俺様が見た通り、別の何かに身体を奪われていると言うのか?
「このイライラする蛇気、思い当たるらよ!」
「そうだな。俺様も感じるぞ!」
八怪と紅孩児は気付いていた。
先に戦った牛帝覇蛇の中にいた蛇神の意思と言う存在。
そして二人は既に戦っていたのだ。
「倒したわけじゃなかったんだな。だったら今度は確実に燃やしてやる!」
紅孩児が火尖鎗を構えて飛び出すと、その後を追うように釘鈀を握る八怪が飛び出していた。
「このワタシの思念を消した者達か。しかし那我羅の器を手に入れた本体のワタシの相手ではない」
指先を立てた直後、大地が盛り上がって来て紅孩児と八怪の前方を塞いだ。
「なんぴたりともオラを止める事は出来ないらぁーー!」
紅孩児を追い抜いた八怪が釘鈀に漆黒の闘気を込めて振り払うと、前方の道を塞ぐ大地を両断したのだ。
そこに紅孩児が覇王の前に飛び出して火尖鎗を突きつける。
「近寄る事も叶わんぞ?」
紅孩児の火尖鎗は覇王の防御壁の前で止まっていた。
「まだまだだぞ!」
紅孩児は左腕を伸ばして腰の鞘から如翔鳳魔の剣を抜くと、
鳳凰の炎を込めて目の前の防御壁を斬ったのだ。
「ほぉ」
防御壁を抜けた紅孩児は再び覇王に向かって火尖鎗で突きつけると、その背後から八怪が釘鈀で斬り掛かった。その絶妙なタイミングは覇王に届くかに思われた。
「ワタシに容易く触れられると思うな。この星にわいた虫けら如きが!」
覇王の殺気が覇気の放出となって、迫る二人を弾き飛ばしたのだ。
「うわぁあああ!」
吹き飛ばされる二人の身体に飛んで来た糸が絡まり引っ張り上げられると助けられる。
「一本釣り!いや?二本釣りか?」
それは万聖龍王が大槍から糸を伸ばして釣り竿のようにして救助したのだ。
「俺もいる事忘れないでくれよな」
そして二郎真君が三人に叫んだ。
「俺達があの巨大な敵に対して戦える手段はあの奇跡の力だけだ!」
すると紅孩児と八怪は頷く。
奇跡の力とは?
数々の蛇神を倒して来た能力。
金色の魔眼だった。
二郎真君、八怪、紅孩児は同時に気を高める。
魔眼の力を発動させる為には感情の爆発が必要だと気付いていた。
そして感情の流れが魂の奥底にある扉のようなものを開いた時、この奇跡の力は金色の魔眼となって自分達に力を与えてくれたのだ。
しかしこの奇跡の力が何故自分達に備わっているのか?
いつからなのか?
全く分からず未知の能力だった。
それでも、目の前にいる脅威を倒すためにはその力に手を伸ばさなければならなかったのだ。
三人は感情を高めた。
しかしその魂を揺さぶり、リミッターを超えるには思い出さないといけない。
最も辛い悲しみの体験を・・・
「三蔵はん、捲簾!オラを見ていて欲しいら・・・オラはもう自分にも誰にも負けないらぁー!」
「愛音、俺様はもう涙は流さない。流す時は嬉しい時だ。そうだよな?笑っていられる世界を俺様が作る!もう愛音には見せられなくなったけど、この約束は絶対に守ってみせるからな!」
「我が友、楊善、捲簾。この命尽きるまでお前達の分も俺は戦う。俺がお前達の後継者だ!」
直後、三人の瞳から溢れ落ちた涙が光り輝くと、その瞳からは金色の光が照らされた。
「そうだったな。救世の欠片を持つ者達は、このワタシの完全なる復活を妨害するために奴らが生み出したのだった。ならばその種を全てつまねばなるまい」
覇王の目の色が変わっていた。
それは獲物を狙う殺意。
そして魔眼解放させた八怪、紅孩児、二郎真君が魔眼で驚異的に跳ね上がった力を持って攻撃する。
「いや〜俺、そんな魔眼持ってないんすけど〜。完全に出遅れたわ〜」
残された万聖龍王は頭を掻いていた。
光のオーラを纏った三人は覇王の防御を突破して直接攻撃を与えられていた。
しかし三人相手に覇王は手にした剣で受け流していたのだ。
「やはり那我羅の身体は馴染む。剣術などした事は無かったが面白いように身体が動くものだな」
覇王はまだ試し運転のようだった。
「この三匹を始末した後は、あそこで何やら策を練って足掻いている者共を消し去ってやろう。それでお前達の全ての希望を摘められれば・・・後はワタシの創造する新たな世界を再び誕生させる」
覇王の蛇気が大地を震撼させると、地下から熔岩が噴き上がったのだ。
「ぐわぁあああ!」
「大丈夫か!?」
「奴は地上界を消滅させるつもりか?」
強い揺れが脳を揺さぶられる。
咄嗟に宙に浮き逃れるが、このような揺れが世界を襲ったらどうなる?
既に各地で地震が起こっていた。
地上にいる全ての生き物が死に絶える。
「そうはさせない適材適所!」
すると揺れが収まり始めたのだ。
見ると万聖龍王は大地に両手を合わせて力を注ぎ込んでいた。
「俺が龍脈を使って揺れを抑える!だからアンタらはもっと気合い入れてろ!」
その言葉に二郎真君達は頷き、再び覇王に向かって攻撃を仕掛けたのだ。
この戦いの踏ん張り時だ!
しかし本当に倒せるのか?
そもそも覇王とは?
そしてその時、この戦場から離れた場所に知る者がいた。
「那我羅様・・・ついに奴が目覚めてしまったのですか」
それは先の戦いで死んだかに思われていた白蛇の巫女であった。
しかしその身体は戦える状態ではなかった。
「何故、私を生かした?」
白蛇の巫女の前には沙悟浄と鉄扇が立っていた。
そして死にかけていた白蛇の巫女を治癒していたのだ。
「貴女を殺すのではなく、私は考え直して欲しかったから」
「甘いな。情けを与えれば考え直すだと?何を?私が動けるようになれば、再び敵になると思わないのか?」
「そんな事したら、今度は私がお前を始末するわよ!」
腹に立つ鉄扇を沙悟浄が止めると、再び言葉を加える。
「私は貴女との戦いで魂が同調してしまい、失礼かと思いますが貴女の記憶が流れ込んで来ました」
「!!」
「貴女の境遇は確かに辛かったと思います。恨んで憎んでしまっても仕方ないと思います。けど、それでは貴女が生涯不幸過ぎる」
「お前に何が分かる!」
しかし気付いたのだ。
沙悟浄が白蛇の巫女に対して、彼女のために涙している事に。
「再び私は戦場に向かって仲間達と一緒にあの敵を倒さねばなりません。その前に教えて頂けないでしょうか?あの覇王と呼ばれる真の敵の正体を」
しかし白蛇の巫女は首を振る。
「何よ?意地っ張りね?あんた!」
鉄扇が怒鳴ると、再び沙悟浄が止めた。
すると白蛇の巫女は伝えたのだ。
「アレを倒すなんて不可能よ。私はとんでもないモノを蘇らせてしまった。誰も抗えない。アレは・・・この世界そのモノなのだから」
「!!」
覇王が世界そのもの?
覇王の正体とは?
まだまだ終わらない戦いだぜ!
次回予告
真の敵?覇王の正体とは?




