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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生蛇神討伐編~黄金の瞳編~
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青龍の試練!過去と未来!?

孫悟空に与えられた試練の前に現れたのは、


かつての恩師であり、今はもういない三蔵法師だった。


俺様は孫悟空だ!

過去の俺様と三蔵の前に現れたのは、覇王に匹敵する程の力を持つ真蛇王マダラだった。

「三蔵、アイツは?」

「蛇神だろ?」

「やけに冷静だな?」

「そうでもないさ。奴から逃げる手を考えてはいるが、さっぱり浮かばねぇ〜な」

「なら諦めて戦うか?」

「勝てるかは置いておいて、それしかないな」

俺様と三蔵は武器を構える。


「如意棒ぉー!」


俺様の神具如意棒。

俺様の意思で伸縮自在で絶対に破壊出来ない棒。

そして三蔵は例のあの剣。


「ナウマク・サマンダ・バサラ・ダン!

我が業火にて我が敵を滅する剣・降魔の剣!」


それは燃え盛る業火の剣であった。

俺様と三蔵は左右に分かれて攻撃を仕掛ける。

「子供騙しな!」

するとマダラの身体から発する蛇気が俺様と三蔵を近付けさせずに吹き飛ばす。

その力の差は桁違い。

ましてや今の俺様には奴を倒せる力はない。


せめて転生変化さえ出来れば・・・


辛うじて三蔵を抱きかかえ逃げる事は可能だとは思う。

しかし倒せるかはマジに微妙だな?


グラッ!?


その直後、俺様は一瞬目眩を感じる?

「何だ?今のは?」

同時に強烈な睡魔に襲われたのだ。

「何故こんな状況で?寝る子は育つてか?寝たら強くなれたりするのか?なワケないだろ?」

俺様は額を押さえながら冷や汗をかきつつ頭を数度と殴る。

もしこんな所で寝たりなんかしたら真蛇王マダラに殺されてしまう。


三蔵が!!


もう二度と俺様の目の前で三蔵を死なせてたまるか!

死なせてたまるもんかぁー!

〈誰だ?俺様の身体を勝手に使ってやがるのは?〉

えっ?

その時、俺様の頭の中で声がした。

それは間違いなく俺様自身の声だった。

この状況は何を意味しているのだ?

と、その時俺様は過去の記憶が走馬燈のように思い出されたのだ。


それは昔、俺様が記憶喪失した時のあやふやな記憶だった。

旅の途中で三蔵と喧嘩して頭を殴られ、記憶が無くなったのだ。

気付くと三蔵と知らない村に来て手配書の妖怪とバトルになった。

その妖怪が今朝のジャンジャンとレッサーのパンダ妖怪だった。

しかも顔面殴られた所でまた記憶が飛んだのだ。

まるで今の俺様と記憶を交代させているような?

「!!」

そこで俺様は今の状況を理解した。


「そうか、そういう事か・・・」


俺様は時鏡でこの時代に来た。

けれどそれは意識だけ。

そしてこの時代の俺様の身体に憑依したような状態なのだ。

本体の俺様が記憶が飛んでる間限定で。

そして本体の俺様が目覚めようとしている今、俺様の意識が再び出されてしまおうとしているのだ。

「も、もう少し、もう少し!」

俺様は睡魔を耐えつつマダラに対して戦おうとする。

少なくともこの時代の俺様では相手になるはずもない。

今の俺様なら知識がある分、手助けの一つや二つは出来るかもしれねぇし。


「分身術!」


俺様の姿が分かれていき百体の分身が出現する。

多少でも翻弄出来れば、後は三蔵が!

「虫ケラがうっとおしい!」

直後、俺様はマダラの覇気に打たれて全ての分身とともに消し飛ばされた。

そして地面に叩き付けられ転がり頭を打つ。

「うぎゃ!」

その時、とんでもない事が起きた。


「何だ?何なんだよ?この状況は〜」


もとの俺様が目覚めてしまったのだ。

しかもよりにもよって、


「こりゃマズイ!こうなれば三蔵を囮にして逃げるのが得策だ!よし逃げるが勝ちだ〜」


ちょっと待てぇー!昔の俺様!


そうだった・・・

あの頃の俺様は隙あらば三蔵から逃げ出そうとしていたのだ。

あれはもう反抗期とも言える。

「このままとんずら〜」

逃げ出そうと背中を向けた昔の俺様をマダラは逃がすつもりはなかった。

「虫一匹逃しはせん!」

目から放たれた光線が昔の俺様の身体を貫く。

「うぎゃ〜!」

それは致命的な一撃だった。

そこにマダラは飛び上がり、俺様目掛けて指先の爪を伸ばしてトドメを刺そうとする。

まさか俺様死んじゃうのか!?

「!!」

が、俺様に向けられた爪は軌道を変えられ俺様の頭の真横に突き刺さる。

危なかった〜

が、それを救ってくれたのは?


「あの猿はまだ未開拓なんでな?今は使い者にならん馬鹿者だが、後々お前をも倒す事が出来る奴になるんだぜ?この俺がみっちりしごくからな!」


三蔵が燃え盛る降魔の剣でマダラの爪を受け流してくれたのだ。

同時に痛みで意識が飛んだ俺様に、再びこの俺様の意識が入り頭がスッキリする。

思い出せ?

昔、この状況はどうなったんだ?

今の俺様が無事だったんだから、何とか切り抜けたとは思うが記憶が全くない。

今の俺様はマダラの攻撃で身動き一つ出来なかった。

圧倒的な力の差の攻撃に、身体は痙攣し、力が全く入らない。

かろうじて瞼が開くだけの使い物にならない俺様。

そんな時、俺様を庇う三蔵が言った。


「その眼を見開いてよく見ていろ!猿!」

「さ、三蔵?」


「恐らく二度と見せられまい。この俺の究極奥義を!

と、言ってもまだ未完成なのだがな」


えっ?究極奥義だって?

三蔵にそんな奥義なんてあったのか?

いや、恐らく過去の俺様は知るはずもない。

この俺様が意識を持っているのだから。

俺様は意識が飛びそうになるのを気力で堪えた。

例え何があろうと俺様はこの眼を綴じない!

三蔵が俺様に伝授する最初で最後の奥義。


その三蔵の勇姿。


三蔵は真蛇王マダラを撃退した。

倒したとあの時は思っていたが、恐らく現世で存在している以上、生きていたのだろうな。

それでもあの危機を逃れ、マダラも暫く姿を現さなかったのは三蔵の大技で再生に時間が必要だったのだろう。とにかく救われたのだ。


「確か昔の俺様が目覚めた時に、三蔵が血だらけの状態で倒れていたんだったけな?」


しかも自分の身体をよそに俺様の手当てがされている事に気付いた俺様は仕方なく三蔵を近くにあった寺院に運んで治療してもらったんだ。

「何か意味分かんねぇけど、このままトンズラしたら夢見悪いしな」

と、エラそ〜な事を言った記憶が思い出される。

あの時、三蔵はあんな馬鹿な俺様を命がけで救ったんだな。

胸が熱くなり、涙が止まらなかった。

本当に馬鹿者だ、俺様は!


「はっ!?」


すると魂が抜けるように俺様は過去の肉体から離れて異空間に姿が現れたのだ。

〈戻って来たようだな?〉

それは聖獣となった青龍王だった。

「俺様は戻ったのか?やはり夢だったのか?」

青龍王は俺様に説明した。

俺様の意識を一時的に過去の自分に憑依させた事を。

つまり俺様の仮説通りだった事に確信持てた。

つまり俺様は間違いなく三蔵と僅かな時を再び旅をしていた事に涙する。

〈あんまり時間の猶予が無くなっ〉

突然の青龍王の言葉に俺様は現状を知る。

今、俺様を送り出した太白の爺ちゃんが危機的状況だという。

覇蛇が蛇神軍を引き連れて来たと。

「何だって〜!」

直ぐにでも助けに出ようとした。

しかし青龍王が俺様に告げる。


〈お前はまだ俺の試練を終えてはいない!〉


試練?あ、そうだった??

「お前の試練とは何なんだよ?さっさと言えよ!」

すると俺様は選択を迫られた。

〈この選択は必ず一つ。どちらも選ぶなどと言うふざけた答えは許さん。選べ!孫悟空!〉

「!!」


青龍王の試練。

すると青龍の扉が目の前に二つ出現した。

「どちらかを選べば良いんだろ?簡単だ!」

すると扉の選択が説明される。


左の扉を選べば?

その扉の先は現世への道に繋がっている。

間違いなく俺様の知る世界への扉。

直ぐにでも扉を抜けて、太白の爺ちゃんを救ってみせる。

そして法子達と合流して覇王を俺様が倒してみせる!

もう、この扉しか選択ないと思えた。

しかし右の扉の選択を聞いた時、俺様は躊躇した。


右の扉。

その扉の先は今俺様が見て来た時代。

そこで俺様は過去をやり直す事が出来るのだと。

それって?

今の記憶を残したまま過去をやり直せるなら、確かに同じ過ちは犯さないだろう。

先ずは八怪と沙悟浄を早い段階で仲間にして、それに当時は苦戦した数いた妖怪連中の対策も分かってる。それからそれから。

俺様は拳を握りしめて思った。

「今度こそ三蔵を死なせたりはしねぇ!」

それが出来ると言うのか?

あの右の扉を越えさえすれば?

俺様の足は右の扉に力が入る。


・・・けど?


もし過去を変えたらどうなるんだ?

三蔵が死ななければ、法子がこの世界にやって来る事もなかった。

つまり出会わない未来になる。

法子との旅が無かった事に?

法子との旅がなければ阿修羅も存在しない。

玉龍だって仲間になってなかったかも?

けれど三蔵は死なずに、死なずに済むかもしれない。


決断が直ぐに出ない。

どちらかを選べばどちらかを失う。

至極当然だ。

だが、俺様には迷っている暇もなかった。

左の扉の先には蛇神の軍を相手に単独で戦っている太白爺ちゃんがいるのだから。

けれどもし右の扉を選べばそれも無くなるのでは?

蛇神の復活を先に防げたりするのか?

全て上手くいくんじゃないのか?

何もかもが・・・


「俺様が未来を変えてみせるぜ!」


そして俺様は過去をやり直す右の扉を選んだのだ。

もう決断した!

向かう足先が右の扉へと進む。

これで後悔はないな?

何もかも!

そして俺様は扉を開けていた。


「今行くぜぇーー!!」


俺様は扉を抜けた先には傷付き、知らねぇ蛇神野郎に殺される寸前だった。

俺様はギリギリで蛇神の破壊波から太白の爺ちゃんを救い出したのだ。

「待たせたな?爺ちゃん」

俺様は扉を開いた。

けれどそれは左の扉だった。


何故?


もし過去を変えたとして、今俺様が知っている時を生きていた俺様のダチを見捨てられるのか?

過去は確かに変えたい。

しかし変えられないから過去なのだ。

けれど未来なら変えられる。

今、蛇神の猛威に涙し苦しんでいる仲間達。

俺様を送り出してくれた太白爺ちゃん。

昔、旅の途中で傷ついた俺様に三蔵が言った言葉が俺様に突き刺さる。


「もしお前が過去に縛られ身動き取れなくなった時、それでもまだ前に進む意思が残っているなら、意思は縛る過去をときほどく力となる。その思いの強さこそが再びお前を未来へ進ませると信じろ!」


そして俺様は迷いを払い決心した。


「俺様が変えるのは過去じゃねぇ!

未来だ!」


その意志と決断に試練を見ていた青龍王は俺様にこたえてくれたのだ。


〈唱えよ!この俺の力を使え!孫悟空!〉


俺様は叫ぶ。


「青獣変化唯我独尊・青龍!」


すると俺様と青龍王が一つとなり、その身に青龍刀を構え、鎧を纏った俺様が立っていた。


本当の戦いはこれからだぜぇ!

次回予告


青龍の試練を乗り越えた孫悟空の新たな変化!


「聖獣変化唯我独尊・青龍!」


太白金星の仇を取れるか?

※まだ死んでません。

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