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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生蛇神討伐編~黄金の瞳編~
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太白金星の仙星術!


牙流覇蛇率いる蛇神の大軍を相手に、孫悟空の師でもある太白金星が単独で挑む。


牙流覇蛇率いる蛇神の大軍を相手に、孫悟空の師でもある太白金星が単独で挑んだ。


様々な仙術で蛇神軍を翻弄する中、新たに覇蛇となった牙流覇蛇は太白金星を捉え命を奪ったかに思えた。しかし太白金星の老いた姿は仮の姿で、その白髪の青年の姿をした神仙が姿を現す。

神仙の中にはその老いを偽装して日常は力を蓄えて置くと言われている。

太公望もそうだったように。

そもそも神仙は神同様老いる事はないのだから。

そして本来の姿を現したって事は隠していた力を見せると言う事。

それだけ現状が力を必要としている事。


「私の力は聖星術。見せてやろう!」


掌が星屑のように輝くと、その手から星が拡散するかのように飛び散り、残存する蛇神兵達を貫いていく。そして更に掌を握ると、大地が盛り上がっていき足場を崩した蛇神軍を覆い隠すように飲み込む。

天変地異を思わせる力だった。


「まだこんな奴がいたとは正直驚きと同じくらい嬉しいぞ!」


牙流覇蛇は蛇神の血の本能に忠実なほどの戦闘狂だった。

目の前の強敵に血が荒ぶる。

「俺の力を受けてみやがれぇー!」

牙流覇蛇の身体から五本の蛇の頭が飛び出して太白金星に向かって襲い掛かる。

「流星の銀牙!」

手刀からの光が刃になって向かって来る蛇に直撃するが、粉々になって粉砕した。

「これは!?」

その強度は蛇神の硬度では最強級だった。

堪らず宙に飛び上がり躱すと、大地が抉られるように削り取られる。

「俺が今日まで何もせずに悠長にしていたと思うか?俺は力を求め続けていたんだ!」

それは最初の覇蛇であった硬剛覇蛇が最初に地上の戦士に倒された情報が入った時の事。

動揺が蛇神族全てに広がる中、牙流覇蛇は単独現場へと直行したのである。

目的は硬剛覇蛇を倒した戦士を自らの手で倒すため。

しかし戦いの痕跡はあったが、戦士の姿は既に移動して発見する事は出来なかった。

しかしそこで見付けたのである。

硬剛覇蛇の屍を!

「覇蛇の力を持っていて敗れるとはな?しかし面白い!それだけの戦士が地上にいるなら、俺が全て狩ってみせる!その為に俺は強くならねばならん」

そして目の前の硬剛覇蛇の屍に手を伸ばし、その死骸を全て喰らったのである。


「お前の怨みも無念も、その力も俺が頂戴するぜ」


しかし直ぐには身体に異変はなかった。

それが覇王の血を飲んだ事で身体の中に眠っていた硬剛覇蛇の力が牙流六尾の血肉と同調同化してその力を手に入れたのである。つまりこの五蛇の鎧の強度はまさに硬剛覇蛇の硬度そのものであった。

「今の俺は覇蛇が持つ限界を超えた究極の力を手に入れたのだ!」

二体の覇蛇が融合した今の牙流覇蛇は新たな真蛇に成り得る力を秘めていた。

「どうやら一筋縄にはいかないようだな」

太白金星もその潜在能力を感知して覚悟を決める。

もし自分が敗北すれば牙流覇蛇は孫悟空と阿修羅のいる蜃の結界を破り、二人が消えた時鏡を見つけるに違いない。もし破壊されるような事があれば二人は時の狭間に閉じ込められ二度と戻って来る事が出来なくなるのである。


「この私が可愛い弟子を守ろうぞ。そのためにこの命が消えようと惜しくはない」


太白金星は全身に神気を覆う。

そして掌を広げると光が飛び散り、指先を動かしながら操作する。

「星の光は閃光と成す!」

光の礫が四方八方から牙流覇蛇の身体に直撃するが、その強固な身体の前に粉砕していく。

「この俺の身体にそんな柔な攻撃は傷一つ付かんぞ?そしてお前は俺に掴まれば最期だ!」

五本の大蛇が大地を削りながら太白金星に迫る中で、太白金星は素早い身のこなしで左右へと飛び回りながら躱しつつ、その身体が振れ始める。

「見せてやろう!私が極めし奥義」

体内を廻る光が振動を起こす。

それは太白金星の最終奥義だった。

「我が身を宇宙と成し、光は波と化す」

すると太白金星は牙流覇蛇に向かって無防備に飛び込んだのである。

「馬鹿目!自爆でもする気か?しかし俺の身体にはどのような攻撃も通用はせん!」

「それはどうかな?」

牙流覇蛇の五本の大蛇が向かって来る太白金星を捉えた。

「!!」

しかし通り透けるように牙流覇蛇の五本の大蛇が傷一つ付けられずにいる?

まるで幽体のような?存在がないような現象に牙流覇蛇はたじろぐ。

「な、何が起きている?奴の身体はどうなっているのだ?」

まるで幻惑にかけられているように現状を捉えられずにいた。

これは本当に幻惑?

しかしそれは量子論で説明出来る体術だった。

光は波と粒子の性質を併せ持ち、光は硝子を透過し、電波も壁を通り抜けるように、太白金星の身体が粒子の如くまで光と同化する事で、物体に干渉されずに通り抜けられるのである。


「仙星術・透光!」


今、牙流覇蛇の攻撃は太白金星に通じない。

けれどそれだけでは牙流覇蛇の身体を破壊する事など出来るのであろうか?

お互い攻撃が当たらなければ決着もつかないのでは?

しかし太白金星のこの奇怪な力を敵に撃ち込んだらどうだろうか?

例え強固な身体を持とうが、その身体は粒子レベルに分解され再生は不可能。

まさに防御不可能な必殺技へと転化する。。

「なるほどな。その技が俺に触れたら敗北するのは俺だが、俺の目的が別にあるとは思わなかったようだな?」

その時、牙流覇蛇の放った五本の大蛇が太白金星を素通りして結界の方へと向かっている事に気付く。

そしてその先には?

「何だと?」

その向かう先は蜃の結界。

恐らく牙流覇蛇の破壊力の前には結界は脆くも破壊されるだろう。

しかしそれよりも運が悪い事に、その先が「時鏡」のある方向であった事。

万が一、「時鏡」が破壊されれば中にいる阿修羅も孫悟空も二度と戻れなくなる。

時の狭間の中で永遠に彷徨う事になってしまうのだ。


「そうは、させーん!」


直後、太白金星は身体を実体化させて瞬間移動し、牙流覇蛇の五本の大蛇を掌に結界を張ってうけ止めたのである。ことごとく破壊される結界を突き破り、五本の大蛇は太白金星の身体を貫いた。


「どうやら無事のようだ。はぁはぁ」


太白金星は背の結解が無事であった事に安堵し、肩を撫で下ろす。

しかしその身体は串刺しになり血だらけでもう身動きが取れない状態で横たわっていた。

その姿をみて牙流覇蛇は太白金星の背後に守られる何かがあると察する。

「その後ろに何を隠している?怪しいな?」

「ふぅ〜。何も隠してはおらん」

「これでもそう言い逃れられると思うか?」

牙流覇蛇の背後から再び五匹の大蛇が飛び出して太白金星を素通りし、そのまま蜃を破壊していく。

「しつこい!」

しかしもう身体に力が入らなかった。

出来る事は、

「ぐぉおおおおおお!」

その身を盾にして庇う事しか。

全身の骨が砕け肉が裂け、血が噴き出す。

もう戦える力は勿論、生命(魂)の灯火まで消耗し時間稼ぎも僅か。


「くっ、これまでか・・・。せめて「時鏡」を遠く離れた場所へ一か八か転送するしかあるまい」


そして最後の力を振り絞り、転送の術を発動させようとしたその動きを見抜かれたのだ。

「何をする気か知らんが、そうはさせん!」

牙流覇蛇の放った四匹の大蛇が太白金星に襲い掛かり両腕と両足を噛み付きながら宙吊りにする。

そして最後の一匹が、

「お前の守るモノごと消えてなくなれ!」

「止めるのだぁー!」

背後の結界を破壊して立て掛けられていた「時鏡」を一つ破壊した。


「そ、そんなまさか・・・」


太白金星は貫かれながら呟く。


そして自分を抱えている者を見つめた。

「もう少しゆっくりしていても良かったのだぞ?」

すると太白金星を抱き抱えた者は震えながら、

「お前、爺ちゃんだよな?太白の爺ちゃんだよな?あの野郎か?あの野郎が爺ちゃんをこんな目に合わせたのか?」

その怒りの目は牙流覇蛇を睨みつける。

「誰が現れたかと思えば雑魚が湧いて出たか?」

そこに現れたのは、金色の髪を怒り逆立てた孫悟空だったのだ!

時鏡が割れるより僅かに先に時の鏡から抜け出して来て、太白金星を救い出していたのだ。


「俺様を雑魚と抜かした事、それに爺ちゃんをこんな目に合わせた事を数百倍にしてぶち返してやるぜぇー!」


しかし孫悟空は本当に修行を終えたのか?

蛇神に通用する力を得られたのか?

その真価が今、見られるのか!


次話に続く!

次回予告


ついに孫悟空が蛇神との戦いに参戦!


この戦争のキーパーソンになれるのか?

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