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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生蛇神討伐編~黄金の瞳編~
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一掃?白澤を守れ!竜吉公主!

大蛇王十三体を倒さないと救援に向かえない。

しかし最後の鍵である大蛇王は扉の中にいた。

急がねば竜吉公主と白澤の身が!


私は法子。


大蛇王十三体を倒さないと救援に向かえない。

しかし最後の鍵である大蛇王はとんでもない事に扉の中にいたの。


そして竜吉公主さんの前に現れたのは真蛇王マダムを傍らにて守護する木蛇王ハイタクだった。

木蛇王ハイタクは天蛇王ダダ、海蛇王トグロと同じくマダムが最初に産み出した大蛇王。

経験値と能力は他の大蛇王より高く優れていた。

「なんじゃ?妾の獲物よ?」

「マダムが直に手を下す必要はありません。このハイタクが奴らを捉えましょう。それにマダムが先程から暴れてくれちゃっていらっしゃるので、周りを見てください?」

「ほえ〜?」

周りを見るとこの部屋にいた蛇神兵が潰されたり、投げられたり、巻き込まれて誰も生き残っていなかったの。マダムが一足動くだけでも死者が増える。

「このまま放って置けば、後片付けは全て私の仕事になりますゆえ、ここは口を出させていただきました。マダム。それとも後片付けしてくださいますか?お掃除出来ますか?散らかしたら最初あった場所に戻せますか?整理整頓出来ますか?」

「う、うぬぬ。分かりました。お前に任せます。よって直ぐに捕らえなさい」

「かしこまりました。この部屋が広いと言えど逃げ場はありませんから。このハイタクがそこの天界女の中に隠れている白澤を取り戻してみせましょう」

「!!」

竜吉公主さんは警戒する。

全て見抜かれていた。

マダムは気配は残っていると言っていた。

けれど姿を見せなかった白澤は今、竜吉公主さんの魂の中に潜み隠れていたの。

「どうやら大蛇王が部屋の中に潜んでいたとは誤算だったわ。しかも手練とは嫌になるわ」

竜吉公主さんは三尖両刃刀さんせんりょうじんとうを構えると、自分の中にいる白澤が言葉をかけてきたの。

「私も戦うべきではないのか?」

竜吉公主さんは首を振り答える。

「お前が捕まれば全て終わるのよ?それに私もそう容易く倒されはしないわ」

「それなら良いのだが、無理はするなよ?」

「多少の無理はさせてもらうわ」

竜吉公主さんも手立てが全くないわけではなかったの。確かにマダムには勝てる気はなかった。

しかし目の前に木蛇王ハイタクが現れた事は好都合でもあった。そう。最後の扉の鍵が探さずとも目の前にいるのだから、倒してしまえば良いの!

倒してしまえばなのだけど・・・


この木蛇王ハイタクは植物を操るだけでなく、恵岸行者さんを倒したほどの猛者。さらに水術を得意とする竜吉公主さんにとって木術は相性悪かったの。

「考えていても拉致あかない。一か八かよ!」

竜吉公主さんは三尖両刃刀の尖端に神気を籠めると、濁流の如き水流が渦となって木蛇王ハイタクに迫る。


「木造獣多喰!」

※モクゾウジュウタク


木蛇王ハイタクの足下から植物が盛り上がり出現すると化け物のような姿となって竜吉公主さんの放った濁流を飲み込んで消し去ってしまう。

さらに竜吉公主さんに向かって襲いかかる。


「宝貝・円速水刀!」

※エンソクスイトウ


それは輪っか状の圧縮された水の刃。

飛び退きながら投げ付けると向かって来た植物の化け物を細切れに切り裂いたの。

「エィヤァアア!」

そして木蛇王ハイタクに向かって迫る植物の蔓を斬りながら突進すると、間合いに入り三尖両刃刀を突き出す!

「ウゴッ!」

木蛇王ハイタクの喉元に突き刺さる三尖両刃刀から竜吉公主さんの神気が一気に流し込まれ、身体が膨れ上がり爆発するように破裂したの。

や、やったわ!

勝ったのね?

「くっ!」

けれど竜吉公主さんは三尖両刃刀を握り締め警戒した状態で辺りを見回す。木蛇王ハイタクの蛇気がまだ消えていなかったから。そして床に伸びる蔓が動き出して、その中の一つが膨れ上がると、芽が出て花が咲き、そして中から怪我一つない木蛇王ハイタクが再生して現れる。


「私を殺す事は不可能。そしてお前が生き残る事も当然にて不可能。無駄な足掻きだ。諦めよ!」

「冗談じゃないわ!」

すると木蛇王ハイタクの身体から再び蔓が伸びて無数に裂けては鞭のように竜吉公主さんを襲ったの。

「ウッ!」


三尖両刃刀で蔓の鞭を受け止めていたけれど、その蔓が三尖両刃刀に絡まり押さえつけられ両腕を絡めて拘束する。そして竜吉公主さんを持ち上げ天井にまで伸びていき宙吊りにしたの。

「このまま四肢を引きちぎるのも良し。的にして串刺しにするも良し。どちらが希望だ?どちみち生き残れると思うな?天界の女!」

身動き取れない竜吉公主さんは絡み付く蔓を通して力を吸い取られていたの。

このまま力尽きてしまうの?何とかならないの?

「かなりな力を持っているようだが?しかし干乾びるまで待つのも一興。直にマダムが世に君臨するのだからな。しかしその前に差し出すが良い?あの白き獣、白澤を!」

締め付ける蔓が竜吉公主さんを苦しめる。

「ち、力が入ら・・・ん」

竜吉公主さんの危機、

その直後、竜吉公主さんの胸が光り輝いたの!


「そうか、私が不甲斐ないせいで済まないな」


縛り付けていた蔓から解放された竜吉公主さんの前には杖を構えて浮く白澤がいたの。


「この私も王不在のままで死ぬわけにもいかぬ。それにヌシには親譲りの王の資質が多少なりともあるからな?我が力を貸してやろうぞ!」


竜吉公主さんの父親は天帝。

正しく天界の王だったの。

そしてその資質を見抜き王へと引き上げたのが白澤だった。

つまり竜吉公主さんは王様の直子なのだから血統は十分なのね。


「ならば力を借ります白澤!

聖獣変化唯我独尊!」


直後、竜吉公主さんは白澤と融合とした聖獣変化で白澤の神衣に身を包み、飛躍的に力を増したの。その背には浮かんでいた十本の杖が剣へと変わり、その一本を手に取り神気を籠める。


「炎罪地感濃剣!」

※エンザイチカンノウケン


振り払われた剣から発する炎の斬撃が木蛇王ハイタクの蔓を斬りつけ燃やしていく。

「まさか?私の蔓が燃やされるとは?しかしこれならどうだ!」

木蛇王ハイタク

木蛇王ハイタクは蔓を床から出現させると、その形が蛇のように変わり牙を剥ける。

そして四方向から蔓の蛇が竜吉公主さんに向かって襲いかかって来たの。


「白澤の力は属性転換。私の水術は全て炎術へと変換し、燃やし尽くす!」


水術が炎術に変換されるなら相性では木蛇王ハイタクの木術よりも断然有利。相性で上回る今、竜吉公主さんの力は完全に木蛇王ハイタクを完全凌駕していたの。

炎が濁流と化して鶴の蛇を全て燃やし、その勢いは木蛇王ハイタクを飲み込んでいく。

「ま、負けてなるものかーー!!

こ、このまま私が敗北すれば、誰がマダムの部屋を片付けると言うのだ!」

「お馬鹿者!その誤った思いが母親を駄目親にしているのよ!過保護な親離れ出来ないお前が罪なのだと気付きなさい!」

「ば、馬鹿な?う、うぎゃえああああ!」

その一撃は圧倒的な王の力だった。

長男であった木蛇王ハイタクを指摘しつつ撃破したの。

しかしその直後、

「!!」

左方向から向かって来た巨大な拳に防御が間に合わずに壁際にまで弾き飛ばされたの。

その衝撃は一撃で変化が解けて、竜吉公主さんと白澤は引き離されてしまった。

その拳の正体は?


「あら?嫌だわ〜。大袈裟に吹っ飛んじゃって。まるで妾が、凶暴みたいじゃな〜い?」


間違いなく真蛇王マダムだった。

しかも起き上がったその姿は見た感じ十メートル級の巨体のはず。にも関わらず、その潜在能力は百メートル?いや、千メートル級の大蛇のような威圧感があったの。

その脅威に竜吉公主さんは本能的に震えていたの。


「ば、化け物ね」


しかしその背には今の攻撃で意識を失った白澤を守るように庇っていた。


「私の可愛い子供がお前に殺されてしまったようね?とても妾は悲しいですわ。妾はお前に抱く感情は、そうですわね」

マダムは口元からヨダレを垂らす。

「激しい食欲しかないわ!とても美味しそうだわ!妾はお前を食してさらに強く逞しく無敵で可愛い私の子供達を産み出すのよ〜」


マダムは軽く腕を伸ばし掴もうとする。

しかしその速さは弾丸のようで、激しい。

竜吉公主は気を失った白澤を抱えてマダムの手から逃れるように躱す。しかしその激しさに追い詰められていく。その緊張を解けば一瞬で掴まれ、その胃の中に放り込まれてしまう。

「なかなかすばしっこいわね?生きがあって嬉しいわ。そうね、踊り食いは嫌いじゃないわ」

突如突風が吹き荒れ竜吉公主さんは白澤ごと壁際にまで吹き飛ばされ衝突し、その覇気に押し潰される。そして完全に身動きを奪われる。

どんなに抗おうとも指一つ動かせない。

このまま喰われる??

マダムの手がまるでスローモーションのように迫るその時、マダムの手は完全に止まった。

エッ??

その手の先に、竜吉公主さんと白澤を庇う戦士が現れた。

間に合ったの!?

竜吉公主さんが木蛇王ハイタクを倒した事で、全ての大蛇王が消失した。

つまりこの真蛇王マダムのいるこの場への扉は開かれたのだから!


「こいつが真蛇王マダムか?」

「間違いない」

「とんだ化け物のようだ」


そこに現れたのはナタク、恵岸行者さん、金吒さん。

天界が誇る最強の兄弟が到着したの。


そんなこんな。

次回予告


間に合ったナタク達。

しかしマダムはあまりにも・・・

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