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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王蛇神編!
297/713

真祖の血の覚醒!牛角魔王の誓い!

牛角魔王の決意!


覇王を相手に真祖の血を覚醒させる。


私は法子

覇王を相手に戦う私達。

けれど力の差は歴然としていたの。

そこに紅孩児君を守るために戦う牛角魔王さんは覇王を前にして禁じ手としていた真の力を解放させる。

「グゥオオオオオ!」

雄叫びと共に強烈な覇気が牛角魔王さんから解放されたの。

それは太古の魔神の血統の持つ真祖の力。

己の意思で血を沸騰させ、その血の封印を解く。


「息吹・六鬼超役」

※ムキチョウエキ


しかしそれは諸刃の剣!

力の代償は暴走。

その場にある全てを破壊する。

かつて地上権を支配していた父神である旧世代の魔神王を倒した伝説を持ち、地上界統一の際にも炎帝と呼ばれる魔王をも倒したらしいの。

その力が今、私達の目の前に現れる。

「ぐぅフゥーー!!」

その姿は両肩より新たな腕が出現し六本腕となり、その手には同じく六本の漆黒の剣が握られる。

更に発する気は間違いなく魔神闘気だった。

向けられる激しい気は覇王だけでなく、その場にいる全員が萎縮させる程の攻撃的な気。

「あれが父上・・・なのか?」

驚く紅孩児君に覇気の揺れに意識を取り戻した八怪が尋ねる。

「すっげぇらな?知らなかったらか?」

「俺様も知らない。あんな父上は!」

そこにナタクに治癒を施しながら二郎真君さんが驚いた顔で説明する。

「アレが噂に聞く太古の魔神の闘気なのか?牛角魔王には天界より最上特殊扱いとされているのも頷けられる。そもそも牛角魔王は我々天界の神が天界を統治する前に世界を支配していた旧世紀の魔神の末裔と聞く」

その話を聞いた二人は、

「なら紅孩児も末裔なんらな?」

「俺様、良くわかんねぇ〜よ!」

そして戦場の空気が変わったの。

「面白い。それがお前の本気か?なら、かかってこい!そして俺をもっと楽しませよ!」

覇王はそこで初めて腰を下ろして剣を構えたの。

「この斬撃でナタクは致命傷だった。お前はどうかな?」

瞬間、覇王の殺意が覇気に混ざり荒波の如く圧迫して来たの。

同時に斬撃は繰り出された。

「フゥオオオオオ!」

覇王の閃光の斬撃を牛角魔王さんは全て六手の剣で受け流して、そのまま踏み込み覇王に斬りかかる。

「おっと!」

覇王は一本の剣で牛角魔王の六手の剣を全て弾き返す。

そして互いに退くことなく斬撃を繰り出したの。

一撃、一撃が重く、両者の足場を陥没させ、斬撃の余波が辺り一帯を破壊する。

ちょっとちょっと!

私達まで危ないじゃないのさ〜


けれど今、牛角魔王さんが覇王を倒してくれないと誰も倒す事は勿論、逃げる事すらも出来ないわ!

「幾度俺の剣を耐え凌げるか見せてみよ」

「ギュおおおおおおお!」

互いの覇気の衝突が竜巻を起こす。

「面白い!面白いぞ!牛角魔王!なら俺ももう一つ段階を上げても良いよな?良いよな?」

エッ?段階を上げるって?

まだ強くなるって事?嘘でしょ?

「徐々に力を上げないと、この今にも破裂するような力が膨張し、世界を一瞬で消し去りそうだからな。だから俺はこの力をぶつけ合えるお前のような猛者を待ち望んでいた!この俺をもっと楽しませろ!もっと激しく、もっともっとだ!」

すると覇王の振り払った剣が受け止めた牛角魔王を弾き飛ばしたの。

まるで桁違い!

覇王は狂喜で攻撃を加える。

次第に受け止められなくなる牛角魔王さんの身体に傷痕が増えていき、血だらけになる。

「うグゥ・・・」

六手の剣を盾にした防御を上回る攻撃力。

手数だけでなく一撃の威力は桁違い。

互角とも思えた実力差は完全に広がっていく。

「父上ぇええ!」

劣勢の状況に紅孩児君が叫ぶ。

その声を聞いた覇王は攻撃の手を止めたの。

「牛角魔王?その程度か?まだ何か力を持っているように思えたが俺の見立て違いか?それとも何か引き金が必要か?」

覇王は紅孩児君の姿を見て呟く。

「あの者はお前のガキのようだな?なら」

それは紅孩児君に向けられた殺意。

紅孩児君を殺せば怒りで牛角魔王が更に力を発揮すると判断したの。

「!!」

その判断は一瞬で行動に出たの。

瞼を開けた途端、紅孩児君の目の前に覇王の姿があった。

そして振り下ろす剣が顔面に迫っていたの。

「んなっ?」

紅孩児君は完全に反応出来なかった。

「何だと!」

その一瞬の状況に八怪も二郎真君さんも反応が遅れたの。

振り返ったその時には・・・

覇王の剣は心臓を確実に貫いていた。

けれど、それは?

「ち、父上?」

紅孩児君を抱きしめ守るように牛角魔王さんが背中から貫かれ胸から血が噴き出し吐血する。

「無事か?」

牛角魔王さんは力の解放で暴走していたにも関わらず、息子である紅孩児君の危機に飛び出していたの。

「お前が覇王を倒せるはず。だから今は退け・・・」

そして紅孩児君を覇王から離すように突き飛ばしたの。

「愚かな。興をそがれた」

覇王は呟く。

そして紅孩児君の目の前で牛角魔王さんを貫いたまま剣を上方へと上げ覇気を込めると、牛角魔王さんの身体は全身内部から血を噴き出し命の灯火が消えた。

「!!」

その直後、紅孩児君の中で弾けるように込み上げる。


「お、まーえーー!!」


怒れる紅孩児君の瞳の色が変わる?

それは金色に輝く魔眼!

全身を金色のオーラが噴き出したの。

その変化に覇王は目を見開く。

「その眼、どうやら小虫かと思えばこの俺に牙を剥く獣へと化けたか?面白い!」

「お前は俺様が殺してやるぞー!」

何処までも余裕を見せる覇王、父親を目の前で殺した覇王に対して飛び出す。

向かって来る紅孩児君に対して覇王は掌を向けて覇気を放ったの。

紅孩児君は覇王の覇気を貫き突破すると間合いに入り、拳に籠めた炎で覇王の顔面を殴ったの!

「うぐぅおおお!」

顔面から全身に炎が広がり顔面を押さえながらたじろぐ覇王。

それでも笑みを見せる。

「化けた!化けた!良かろう。親子共々俺が遊んでやろう!俺を楽しませろ!」

「うおぁあああ!」

さらに追撃する紅孩児君は更に業火を込めた拳を突き出すと、覇王は片手で受け止める。

「この俺の手を焦がすほどの炎。本当に驚いた。どうやらお前達はまだまだ進化しそうだな?しかしどうする?このままお前の拳を潰す事も出来るのだぞ?さぁ?」

「!!」

その直後、背後から黒き影が接近に気付く。

それは微かに感じる危機感だった。

「うらぁああああ!」

漆黒の刃が覇王を両断しようと空を斬ったの。

それは釘鈀を振り払った八怪の攻撃。

即座に覇王は紅孩児君の手を離して飛び上がったの。

「その魔神の者もまだ化けそうだ。実に面白い。この日この時、これほどの御馳走を前にヨダレが出そうだぞ?だが、実に惜しい。俺は欲深くてな?お前達は一人残らずこの場で平らげるつもりだ」

緊張感が走る。

「だがその前にもう少しお前達には化けて貰うぞ?そのための贄には誰が良いだろうな?」

「アッ!!」

すると既に牛角魔王さんの屍が宙に浮いていき、そして上方に放り投げられると天を割るような巨大な大蛇が口を広げて飲み込んだの。

そして私達の前から消えてしまった。


「うわぁあああ!父上!父上ぇええ!」


冷静になんてなれるはずない。

「オラァ!許さねぇら!」

そして八怪もまた怒りに激情する。

「さて、どの者から喰らうとするか」

覇王は見通す。

紅孩児君、八怪、二郎真君さん、そして身動き取れずに瀕死状態のナタク。

「お前に決めたぞ」

そして目を付けたのが、えっ?

私なの??

その殺意が私に押し寄せる。

まるで抵抗出来ない圧迫感。

私はただ意識を鼓舞して錫杖を握る。

「させんらー!」

「法子君、下がって!」

私への殺意に気付いた八怪と二郎真君さんが私を背にして庇い立つ。

「邪魔するつもりか?なら、この攻撃を受け凌ぎ守り抜いてみせよ!」

覇王は手にした剣を鞘におさめ、別の剣を抜いて翳すとその覇気が一瞬で一帯を歪ませたの。

その剣は先に魔導覇蛇の巨蛇城兵を破壊した剣。

龍神族の宝剣!

それは回避不可能な覇気の斬撃。

恐らく威力は私達を飲み込み大地に宇宙から見えちゃうくらいの巨大なクレーターなんか作っちゃうんじゃないかしら?笑えないわ!


「生き抜いてみせよ!猛者よ!」


覇王がその剣を振り下ろす。

「あっ!?」

その時、覇王の周りの空間が全包囲から歪んで魔法陣が出現したの。そして空間から光の鎖が飛び出して来て覇王の身体に絡み付き拘束する。

「ん?コレは?」

覇王は気付く。

その鎖が簡単に破壊出来ない事に?

そして新たな存在の気配に気付く。


「先の魔導なんたら?と言ったかのぉ?そやつの術式はかなり面白いのでな?この一帯に仕掛けられ使われてなかったもんで、多少手を加えて使わせて貰ったよ」


すると新たに出現した空間から魔法陣が出現し中から飛行雲に乗った神仙が現れたの。


「魔導なんたらの結界や魔法陣は一切覇王には通用しなかった。しかしそれは術に籠められた力が乏しかったから。しかし力ある儂のような者が使えばこの通り、実に便利な術に早変わり〜」


その神仙を見て私は首を傾げる。

「あの神仙は何者なの?」


その問いに二郎真君さんが答えたの。


「あの方は天界の誇る英雄、いや伝説的偉神いじんだ。まさかあの方が地上界に現れるなんて」


驚きを隠せない二郎真君さんはその名を告げた。


「封神大戦の英雄・太公望殿!」

「た、太公望??」


その名は聞いた事がある。

だって西遊記と並ぶほど有名な封神演義って物語の主人公なんだもの。

てか、二郎真君さんもナタクも西遊記だけでなく封神演義でも有名なんだから、この世界が私の知る世界の過去かパラレルワールドか分からないけれど、存在しても変じゃないわね。


すると太公望さんはこの場にいる全員を見渡して考えたの。

「生き残りは二郎真君に瀕死状態のナタク。それから天界で噂されてる破壊神の魔神の少年に、牛角魔王の息子。それから地上界で妖怪退治をして回る人間の少女と・・・」

そして蛇神側を見渡す。

「噂の覇王、そして配下が三と・・・」

そして頭を掻いて唸る。

「この戦力で戦って一割も勝機ないとはな」

そして懐から宝貝を取り出すと、放る。


「閃光炸裂貝」


瞬間、この地一帯が光に覆われたの。

「えっ?」

すると私の身体に光の鎖が絡まり強い力で引っ張られたの。

それは二郎真君さんナタク、八怪と紅孩児君にも絡み引っ張られたの。

「大漁じゃな。よし!このまま逃げるとしようか。逃げるが勝ちとも言うし、戦略的撤退とな!」

そして目の前に出現する転移の魔法陣の中に皆消えていく中、私の前にも転移の魔法陣が現れたの。

このまま、この場を撤退して改めて策を講じて再戦する。

そうよ!次は孫悟空や阿修羅だって一緒に戦えば絶対に勝てる!

負けるはず・・・ないんだから。

けれど突然私を引く鎖の力が弱まったの。

「えっ?」

私を引く鎖は切断されていた。

「逃しはせん!」

えっ?嘘?

私は寸前で覇王に掴まれてしまったの。

そして光が消えていく中で皆の姿も消えていく。

そして取り残された私。


そう。

今度は私、覇王に捕らわれてしまったの。


そんなこんな。

次回予告


覇王に完敗した。




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